竹本健治のレビュー一覧
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ネタバレ評価
サプライズ ★☆☆☆☆
熱中度 ★★☆☆☆
インパクト ★★★★☆
キャラクター★★☆☆☆
読後感 ★★★☆☆
希少価値 ★☆☆☆☆
総合評価 ★★★☆☆
● サプライズ ★☆☆☆☆
菅村悠斎と榊美佐子を殺害した犯人は小峠元春。ミスディレクションとなるような人物も存在しない。そのため,サプライズ感は低い。黒岩涙香の暗号を解読した結果,発見されたお宝が逆文となっているいろは歌というのもサプライズ感はない。
● 熱中度 ★★☆☆☆
殺人事件には,トリックらしいトリックもなく,魅力的な謎もない。暗号解読部分もロジカル過ぎてあまり楽しめない。なんかすごいことをして -
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ネタバレ〇 メモ
〇 青い鳥,小鳥 ★★★☆☆
ヒロインである武藤類子の友人,如月拓也は耳が悪い姉がいるので読唇術を学んだことがある。その如月拓也は,電車の中で犯罪計画を喋っていた二人を見た。その二人を,武藤類子の剣道の大会の祝勝会をやっていたファミレスで見かける。二人が計画しているのは拉致・監禁。今も犯罪を実行中だと知った類子達は二人を尾行する。エレベーターの動きから二人の居場所を推理。智久は,類子の相談を受け,エレベーターの制御と宅配をした人物の存在から二人が降りたのは10階だと推理する。二人の女性は西浦美那子と布川千郷。リズマイカという音楽関連企業に勤めていた。ミュージシャンである速水果月は, -
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「涙香迷宮」を読み、久々に牧場君と類ちゃんの話が読みたくなった。ちょうど未読だった雑役シリーズが文庫で再販されたので購入。
類ちゃんに憧れる後輩の海人君の視点なので、何人も人が殺されているというのにその雰囲気は妙に軽い。
そして知らない人から見た牧場君というのはこんなに得体の知れないよく分からない人物なんだなあ。
殺し方はそれも少し大げさで無理がある部分もあるけれど、フィクションの範囲内と考えれば有り。
本格物なのでトリックや犯人を推理しながら読むのは楽しかった。
ゲーム三部作や類ちゃんのシリーズも読み返したくなる(読んだの二十年前だった…)。 -
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文庫書き下ろしの「オセロ殺人事件」目当てに購入。
「将棋殺人事件」の方は既読なんだけどすっかり内容忘れてたので読んでて新鮮でした。都市伝説+詰将棋の話だったか。
竹本作品独特の、フワフワした空気感(匣っぽいと言えば良いかなぁ)を堪能。調査を進めるにつれ明らかになる事実から着地点が全く見えず、カットバックも入ってるし、解決に向けてはかなりアクロバティックに展開するので、これは幻想小説か?みたいな気分になる人がいるのも判る。私はこういう展開嫌いじゃない。
オマケの『オセロ殺人事件』は、大変ベーシックな推理小説で、解決のあのキーになる所とか痺れましたね。なるほど!と。 -
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<内容紹介より>
山梨で行われた囲碁タイトル戦・第七期棋幽戦第二局二日目、<碁の鬼>槇野九段が、近くの滝で首無し屍体で発見された。IQ208の天才少年棋士・牧場智久と大脳生理学者・須堂信一郎は事件に挑むが、犯人の魔の手は牧場少年にも襲いかかる。ゲーム三部s買う第一弾開幕!
文庫特典:短編「チェス殺人事件」収録。
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少年探偵の冒険小説としても、ミステリとしても楽しめる作品。
天才囲碁棋士牧場智久が活躍するシリーズ作品の第1作目にあたる。
1980年に執筆された作品なので、登場人物のセリフなどに少し「時代」を感じる部分もありますが、ストーリーに古さはなく、十分に楽しめます。
ただ、「囲碁」 -
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「囲碁殺人事件」
ゲーム3部作。第1弾。
本作は、ゲーム3部作シリーズの第1弾に当たるものです。竹本健治によるシリーズで、天才囲碁棋士の牧場智久と大脳生理学者の須藤信一郎が難事件に立ち向かうミステリーであり、将棋殺人事件、トランプ殺人事件が続きますが、3部の中で最もミステリーちっくらしいとのこと。確かに、首なし死体、犯行予告、アリバイなど、ベーシックなスタンスで進んでいきます。
思春期にも達していない天才囲碁棋士が、探偵をするという今ではありがちな設定ですが、初版は、1980年7月となると約30年前で、当時だったら凄い斬新な主人公かなと思いました。IQ200超え故の推理をズバズバしてい