荻原規子のレビュー一覧

  • 源氏物語 宇治の結び 上

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    荻原源氏の宇治十帖。
    前作同様に、忠実に現代語訳をしつつ、荻原流に。

    しかし、薫って、こんなにイラッとする感じだったかねえ。
    平安という時代、社会だということを差し引いても、大君との遣り取りは、なんとも不快だった。結婚後の中の君に、未練がましく、しつこく付きまとっている姿もなんだかねえ。
    全く、この時代の女性は大変だなあ。

    下巻で少しは成長してくれると良いのだけれど。

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    2017年08月30日
  • エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ

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    登録し忘れ。
    前作がかなり序章と言う雰囲気だけに今回は何か大きく動くかな?と思いきや割と控えめ。
    次作が楽しみ!

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    2017年08月25日
  • エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ

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    八百万の神が宿るパピヨン・モノクロとの奇妙な二人(?)暮らしを始めた美綾。
    夏休みを祖母の家で過ごすことにした美綾は、従弟の家庭教師で、神官の娘だという弓月に出会う。彼女に誘われ、夜の神社に詣でた美綾は、美しい蛇体の何かを見る。
    その時の様子から、美綾が何らかの力を持つのだと考えた弓月と、やはり宮司の息子だという飛葉から、自分たちのように"能力"を持つ仲間を探す計画に加わらないかと誘われるが…


    一巻は、薄味な軽い物語に感じたが、ここにきて、古代の神々や神仏習合などが絡んできて、面白くなってきた。
    自分の個性、進路、自立などを模索する美綾の戸惑いも、青春そのもの。

    けど

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    2017年07月22日
  • エチュード春一番 第一曲 小犬のプレリュード

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    ネタバレ

    読みおわってシリーズものと知りました。うーん、今回は自称神様はあまり活躍はなかった、ような。寧ろいなくても話は進みますね。階段で助けてくれたときくらいかな、役に立ったところといえば。ただ最後の彼は予想していたので、続きは気になります。

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    2017年07月17日
  • 樹上のゆりかご

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    都立高校での、様々や行事を巡るあれこれや、絡み合う人間模様。
    学校行事に向き合う学生達の気持ちや温度差や問題その他は、同じ体験はしていなくてもどこかで共感できるもので(熱中した側も醒めてた側も)、ノスタルジックな気持ちになる。
    『伝統』やら性差については、学校よりも社会に出てからの方が強く感じるかなぁ。
    緊迫したシーンもあるけれど、静かで穏やかな読後感。

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    2017年07月09日
  • 樹上のゆりかご

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    ネタバレ

    物語の舞台の辰川高校のモデルである立川高校と同じ学校群だった高校の出身のためもあってか、旧制中学以来の伝統を誇る辰高に反発を感じた(特に女子を祭り上げる一方実事にコミットさせないところ)。最初主人公の親友に見える夢乃がボーイッシュな外見と裏腹にそうした性差別的構造をマイノリティ側から支えるタイプなのだが、途中から勝手にすねて後景に退き、代ってそうした学校の在り方にプロテストする近衛有理が主人公と親しくなるので、反発を感じるのは物語的にも順当な反応なのだと思いきや、結局有理が犯罪者で自殺未遂をはかるという結末(ではないか。ミステリ要素における結末)で、ものすごくモヤモヤした。しかも、途中、有理は

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    2017年07月02日
  • 源氏物語 紫の結び ニ

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    抄訳でもなく超訳でもなく、これはもう編集ですね。「玉鬘」は潔くばっさりと切り落とし、「若菜」へと向かう。
    著者のはっきりした指針の下だから、これはこれでいいし、スタスタと読み易いのも確か。

    しかしもちろん現代とは結婚の様式も恋愛観も異なるとはいえ、そして源氏の君には女性たちを見捨てない甲斐性と恨まれないだけの器量があるとはいえ、いろいろと都合がよ過ぎて腹の立つことよ。
    よくもまあ白々と…と思い、また紫の上もよく受け入れるよなあと半分感心し、半分呆れる。

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    2017年07月01日
  • 源氏物語 宇治の結び 下

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    薫と匂の宮の浮舟騒動で、浮舟が身投げ。命は助かるものの、薫も匂の宮も拒否する。光源氏の物語のほうは様々なドラマが目白押しでめまぐるしい華々しいが、比べて宇治は登場人物も少なく内面掘り下げ型で物語は進む。光源氏のポジティブ部分とネガティブ部分を匂の宮と薫で分裂して生まれさせたようなキャラ設定。薫の異常な他人の目を気にする部分は不義の子である秘密を持つことや幼児期に母親に見捨てられている(出家)ことが起因するともいえるが、それにしても人(貴族)の目を気にしすぎ。さらに匂の宮は好色なところを殊更に特化しすぎでどちらもキャラ設定がデフォルメされすぎていて、分かりやすい構図でソープ(メロドラマ)、ただ現

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    2017年06月19日
  • 源氏物語 宇治の結び 上

