竹本健治のレビュー一覧

  • 新装版 匣の中の失楽

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    第4の奇書ともいわれる本書では、章をまたぐ度に「ん?今まで何の話を読んでたんだろ?」と訳がわからなくなる。そして、松山俊太郎氏の解説を読むと「あぁ、なるほど、うーん、でもまだよくわからん」となるが。。これはちょっと落ち着いて再読せねばなるまい。

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    2017年02月09日
  • 新装版 匣の中の失楽

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    本編は講談社ノベルス版で読んでいたけど、小説はやっぱり文庫版サイズで統一したいという思いと、ノベルス版になかったサイドストーリー目当てで。サイドストーリーは本編の前日譚にあたるのかな。ナイルズとホランド、そして黒魔術師曳間の、現実と現実の狭間のお話。

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    2017年02月04日
  • 新装版 匣の中の失楽

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    日本四番目の奇書?はたして。
    ミステリーマニアの仲間たちのなかで、奇妙な連続殺人が起こる。それは仲間の一人が書いた小説と酷似していて…。
    上記の情報は前もってわかっていて、それだけに本格推理物として読もうとすることはどうしてもできず。内容もミステリの部分よりも衒学的で奇をてらうような語りが心をつかんで離さない。序盤の「十戒」を自分達でたてる辺りで狂気を感じただ傍観するように読み進める。
    確か書店のフェアで見つけて、ポップを書いた人は書庫に籠って時間を忘れてよんでしまったみたいなエピソードがあって、それはすごくわかる。ある種の人間をひきつけてやまない妖しさがあるというか。だから、人によって評価は

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    2017年01月28日
  • 新装版 匣の中の失楽

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    双葉文庫版を10年以上前に読んだきりですが、今回こちらに「匳の中の失楽」も併せて収録されるということで購入。久しぶりの再読になりました。
    この作家さんにしか出せない空気感みたいなのが濃厚に漂ってて良いですよね。あの章が変わる毎に襲い来る酩酊感を楽しみながら、今回も作品の中を漂ってきました。

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    2016年01月30日
  • 囲碁殺人事件

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    囲碁を題材にしたミステリー。囲碁好きには結構良いかも。というか、コウの複雑なルール解説が途中で出て来たりとか、むしろ囲碁好きじゃないと読めないだろこれ。
    もう少し囲碁のルールについて勉強したくなる一冊。

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    2014年07月04日
  • キララ、探偵す。

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    4- 

    ここ最近読んだ本の表紙がある特定の傾向に偏っているのだが(別名買うのがちょっと恥ずかしいシリーズ)、そこはご愛嬌。意図的に“片付けている”ようなものなので、どちらかと言えばあまり期待せずに読んでいたのだが、そんな中、本作は意外や面白かった。プロット、筋立て、キャラ造形と単純に上手い。ロボットやエロなど、いろいろと味付けされているが紛れもなく探偵小説であるし、特に2話の犯人を指摘する場面など、“緋色の研究”のシャーロック・ホームズそのものの言い回しでニヤリとさせられる。もしかしてホームズ全集ぐらいはインプット済みか、という深読みを誘発させられて楽しい。
    と言うか思ったほどエロ描写は多く

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    2013年08月05日
  • トランプ殺人事件

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    ネタバレ

    「私たちが無力感に苛まれ続ける限り、彼らは既に彼らではなく、私たちを含めた存在であるのです。なぜなら、分裂症とは、人間と人間とのあいだにおいてのみ存在する病気だから。彼らを理解し得ないならば、私自身も彼らと同じ場所に立っているに過ぎない。少なくとも病院という空間のなかでは、私は一人の患者でしかないのです。」面白かった。でも、彼のウロボロス三部作や『匣の中の失楽』といった名作には到底及ばない。

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    2013年02月26日
  • 将棋殺人事件

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    ネタバレ

    「大脳生理学。換言するならば、脳髄を相手どった探偵学。ー現代科学のあらゆる分野の最先端を武器として、人間にとっての最大の謎のひとつである大脳を覗きこみ、分け入り、その働きを細胞単位、分子単位にまで暴きたてようとする学問。けれどもそれは、脳髄が脳髄を探偵しようとする構図であるからには、最初から呪われた学問なのかも知れない。」なるほど。

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    2013年02月26日
  • 汎虚学研究会

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    ネタバレ

    汎虚学研究会に所属する4人の男女が経験するホラーミステリー。
    幽霊ものと本格ものが混じってます。
    後半のお話はキャラものとしても全然問題ないよ的な作りで、寧ろマサムネとタジオの関係を詳しく知りたくてたまらないという。
    もちろん続編はあるよね。

