山崎豊子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【優しさは放射線みたいなもの】
奉公は厳しいものだったのだろう。
だが、厳しく育てるのは、暖簾分けして、連結で規模を拡大して幸せになる為だった。
(その代わり、この競争で弱者はふるい落とされる。)
今の企業の人材育成は、奉公とは桁違いに生易しい。
その代わり、大して成長しない。
(かと言って、学校で予め鍛えられているわけでもない。)
そういうわけで、絹の上で育った人は、弛んだ人格を持った挙げ句に、それを称賛するようになる。
『(私を甘やかしてくれる)優しい人が良い!』
他人に優しく、自分にも優しく。
他人に甘く、自分にも甘く。
更に悪化すると、自分が甘やかされているという自覚さえなくな -
Posted by ブクログ
ネタバレ不毛地帯、第三巻。
壱岐正は前巻にも増して、商社マンとして八面六臂の大活躍。
なんですが、この巻ではついに奥さんの佳子が交通事故で他界。悲しいです・・・川又が亡くなった時以来の衝撃。
佳子の初七日の後、家を出る誠、しのび泣きをする直子、そして、弔問に訪れた谷川元大佐に、自分の後悔と自責の念を吐露し、慟哭する壱岐・・・・。涙なしには読めません!
さてビジネスの方ですが、第三巻ではフォーク社と千代田自動車の提携が中心に物語が進みます。
壱岐の思うようにやれば、スムーズに事が運ぶのに~とやきもきしながら、エキサイト里井副社長の様子を伺います。エキサイト里井、略してエキサトイ。男の嫉妬が渦巻き、ま