甘糟りり子のレビュー一覧

  • 産む、産まない、産めない

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    タイトルの通り、妊娠・出産にまつわる8つの話。
    現在妊娠中、これから出産を迎える私にとってはどれも自分事のように感じられ、感情移入してしまった。

    予期せぬ妊娠、未婚の母、歳の近い連れ子、流産、子宮全摘、ダウン症、娘の妊娠...どれも重いテーマだけど、女性である自分のすぐ側にある事。小説だったからこそ、良い意味で気軽に考えることが出来たのかも。

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    2023年11月26日
  • 産む、産まない、産めない

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    ネタバレ

    産まないという選択をした人は出てきませんでした。

    自分と重なる部分が多く涙を流れた。
    温かい水では死産の話題。自分は流産だったけれどそれでも手術が終わって新生児室の前を通って帰る時はあーーってなったから死産となればよりだろうと思ってその時の感情とかいろいろなもので涙がでた。

    不妊治療の話もダウン症の話も自分の心を触っていかれるような感覚になった。

    産まないという選択の話も出てきて欲しかったな。

    桜子には子供の父親に伝えてほしかった。

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    2023年11月07日
  • 産まなくても、産めなくても

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    ネタバレ

    妊娠中の私にとっては、とっても身近な話題。
    社会の仕組みや世間の意識が変わっても、産む生き物としての期限は変えられないー残酷だけれど、これが全てだなと。
    妊娠してから、嬉しかったことも多くあるはずなのに、我慢や制限、体の変化にモヤモヤ悩んで。
    どうして女性ばかりがこんなに負担を強いられないといけないのか、と旦那に当たる日もあった。
    でも、産む生き物(=女)としてこの世に誕生した以上、自分の努力ではどうにも出来ないことだよなと少しだけ納得。

    短編集になっていて、弁護士、ランナー、会社員等の女性が妊娠出産について悩み、決断する話。
    卵子凍結、不妊治療、流産、仕事か妊娠出産育児かの二択...女性と

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    2023年11月01日
  • 産む、産まない、産めない

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    「妊娠」と「出産」をテーマに描かれた短編集。
    男性の育児休暇取得、産婦人科医の出産、不妊治療、シングルマザーについてのお話などなど、興味深く読ませていただきました。
    「彼女たちが勇気を持って決めたことを、応援してあげたい」そんな気持ちになりました。
    ラストの2行が個人的にはすごく好きです。

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    2023年10月24日
  • 産む、産まない、産めない

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    読書する時って、共感要素があると「良い本だ!」って思いがちなのだけど、それで言うと

    ・ある→産む、産めない
    ・ない→産まない

    というストーリー展開なので、全女性からの共感性は低そうだな。わざとらしい配慮は、それこそわざとらしくなっちゃうけれど”産まない”選択をした話も読んでみたかった。

    見通しだけでは何ともならないのが出産。
    でもバランス取れないことが、”生”そのものなんだと思う。

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    2023年09月19日
  • 産む、産まない、産めない

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    どの立場の女性も、読めば感じることがあると思う。
    死産の話はつらかった。。
    うちの主人は育休をとることにしたが、やはり、周りに相当気を使うようで。男性の育休がもっと浸透するといいな。

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    2023年04月07日
  • 産まなくても、産めなくても

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    妊娠、不妊、出産に関する短編集。
    私と同じ職業の人が登場すると知り、興味がわいて読んでみた。

    読みながら「この本はきっと、取材をたくさんして書いたものなんだろうな」と思った。
    なぜそう思ったかというと、同じテーマ、似たテーマで、ここまで様々な切り口で短編を揃えるのは、個人の想像力だけでは無理なのではないかと思ったことと、登場する人たちの話の内容に、何か裏付けがあるような説得力を感じたからだ。
    実際、本編の後には取材先への感謝が記されていたけど、取材先は、医療関係(複数)、法律事務所、会社名団体名からは業務内容までわからないもの、とにかく様々でたくさんだった。

    私自身は子どもが一人いるけど、

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    2022年09月24日
  • 産まなくても、産めなくても

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    特別養子縁組、人工子宮による男性の出産など妊娠や出産にまつわる7つの短編が入った小説。
    その中の「エバーフレッシュ」という話が一番自分に近いからか、好きでした。
    不妊治療はしたけれど、こどもに恵まれず、2人で生きていこうとする女性が主人公でした。
    子供に興味がない上司、育休明けの部下、育休明けの部下に代わり仕事を引き受ける未婚の女性、と様々な立場の女性が出てきました。それぞれの立場で考えも抱えているものも違う。それぞれ尊重できる世の中がいいな〜。
    昭和の時代なら夫婦2人、子供2人がスタンダードかもしれませんが、令和の時代、どれがスタンダードだとか正しいとかなくなってきてるんだな〜と思いました。

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    2022年01月05日
  • 産まなくても、産めなくても

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    一話一話ズシっと心にのしかかってくる一冊だった

    ちょうど子供を考える年齢になってきて
    でも同い年で2人くらい子供いる友達もいて
    私遅いのかなとか
    ほんとに産みたいのかなとか
    日々気持ちが揺れるよねぇ

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    2021年12月04日
  • バブル、盆に返らず