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    2012年10月27日
  • 汎虚学研究会

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    ネタバレ

    聖ミレイユ学園のダラダラしゃべるクラブ「汎虚学研究会」のマサムネ、タジオ、フクスケ、タマキが学内の事件を解決する短編集


    「闇のなかの赤い馬」
    密室のサンルームで焼死した神父と赤い馬の絵が消失した謎とは

    「開かずのドア」
    工作室の開かずの間で死んだ女生徒の幽霊を呪文を発して撃退する

    「世界征服同好会」
    30年前の映研が製作した自主映画の作家がフクスケの母だった

    「ずぶ濡れの月光の下」
    タジオが怖い老婆に追われてどうしよう…と思ったら夢だった

    「個体発生は系統発生を繰り返す」
    タマキとマサムネが人の罪と記憶について談義する


    〈感想〉
    初出が2003〜2012年とバラバラで各短編は舞

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    2012年10月18日
  • キララ、探偵す。

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    主人公の周りには美女がよく集まる。
    よくある設定ですが、
    まぁ、単純に羨ましいですね…

    このメイドロイドを開発した研究所は
    ホント、ツボをおさえてますよね。

    次回作もあるみたいですし、
    今後のキララに期待してます!

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    2012年05月06日
  • 狂い咲く薔薇を君に~牧場智久の雑役~

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    ウミヒト君が可愛いです。牧場君のクールすぎない探偵ぶりにライバル心を抱きつつなんか仲良しなのが楽しかった。ミステリーとしても読みやすく面白かったです。シリーズ他も読んでみようかな。

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    2010年11月16日
  • キララ、探偵す。

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    おもしろい。ある意味、とってもツボをおさえた作品ですね。イラストからして(笑)イラストと後ろの解説だけで買っちゃいました。
    そして、予想通りのお話。予想以上ではなかったけれど、水準は、けっこう高い。

    まあ、ロボットが好きなので、ちょっと評価は甘くなりますね。

    しかし、こんなロボットが出てきたら、ますます、人間は人間とつきあうことに耐えられなっていき様な気がしてならないです。

    「ちょびっツ」ですねぇ。

    アレは、人を裏切らないから。

    アレと人間の幸福な関係っていうのは、どういうものなんでしょう。

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    2010年08月23日
  • トランプ殺人事件

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    暗号がすごい!!
    竹本さん、あなたは天才です。
    こういうゆるいような緊迫しているような雰囲気がいいねえ。

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    2009年10月04日
  • 将棋殺人事件

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    ゲーム三部作の第二弾。…文庫版の紹介に第一弾て書いてあるのは何なんだ(←騙された)。前半は様々なシチュエイションの全く無関係な話の断片ばかりを見せられている様で混乱するかも知れないが、それらが「詰将棋」を一つのキーワードに収束してゆき(途中若干話が巧く進み過ぎの感が無くも無い)、最後にはきっちり筋が通る。デビュー作『匣の中の失楽』が面白かったので読んでみたが期待通り。文章も巧い。

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    2009年10月04日
  • 検索結果はありません

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    やっつけ仕事とまでは言わないが、まあ全力投球でもない「検索結果はありません」から始まるオムニバス短編集。2・3・4本目が横関大・岡崎隼人・我孫子武丸で始まり、今回はかなり期待できるかと思ったが、個人的にはやはり玉石混交。横関・我孫子両先生は流石に「らしい」短編で流石格が違うと思わせる。あとは印象に残った着眼点が良いと思った作品を挙げる。風森章羽「検索の怪物」、金子玲介「お前のためのハンバーグ」、麻根重次「ロスト・マム」、高田崇史「太郎の悲劇」。

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    2026年07月19日
  • 囲碁殺人事件

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    牧場智久シリーズ1作目。
    平易な文章とライトな登場人物により随分と明るい印象の作品。動機やトリックの弱さもあって本格推理というより囲碁の蘊蓄を延々と聞かされた気分。それはそれで興味深くはあったけど。
    囲碁を知っていればもう少し違った読後感だったかな…色々と消化不良。

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    2026年03月10日
  • 涙香迷宮

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    事前情報なしで読んだけど、すごい作品だな。
    ミステリの部分はちょっと置いておいて、涙香のエピソードといろは歌、暗号のくだり。21世紀にこんな作品があるなんて。
    日本の古典や、歌にまったく知見がないので凄さの理解度は低かったし、どこまでが史実でどこまでがフィクションなのかも分からなかったけど、ただただほへーってなってしまった(小並感)
    にしても、最後そこで終わるんかーい!

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    2026年02月11日
  • かくも水深き不在(新潮文庫)

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    ネタバレ

    4つの短編を読んだ後は全部が中途半端だったので、少し残念な感じだったけど最後の章で繋がってビックリした。ちょっと不思議な雰囲気もよかった。精神科医の天野は他のシリーズにも出てるみたいだし色々読んでみたいな。

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    2025年12月15日
  • トランプ殺人事件

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    ゲーム三部作の最後の作品。天才囲碁少年の牧場智久君は、最初の作品に比べて成長した様子で、今回の作品では姉の典子と共にガッツリと推理していました。

    精神科医の天野が中心となって進むストーリーだからか、途中で夢野久作作品のような雰囲気を感じました。また、「匣の中の失楽」を彷彿とさせる、掴みどころの無さ。
    特典の麻雀殺人事件と併せて、竹本健治作品らしさの強い仕上がりだなと思いました。

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    2025年10月30日