あらすじ
最初は正体不明の不気味な黒い影だった。惑星アンシャンティ。航宙士試験に合格し、希望にあふれる十七歳のティナの周囲で奇妙な異変が起き始める。巨大なホールにさっきまでざわめいていた人々が忽然と消失したり、白い紙魚が広がるように街のあちこちがなくなっていたり……。まるで何かに浸食されていくように街のあちこちが消失していく。そして、親しい人々、友人たちも。この世界はどうなってしまったのか? ティナが繰り返し見る悪夢にその真実がかくされているのか? あの名作がついに復刊!
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Posted by ブクログ
前半部のオチは大方の予想通りのはず。後半はぶっ飛んだことに、「エイリアン」ばりの、スペース・ホラー・アクション・エンターテインメントと化す。これが面白い。後半部の舞台設定やら、怪物の正体やらは、おおよそ三〇年前の作品だが、劣化速度の速いSFとしてはまったく古びていない。その一方で女性キャラの話し言葉や振る舞いには、時代を感じさせる。面白いもんだなあ。