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    普段自分が読むタイプの本ではないんだけど,夏頃にツイッターで流れてきて面白そうだったから買って積読してた本。
    バブル期といえば私が小学生の頃の話。いやはや、とんでもない時代だったんだなぁ…。

    90年代〜00年代に田舎でしょぼくれた大学生をしていた私には,バブル期の都内の(イケイケな)学生の生活ってのはまったく別世界。
    楽しめる人には楽しめたんだろうけど、体力やコミュ力が相当ないとああいうのを楽しむのは難しかっただろうから、コミュ障・陰キャな私があの時代に若者やってなくてよかったな…と思った。
    今以上に陽キャと陰キャの格差が激しい時代だったんじゃないかと。

    出てきたブランド名はほとんどわから

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    2021年11月28日
  • 産まなくても、産めなくても

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    出産に関連する7つの短編集。7話目のみ異端だが、それ以外は実に現実的で考えさせられる物語。男性目線で見ると女性の心情など勉強になる部分が多かった。

    全体的に登場人物の発言がリアルなのがとても読みやすく心地よかった。例えば、『五つ目の季節』の女性課長の言動。流産を繰り返している部下に対して、変に優しくするわけではなく、ランチに誘いながら相談コミュニティを紹介し、反発する部下に強要せずにサラッと伝える。とても人間らしい温かみをリアルに感じられる。『エバーフレッシュ』の女社長もそう。独身のおしゃれなキャリアウーマンだから子育てをしながら働く女性に対して否定的や嫌悪を抱いているという人物を想像しや

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    2021年08月24日
  • 長い失恋

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    いくつもの甘いような切ないような、それでいてベタベタしていない恋愛の話10個からなっている。
    それぞれで複雑な事情・背景を抱えた恋愛であることから、毎回新鮮な気分で読むことができた。
    特に性格上、女性側の気持ちに入り込む傾向が強いので、疑似恋愛をたくさんさせてもらった気分になれた。

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    2021年08月07日
  • 夜更けのおつまみ

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    まさに夜更けにお酒をちびちびと呑むように、ちびちびと気分が良い夜に読んでいたら結構時間がかかったけど好きな本でした。このシリーズ、他のも読んでみたい。生活感が満たされる。

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    2021年06月10日
  • 鎌倉だから、おいしい。

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    食のガイドブック
    写真がないので、文章を読みながら妄想(笑い
    ネットで検索して行きたい気持ちが募る(再笑い
    時間を作って「鎌倉」行きたい!
    食べに行きたい!

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    2021年05月18日
  • 夜更けのおつまみ

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    原稿があがった後の枝豆とビール、秘密のレシピでつくる肴、大切な人との一皿…。31人の人気作家がおつまみにまつわる思い出を語ったエッセイ・アンソロジー。『asta*』掲載を文庫化。投稿コンテスト大賞受賞作も収録。

    いろいろ試したくなるおつまみ。

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    2021年04月03日
  • エストロゲン

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    不妊治療を諦め、パートに励む千乃、 シングルマザーの泉、 夫の浮気に悩む真子。

    フェイスブックをきっかけに再会した大学時代の同級生、今は47歳になっている 女性達三人の生き様が描かれています。

    女として共感出来る面も多々あったり又背景には実際のワールドカップや竹島問題等も描かれていたりfacebookやスマホ等今時のツールも出て来たりと、新鮮な気持ちで興味深く読む事が出来ました。

    アラフォー、アラフィフ世代であれば多かれ少なかれ、気持ちが共有出来るポイントがあると思います。

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    2021年01月29日
  • 産まなくても、産めなくても

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    どの話も胸が苦しくなった。妊娠、出産に関しては、良くも悪くも感情の乱れが凄まじい。タイムリミットがちらついて意識しはじめても焦るばっかりで、思い通りにならないから他人と比較して傷ついて、とにかくしんどい。でも次第に心が決まれば見えてくるものがあるんだなぁって、、、避けたくなる内容の本だったけど、手にした事で心が決まるまでの一歩を踏み出せた気がします。

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    2020年10月29日
  • 夜更けのおつまみ

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    ブレイディみかこさんのイカのお話めっちゃわかる…透明じゃないとイカの刺身じゃない。
    下戸なのですがおつまみは好きなので楽しく読みました。
    簡単なレシピもちょいちょい書かれているのもいいです。森まゆみさんのと水生大海さんの…やってみよう。
    なとりの一度は食べていただきたいシリーズはほんと美味しいです。
    茜やさんは行ってみたいなぁ。。
    お酒呑める方が楽しそうだとつくづく思いました。

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    2020年08月23日
  • 夜更けのおつまみ

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    知ってる作家、知らない作家が目に浮かぶようなおつまみレシピを紹介。
    ほぼ5ページにその時の情景と共に出されるおつまみは、ささっと作られたもの、買ってきたものと様々。呑める人も呑めない人も共通してるのは「おつまみが好き」。
    たまらず途中からビールを開けました。
    さて、おつまみ何にしよう?

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    2020年06月01日
  • 鎌倉の家

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    初読み作家さん。
    世代が同じで、大好きな鎌倉にお住まいということで、手に取りました。
    ハイソな暮らしに距離感を感じるところもありましたが、やはり鎌倉暮らしは憧れます。
    きっと住むことは出来ないので、訪れて楽しみたい…そう思える本でした。
    他の作品も読んでみます。

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    2019年08月22日