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    光源氏が去った後、匂の宮(今上と明石の姫君の子、三の宮)と薫(光源氏の正妻女三の宮と柏木の不義の子)がメインになる宇治十帖。上巻は、光源氏が須磨に落ちた時に春宮にされた所為で源氏の君が復権してから忘れ去られた八の宮と薫の交流と八の宮の娘二人。長女の大君が無くなって、八の宮の庶子で常陸介の継子娘の浮舟登場まで。昔は何度読んでも、誰の訳だろうが原文だろうが宇治十帖の薫のモタモタぶりと匂の宮の性格にイラっとしてしまってどもならんかったが、最近になってようやく最近イライラせずに読めるようになった。が、やっぱりあんまり好きではない。恋愛ドラマ好きな人なら実際宇治のほうが面白いんだろうとは思う。

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    2017年06月19日
  • 源氏物語 紫の結び 一

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    源氏物語はあれこれ読んでいるのだが、読む度に思うこともいろいろだ。

    これは読み易さに重きを置いているようで、バッサバッサと潔く捨ててあるところもある。中高生も充分読める。

    しかし、今とは恋愛文化も恋愛観も全然違う時代の話とはいえ、これって犯罪スレスレじゃないの?という源氏の行動も、光り輝くほど美しい男だから許されるのだろうか。
    こんなに多くの女性と関わって、それでいて憎まれてない、って並大抵じゃないよね。

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    2017年06月16日
  • エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ

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    うーん、2作目もいまいち。
    伏線が伏線じゃないというか、
    期待させといてあまり繋がらないというか…
    RDGのが世界観確立してたなぁ

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    2017年04月21日
  • 西の善き魔女1 セラフィールドの少女

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    王道な流れで、田舎町から豪邸に居候になるまでの第1作目。これからフィリエルとルーンがどう進んで行くのか楽しみです。

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    2017年03月27日
  • エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ

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    ネタバレ

    神社のことや、仏教が日本に入ってくる以前の神様の話など興味のある人にはいいかもだけど、かなりマニアックかな。
    主人公が少しグズグズしなくなったみたい。

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    2016年12月15日
  • RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧

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    2巻も面白かったです。レッドデータって、泉水子のことだど思っていたら違うことが分かりました。鳳城学園は不思議な人がたくさんで、泉水子もだんだん成長していっているのが良いです。真響と真夏、いい人だな。陰陽道や山伏に、歌舞伎や神楽と、あまり知らないですが好きなモチーフです。続きも気になります。

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    2016年12月10日
  • RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女

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    ネタバレ

    シリーズ4作目。学園祭に向けての準備期間の中の出来事が話の中心かな。泉水子に姫神が憑依し、深行を振り回すシーンは日頃冷静なふりをしている深行の本心が見え隠れするので大事なんだろうけど、なぜか微笑ましいという気がした。宗田姉弟にも泉水子に姫神が憑依することを明かし、物語は佳境に向かうのかなあ。次の巻はともかく学園祭。どうなるか読んでいきたい。

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    2016年12月08日
  • エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ

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    1巻目はいまいちでしたが、2巻目になると面白くなってきました!友だちの愛里がとてもいい子。美綾がストーカーの話をするとすぐに家に泊まりに来てくれ、モノクロの散歩も代わってくれて、ほんと、愛里がいてくれて良かったと感じた。ところで飛葉はこれから毎回登場してくるのでしょうか。嫌だー!獣医の川森先生も何かしら力があるのかしら。怪しいなぁ。

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    2016年11月27日
  • RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた

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    ネタバレ

    泉水子が所属する生徒会執行部で学園祭の企画の打ち合わせのため、宗田姉弟のふるさと戸隠で合宿を行う。そこで色々な事が起こるのが話の流れ。鳳城学園が何故、不思議な能力を持つ生徒を集めるのかという理由、宗田姉弟の秘密など、これまでにはっきりとしなかった部分が判明する巻。次巻で深行の能力や泉水子の母親紫子のことも少しは解るのかな。まだちょっと読みづらいまま文章を読んでいるので、面白さを理解していないという点が正直な感想。アニメ化されていたから映像を先に見てみようかなと思う。感想はこんなところです。

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    2016年11月24日
  • RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧

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    ネタバレ

    シリーズ2作目。学園の「影の実力者」も出てきて、話としてはどう広がって行くのか興味のあるところ。ただ、泉水子の能力が壮大なものなのは認めるけれど、どこが凄いの?と言われると今の時点ではいまいちピンと来ないのも事実かなあ。「ファンタジー」というより、泉水子の「成長譚」として読む方が楽しめるような気が2冊読んで感じました。あと、泉水子が舞を踊るシーンは動いているところを見てみたいなとも思います。シリーズを全部読み終えたらアニメも見てみようかな。感想はこんなところです。

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    2018年11月02日
  • エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ

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    ネタバレ

    シリーズ2巻

    おばあちゃんの家に行った美綾は、イトコの家庭教師である弓月とその友人、飛葉と出会う。
    弓月の神社で蛇のようなものを見た美綾は、
    その後自宅に戻ってからも飛葉に付きまとわれるようになる。

    前回は幽霊いるかとおもいきや実は思い込みという話だったけど、今回の蛇は、そういう能力という話でどっちもアリなんだ!と思った。

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    2016年11月06日
  • エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ

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    普通に面白いけど、前回と変わり映えがしないので星3つ。
    正直ストーカー男子なんてどうでもよくて、モノクロのことを掘り下げて欲しいと思ってしまうのですけど、それはまだまだこれからの話ですね…。

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    2016年11月01日