あらすじ
八歳になるフィリエルは、天文台に住む父親のディー博士、お隣りのホーリー夫妻と四人だけで高地に暮らしていた。ある日、不思議な子どもがやってくる。フィリエルとルーンの運命的な出逢いを描く物語。
※本書は、二〇〇五年一〇月、中公文庫より刊行された『西の善き魔女VII 金の糸紡げば』を角川文庫化したものが底本です。
感情タグBEST3
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フィリエルよりも、博士やホーリー夫妻の気持ちを考えて切なくなってしまった。特にだんなさん。無口でなにを考えているのかわかりづらい男性の、その沈黙こそやさしさだったのだと、亡くなってずいぶん経ったあとで気づく体験は身に覚えがある。
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壮大なストーリーが落ち着いてから、一番読みたい番外編短編集…!いや本当に、番外編はなんぼあってもいいものですからね。
本編読んでからだいぶ間が空いてしまいましたが、突然、最近トキメキが足りない…!と手に取る。
良かった…!!荒地の四季と、邂逅と確執と、ゆっくりと育まれていく友情、友愛…泣く。おかみさんの少女時代の思い出が本当に良すぎて、トキメキの渦に巻き込まれる。
いや絶対あるだろう…と謎の確信はあったのですが、最終話、、、、良すぎんか。ちょっと童話っぽく終わるところも、良い…
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番外編で、フィリエルの子ども時代。ルーンがセラフィールドにやってきた頃の話。本編を読んで、それぞれの登場人物の背景を知ってしまっているので、ついつい、気にしてしまうけれど、それも計算の上で、シリーズのこの位置で書いているのだと思う。フィリエルって、芯が強いけどおとなしい印象があったんだけど、ちょっと考えを改めた方が良さそう。おまけのようについている、断章がとってもいい。
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このフィリエルとルーンの幼少期の話は何度読んでも泣ける。
そして微笑ましい。
ルーンがどれだけフィリエルのことを大事にしているかがこの時点で伝わってきて、もう一度最初から本編を読み直したくなる。
ルーンにとってのセラフィールドがフィリエルだと言うあの場面は名場面だと思った。
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シリーズ6作目。
今までのストーリーの前日譚になっていて、フィリエルが8歳前後のセラフィールドでの暮らしについて書かれている。一番大きな出来事は、ルーンが連れてこられたこと。ルーンの昔の姿についても分かるようになっている。
フィリエルがルーンを殺そうとしていたなんて驚愕だった。
最後の20ページほどは、その10年後で5作目からの続き。
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ルーンかわえええええええええ
フィリエルもね。父親に必要とされていないと思って暮らすのはどんなに切ないことかと。
最後に物語のエピローグてきなものが入るんだけど、それによってストンと物語が落ち着くところに落ち着いた感じ。ほのぼのしました。
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フィリエルとルーンが出会った時の話。フィリエルの子どもらしいやきもちが可愛い、けど、そこからの行動力がすごくて。フィリエルのフィリエルたる所以かな。幼い2人が可愛くて、可愛くて、こうして紆余曲折して今があるんやな、と感慨深くなった。