竹本健治のレビュー一覧

  • 話を戻そう

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    しっかり読んで、しっかり記憶すれば、とてつもない知識がつく本。
    歴史だけにとどまらず、美術品なども内容が豊富。
    著者の佐賀愛・
    知識量に驚く作品。
    話の流れも斬新。
    ただ、話の本筋が途中わからなくなってしまい、話を戻されても、取り残されることがしばしば、、、。

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    2024年08月20日
  • 狐火の辻

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    何の状況説明もなく、序盤から轢き逃げ事件や怪談話、噂話に謎の独白といった断片的なエピソードが次々と提示されるだけで、物語の行く末が全く掴めないまま物語が進むが、段々と各エピソードに繋がりがあることが示唆される。探偵役の登場を皮切りに、各エピソードが集結し、最後にパズルのピースがきっちり埋まる技巧性は凄いとは思うが、そもそものお話が面白みに欠けるので、読後感は今ひとつ。ロス・マクドナルドの「さむけ」を参考にしたとのことだが、あの作品ほどの引きは全くない。探偵役が長々と語るタクシー怪談の歴史が一番面白かった。

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    2024年06月16日
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    なぜこの本を予約したのかさっぱり思い出せません。ともかく読んでしまう。
    1993年角川ホラー文庫創設。そこから30年あまりの作品の中から精選収録のアンソロジー。
    竹本建治「恐怖」1983
    小松左京「骨」1972
     SFっぽさあり
    宇佐美まこと「夏休みの計画」2017
     新しいなって思う
    坂東眞砂子「正月女」1994
     女の嫉妬の怖さ
    恒川光太郎「ニョラ穴」2013
    平山夢明「或るはぐれ者の死」2007
     都会の隅で見過ごされる悲しさ
    服部まゆみ「雛」1994
     雛人形の怖さと女の情念の怖さのダブル
    小林泰三「人獣細工」1997
     ありえなくもない豚と人間の相互移植

    坂東さんの正月女は、言い伝

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    2024年02月21日
  • 話を戻そう

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     ストーリー部分だけをたどると、ほんの僅かである。
     歴史の調べものをしているノートの中に、ちょっとだけ小説が混ざっているような。
     そのお話しも、唸ってしまうような、ファンタジーだし。

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    2024年02月03日
  • 涙香迷宮

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    藤井聡太のおかげで将棋がブームだったからその影響もあってかミステリで話題になった作品
    暗号文がとにかくすごくてレベルが卓越してました。

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    2023年10月02日
  • かくも水深き不在(新潮文庫)

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    タイトルに引かれて。最初の短編がなんとも不気味で、1篇読んできょうはやめようと思ったところを思わず最後まで一気読みしてしまった。こんな終わり方、、、虚構の世界ならアリかな。

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    2023年09月30日
  • 涙香迷宮

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    トリックが練りに練り上げられているなあという印象でした。私的にはトリックが凝りすぎていて追いつくのに精一杯だったので、途中で理解するのをやめちゃいました。トリック好きの人は楽しめると思います。

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    2023年09月26日
  • 囲碁殺人事件

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    囲碁がわからなくてもすいすい読めるミステリー。12才の高いIQを持つ少年が主人公だが、設定に無理があると感じた。

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    2023年08月17日
  • これはミステリではない

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    竹本健治 これはミステリーではない

    確かに本格推理小説ではない

    ミステリーの作中作

    ミステリーマニア群

    趣向の犯人

    まだ続きそうです。

    ここまでが、序章とした感じ、もっと長編にした改訂版、新しい小説にも期待します。お願い致します。

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    2023年07月25日
  • 涙香迷宮

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    感想
    言葉が織りなす世界。世界と言葉の関係はここにおいて逆転する。人は太古から遊戯を求め競い合う。迷宮の主人はミノタウロスではない。

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    2023年06月18日
  • 話を戻そう

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    ネタバレ

    幕末の佐賀藩。藩邸周辺で起こる不思議な事件をカラクリ好きの少年が次々と解決!
    とうまくいけば良いのだが、4話目の犯人は明示されなくてもやもやするし、最終話で少年は殺害される(史実)
    文中度々歴史的背景やカラクリの説明で脱線した際に使われる「話を戻そう」を締めくくる最後の一文が効いている。

