【感想・ネタバレ】将棋殺人事件のレビュー

あらすじ

窓ガラスいっぱいに、口紅を使って描かれた落書き。無言の電話。白紙の手紙。冷たい視線。そして彼女は悲鳴を絞り出した。きちんと揃えてあった彼女の靴が五、六足、今はことごとく、裏返しにされて置かれていたのである――そういえば先生、最近六本木界隈で流行っている噂、知ってる? お墓から少し離れた場所に一枚の紙が落ちているのを見つけ、何だろうと思って拾ってみると、それには謎々が書かれてあって――土砂崩れのせいで、地中に埋まっていた屍体が見つかったんだってさ。おや、屍体はふたつだ――いったい何が進行しているのか? 五里霧中の展開に眩暈を覚える異様な力作。少年探偵・牧場智久、第二の事件。

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Posted by ブクログ

後から全ての糸および意図が繋がる作品。
将棋がさせる人はもっと楽しく読めるのだろうな・・・うらやましい!

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「大脳生理学。換言するならば、脳髄を相手どった探偵学。ー現代科学のあらゆる分野の最先端を武器として、人間にとっての最大の謎のひとつである大脳を覗きこみ、分け入り、その働きを細胞単位、分子単位にまで暴きたてようとする学問。けれどもそれは、脳髄が脳髄を探偵しようとする構図であるからには、最初から呪われた学問なのかも知れない。」なるほど。

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2013年02月26日

Posted by ブクログ

ゲーム三部作の第二弾。…文庫版の紹介に第一弾て書いてあるのは何なんだ(←騙された)。前半は様々なシチュエイションの全く無関係な話の断片ばかりを見せられている様で混乱するかも知れないが、それらが「詰将棋」を一つのキーワードに収束してゆき(途中若干話が巧く進み過ぎの感が無くも無い)、最後にはきっちり筋が通る。デビュー作『匣の中の失楽』が面白かったので読んでみたが期待通り。文章も巧い。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ごくごく普通の本格ものに、都市伝説の幻想的な雰囲気がプラスされ、メタミステリー的な構図になっています。都市伝説とソックリの状況で死体が見つかり、次々に意外な事実も明らかになるなど、謎が謎を呼ぶ展開で惹き込まれました。
しかし、終わってみれば事件と都市伝説が、イマイチ噛み合っていない感じでした。カットバックが多く読み辛かったです。

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2013年09月13日

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