竹本健治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なぜこの本を予約したのかさっぱり思い出せません。ともかく読んでしまう。
1993年角川ホラー文庫創設。そこから30年あまりの作品の中から精選収録のアンソロジー。
竹本建治「恐怖」1983
小松左京「骨」1972
SFっぽさあり
宇佐美まこと「夏休みの計画」2017
新しいなって思う
坂東眞砂子「正月女」1994
女の嫉妬の怖さ
恒川光太郎「ニョラ穴」2013
平山夢明「或るはぐれ者の死」2007
都会の隅で見過ごされる悲しさ
服部まゆみ「雛」1994
雛人形の怖さと女の情念の怖さのダブル
小林泰三「人獣細工」1997
ありえなくもない豚と人間の相互移植
坂東さんの正月女は、言い伝 -
Posted by ブクログ
学生の頃、様々なジャンルのミステリーを漁っており、そんな人間が必ず惹かれるのが「暗号」である。
トリック等に使われていても読みながら解読する事はほとんど難しいが、ミステリー好きが「暗号」にときめく事はホームズが登場する有名な「踊る人形」の時代から変わらない。
ただし、あまりにも凄すぎる暗号は、作品のバランスを壊してしまう。
涙香迷宮においても、作者が人間の枠を超えた、とんでも無い暗号を提示し、僕の頭ではその解読で一杯になり、結果、ミステリー部分の記憶は曖昧になってしまった。(この暗号を楽しめる脳が羨ましい。)
作中において、イロハ歌を用い(しかも複数)更にその中に暗号を潜ませており、 -
Posted by ブクログ
竹本健治の長篇ミステリ作品『将棋殺人事件』を読みました。
『涙香迷宮』、『囲碁殺人事件』に続き、竹本健治の作品です。
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謎々を拾った者が、次第に心を病み、墓地で死体を掘り返す――六本木界隈である怪談が広まっていた。
そんなとき静岡で大地震が発生、土砂崩れの中から二つの屍体が発見される。
屍体と怪談との類似点に注目、調査を始めた天才少年棋士・牧場智久が到達する驚愕の真相とは?
書き下ろし短編「オセロ殺人事件」収録。
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1981年(昭和56年)に刊行された、IQ208の天才少年囲碁棋士・牧場智久と大脳 -