竹本健治のレビュー一覧
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竹本健治の長篇ミステリ作品『涙香迷宮』を読みました。
ここのところ国内の作家のミステリ作品が続いています。
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明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのは、IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久! これぞ暗号ミステリの最高峰!
いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作るという、日本語の技巧と遊戯性をとことん極めた「いろは歌」四十八首が挑戦状。
そこに仕掛けられた空前絶後の大暗号を解読するとき、天才しかなし得ない「日本語」の奇蹟が現れる。
日本語の豊かさと深さをあらためて知る「言葉のミステリー」です。
こんな小説を書ける作家は世に1人、竹本 -
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第4の奇書と呼ばれる本作。
いつものように内容を全く知らずに読み始めました。
解説には「ミステリーとアンチミステリーを両方兼ね備える作品」とあります。
真剣に推理を巡らせながら犯人を当てよう!と意気込んで読むのではなく、どちらかと言うと、謎を疑問に思いながら頭の中に記憶しておき、流れに身を任せ騙されながら読んだ方が楽しめる作品です。
ドグラマグラ・黒死館殺人事件・虚無への供物の三大奇書の中で、特に『虚無への供物』への愛が強い作品だと感じます。
オマージュ作品なのかな。
推理の中で哲学的な引用が多く組み込まれているのですが、精神世界(あるいは夢)の場面ではドグラマグラを連想させますし、羽仁 -
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かつて産婦人科の病院としてつかわれていたアパート「樹影荘」に暮らす六組の住人たちの身のうえに、次々に奇妙な出来事が起こります。やがて住人の一人である梅本という男が、樹影荘近くの不見地蔵のもとで首をくくって死亡しているのが発見されます。
こうして、楢津木という刑事が登場し、樹影荘にまつわるさまざまな出来事の謎を追い求め、やはり住人である「御原響司郎」と名乗る少年とともに、住人たちの過去にまでつながる因果の糸を解きほぐしていきます。
ミステリとホラーを融合させた三津田信三の作品とは異なって、前半は、ホラー小説仕立てで「樹影荘」の住人たちの身に起こった奇妙な出来事がつづられ、楢津木が登場する後半 -
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ネタバレ竹本健治を『涙香迷宮』から読み始めたので、これが牧場智久初登場作品かー、という感慨を持って読んだ。12歳の智久くんはちょっと生意気な、まさに小学生といった感じで、涙香迷宮の大人びた高校生の感じとは違うねえ。
暗号は棋譜が出てきた時点で投げてしまったけど、ミステリとしてはかなりオーソドックスで、ウロボロスのような大混乱を気にして構えて読むと、意外と肩透かし。トリックも今読むとそれほどでもない気もするけれど、読みやすいし、どんでん返しだし、途中途中の伏線(私、毒でも盛られてるのかと……)もきちんと回収されて、面白かった。
ただ、囲碁が全然わからない身には途中挟まれる石の並び方の図やその説明が悲 -
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いやあ、これは参った!
ラストの「マサムネ」の台詞に大爆笑。
どうしよう。笑いが止まらん。お腹痛い(笑)。
そもそも、爆笑の理由は、もう不条理の極みですよ。ネタバレは、全てが台無しになりそうなのでしませんが、これもアンチミステリか、メタミステリになるのだろうか? タイトルがタイトルだけに。
いや、でも、最初の「犯人当て」は一応、折り合いを付けているし、登場人物、皆の推理のやり取りもあるし、よくぞ気付いたというような、本当に細かい点まで蒸し返してる、これぞ本格推理だと思えるが、しかし。
こういう作品を読むと、私はまだまだミステリのこと、全然知らないなあと真に実感します。勢いで「☆5」にした -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
『基礎論』読んで『虚無への供物』を読みたくなり、『純正音律』を読んだら『黒死館殺人事件』を読みたくなる…
ミステリ作家たちの推理合戦を読んでると、『虚無への供物』を直前に読んだ気持ちが蘇り、最後とんでもないしっぺ返しを喰らうのではとドキドキしたら、オチがあれで「えええええー?!」となった。
えっ…いやしかし名作へのオマージュ的なシリーズ話でもあると考えればアリなのか????
でもとにかく面白いのは面白い。詰碁のところはさっぱりすぎてほとんど読み飛ばしてしまったけど、音律や暦についてのところは興味深かった。世代的に囲碁の小説漫画といえば『ヒカルの碁』だけど、全然ルールわかんない -
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涙香のことが知りたければこの本を読め!!
というくらい、2/3 は涙香のことが詳しく描かれている!!
物語のはじめに起こった殺人事件
から
涙香の秘密の山荘へ辿り着き、
天才(超天才!!!)涙香が残した最高難易度、日本語「いろは歌」の暗号解読から
殺人事件の犯人を暴き出す!!
江戸川乱歩が好きで辿りついた涙香からしった
ミステリ本
この作者さんもこのストーリーを考え出し書くというのがすごいっ!! 天才!!
日本探偵小説の嚆矢 !! 超天才涙香 !! のことがたくさん知れた !!
涙香
遊芸百般
『白髪鬼(はくはつき)』『幽霊塔(原作ウィリアムソン夫人『灰色の女』)』『巌窟王(原作デュ