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    2023年05月06日
  • 涙香迷宮

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     学生の頃、様々なジャンルのミステリーを漁っており、そんな人間が必ず惹かれるのが「暗号」である。
     トリック等に使われていても読みながら解読する事はほとんど難しいが、ミステリー好きが「暗号」にときめく事はホームズが登場する有名な「踊る人形」の時代から変わらない。
     ただし、あまりにも凄すぎる暗号は、作品のバランスを壊してしまう。
     涙香迷宮においても、作者が人間の枠を超えた、とんでも無い暗号を提示し、僕の頭ではその解読で一杯になり、結果、ミステリー部分の記憶は曖昧になってしまった。(この暗号を楽しめる脳が羨ましい。)
    作中において、イロハ歌を用い(しかも複数)更にその中に暗号を潜ませており、

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    2023年04月14日
  • 囲碁殺人事件

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    普通に面白く読めた。
    竹本健治苦手意識あったけど、なかなかミステリの面白さを出しながら囲碁の世界をうまく描き、首切りの理由の意味を出すのは良かった。

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    2023年03月27日
  • 将棋殺人事件

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    竹本健治の長篇ミステリ作品『将棋殺人事件』を読みました。
    『涙香迷宮』、『囲碁殺人事件』に続き、竹本健治の作品です。

    -----story-------------
    謎々を拾った者が、次第に心を病み、墓地で死体を掘り返す――六本木界隈である怪談が広まっていた。
    そんなとき静岡で大地震が発生、土砂崩れの中から二つの屍体が発見される。
    屍体と怪談との類似点に注目、調査を始めた天才少年棋士・牧場智久が到達する驚愕の真相とは? 
    書き下ろし短編「オセロ殺人事件」収録。
    -----------------------

    1981年(昭和56年)に刊行された、IQ208の天才少年囲碁棋士・牧場智久と大脳

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    2023年03月26日
  • 涙香迷宮

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    イヤーー前置、伏線が長い作品かなぁって感じです、ミステリーなのだけど、それに至るまでがとにかく長くですね、ようやくミステリーっぽくなったのが残り100ページでしたーー
    でも天才ってかっこいい^ ^

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    2023年02月26日
  • 緑衣の牙

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    緑衣の牙 竹本健治
    読み終えました。
    1番面白く感じたのは、法月倫太郎の解説でした。
    改めて竹本健治の良さを知ることができました。
    この先に読んだ2冊の本の題名にも明記ありました。良い解説ありがとうございます。今後は法月倫太郎も読みたいです。

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    2023年02月07日
  • 将棋殺人事件

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    細切れのようなシーンの切り取り、詰将棋についてのペダンティックな文章、ふわふわと落ち着かない狂気的な一人称と、竹本健治らしさがふんだんに詰まってる。「探偵側」の智久や須藤、典子、ガールフレンドたちの明るく楽しい雰囲気と、墓場で死体を掘り返すという都市伝説の雰囲気の落差といい、読者の足元を地につけさせず、どんどん引っ張ってゆくミステリ、とても楽しかった。

    書き下ろし短編の『オセロ殺人事件』が、短編ということもあってかはっきりわかりやすいミステリで、本編との対比も楽しい。

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    2023年01月29日
  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    角川ホラー文庫ベストセレクションのアンソロジー。
    小松左京の「骨」は既読でしたが、久々に読んでも怖いと思った。震災の後の大洪水というくだりが東日本の震災のことを書いてるようで、それが1972年に書かれていたというところにまた戦慄。
    坂東眞砂子「正月女」何かのアンソロジーで読んだか、それとも同じような別の話だったか…ホラーというよりイヤミス的な面白さだった。
    小林泰三「人獣細工」のラストが一番おぞましかった。
    これは角川ホラーセレクションの第二弾らしい。
    第一弾「再生」の方も読みたい。

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    2022年11月20日
  • 囲碁殺人事件

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    これは囲碁が理解してたら10倍くらい楽しめるんだろうなー。囲碁ってルールとかそもそも仕組みもよく分かってないので、なんとなくな感じで読んでしまったけど。
    文庫特典の「チェス 殺人事件」は新しい終わり方だった。

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    2022年06月27日
  • 閉じ箱

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    タイプの違う短編が詰め込まれていて、閉じ箱ではなくおもちゃ箱だろうと言いたくなる。それでもニューロテック系の雰囲気はほぼ前作に共通していて、公式通りにやりきったような話も多い(「実験」、「氷雨降る林には」とか)。この辺はオチを楽しむようなものではないから、それだけにこだわる向きには、向いてないかも知れない。個人的ベストは「けむりは血の色」。

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    2022年04月19日