竹本健治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本では数少ない暗号小説の傑作。一冊の小説の中にブリッジの用語辞典がまるまる入っているという型破りなスタイルは、すれっからしのミステリ・ファンを心地よく挑発してくる。そして魅力的な謎が見事に解き明かされた後で、なお残る深い余韻。
「匣の中の失楽」でデビューした竹本健治という特異な作家にとって、本作を含む「ゲーム三部作」とは「ウロボロスの偽書」へ到る過程の作品なのか、それとも本格ミステリとメタ・ミステリが奇跡的にバランスした一つの到達点なのか。
いずれにしろミステリ・ファンにとっては、最高の悦楽を与えてくれる必読の作品であることは疑いない。 -
Posted by ブクログ
ドグラ・マグラと虚無への供物は読んでいたので良かった。虚無への供物感が結構あった。
奇数章と偶数章で展開するらしいが、どちらが現実でどちらが小説かわからなくなる。メモとってたけど、はてなばかり。最後まで何がなんやらわからないまま終わった。何日もかけて全然進まずで辛かったのに、結局誰が生きてるかも犯人かもわからないなんてw私だけ?wこれぞ奇書。
最後のサイドストーリーがめちゃくちゃ良かった!主人公があれ?って、永遠に違う世界を繰り返してるような。好き。また読む。
舞城の九十九十九も章ごとに変わる話だっけど、断然こちらの方が難しい。
次は黒死館殺人事件かディスコ探偵水曜日、だ。
早く奇書制覇したい -
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Posted by ブクログ
評価
サプライズ ★★★★☆
熱中度 ★★☆☆☆
インパクト ★★★☆☆
キャラクター★★★★☆
読後感 ★★☆☆☆
希少価値 ★☆☆☆☆
総合評価 ★★★★☆
サプライズ ★★★★☆
猿使いの患者が戸川雅彦だったという部分は素直に驚いた。これは,そのようなサプライズが用意されている小説だと思わせない雰囲気があるからだろう。背景にあるのは時制の叙述トリック。しかし,時制の叙述トリックがあったとは感じさせないくらい,暗号やら事実を隠す叙述トリックがあるなど,技巧が尽くされた作品。猿使いの患者が戸川だと分かってから再読するとさらに怖い。
熱中度 ★★☆☆☆
大部 -
Posted by ブクログ
いろは文字を使ってミステリを描くという前代未聞の、確かにこれは奇書です。「涙香迷宮」を読んだ時に凄いと思いましたが、今回はそれ以上。ちなみにイラストも竹本さんなのですね。もう存分に味わいたい一冊です。
アートブック形式なので、ページ数のわりにお値段高め。そしてこんなページ数ならさくっと読めちゃうんじゃ? と思いましたが。トータル文字数は少なくても、中身はとことん濃いです。いやほんと、いろは四十八文字でこんなことができるだなんて。きちんと起承転結のミステリになってるわ、ちょっとゴシック感のある雰囲気も横溢しているわ、ささっと読み飛ばしてしまうのはできないことはないけれど、それはあまりにもったいな -
Posted by ブクログ
パングラムとは「いろはにほへと」のようにある言語の文字をすべて使って文章を作る言葉遊びのことだそうです。例)色は匂へど散りぬるを…など
本書はその「いろは」だけで四十八首も作成した黒岩涙香さんのパングラムが、それ自体暗号だったのでは?というミステリーでした。
作者の博覧強記ぶりも去ることながら、やはり涙香さんの多才ぶりがすさまじいです。
涙香さんといえば江戸川乱歩『幽霊塔』の原案者?くらいの知識しかありませんでしたが、とんでもないお方でした。
日本ミステリーの祖なのはいうまでもなく、新聞社を経営して将棋欄や相撲欄を初めて作ったり、レ・ミゼラブルを『ああ無情』と訳したり、現在まで続くかるた大