高殿円のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の中で、久しぶりにヒット
面白かったなあ
最初のほう、あんまり色恋がなくてただただその時代を淡々と生きている女性の話で、あんまり歴史に興味深い人間でも詳しい人間でもないから、のめるこめるかなあこの話に…なんて思っていたのですが。
夫も子も失くしたけれど、しっかりと生き抜いて“家”を守り抜いた第一章てんさいの君を読み終わったときに、ああ好きやなこの話…となりました。
第二章のプリンセス・クタニは個人的には1番好きなお話。主人公も、話のストーリーも、政略結婚も、恋愛模様も、最後のプロポーズも(笑)わくわくして最後まで楽しく読めた。
そして、第三章の華族女優があったから、個人的にはこの物語好きな -
Posted by ブクログ
ネタバレトッカンvs勤労商工会 2013/3/29
稼ぎのない男なんて精子以下よ。消えちまえ!
2014年2月5日記述
高殿円さんによる小説。
トッカンとしては2冊目の作品にあたる。
今作では主人公鈴宮深樹がずうずうしいまでに活躍する。
(上司である鏡が訴訟騒ぎになりかけたためでもある)
ホツマへの破産申立の不服のあたりは爽快だった。
署長に付いて来てもらう等カウンターパートとして
上手く動いたと思う。そうでないと裁判官は出てこなかったろうし。
本書は400ページをこえている。
しかし巻末にある
井上真央さんと高殿円さんの対話にもあったように
すっと物語の世界に入っていける。
小説を読んでいる -
Posted by ブクログ
ネタバレトッカン 特別国税徴収官 (ハヤカワ文庫JA) 2012/5/24
徴収官奮闘記
2013年12月10日記述
高殿円さんによる国税に関しての小説。
高殿さんはライトノベルを中心に40冊以上も作品を出しているらしい。
普段読まないライトノベルの出版の早さに驚いた・・
本作はライトとか関係なく完成度の高い作品として仕上がっている。
鏡特管の元に鈴宮深樹(新人3年目)の奮闘ぶりが伝わってくる。
脱税したお金をどこに隠しているのか分からない喫茶店。
手強い銀座のママ・・
滞納を続けざる得ない工場の夫婦・・
後半になぜこの仕事で必死になって頑張るのか・・
公務員だから安定しているからというあり -
Posted by ブクログ
ネタバレ上流階級~富久丸百貨店外商部II~ 2016/10/20
高殿円氏による作品。
2016年10月20日初版1刷発行。
初出は「小説宝石」2015年2月号~2015年10月号
富久丸百貨店外商部Ⅱとあるように前作からの続編。
舞台が関西なので親近感がある。
他のレビュワーも指摘していたけれども
読ませる力、物語に引き込む力があるなと関心する。
鮫島静緒(バツイチ、独身、バイトからのたたき上げ)
桝家修平(セレブなゲイ)
本作はこの桝家修平に絡む内容が多い。
またバツイチやゲイ、LGBTの人が将来孤独になっていく事への不安
結婚することの意味など色々と考えさせられる事が多かった。
日本は残念 -
ネタバレ 無料版購入済み
屋敷でみつけた、地下の部屋に謎の魔法陣があり、意図せずウイリアムは悪魔を呼びだしてしまう。呼びだされた悪魔、ダンタリオンはウイリアムに告げる。ウイリアムは魔界の代理の王を選ぶことのできる選定公である。
-
-
購入済み
面白かったー。
けど、まだ色々なことが途中でこれから静緒はどうなっていくんだろう?って思った。
でも確実に人に寄り添った仕事を行い、人として成長している。
早く続きが読みたいよー。
違う本を執筆されていると思うので、次の本まで待ち遠しいです
-
Posted by ブクログ
ネタバレ徳川四天王・井伊直政の養母で、女性でありながら井伊谷の地頭を務めた実在の人物、井伊次郎法師直虎の一生を描いたお話。
なんとなく歴史小説が読みたくて手に取った。大河ドラマにもなっていたのだね。そちらは見てません。
歴史小説、、、というよりは、なんか恋愛ファンタジーみたいな感じもしたけど、面白かったです。
直虎の鈍感さ加減と実直なくらいの強さと不可思議な力のバランスが、なんとも言えず魅力的でした。
「動くな、但馬」からの、香と政次の運命の描かれ方が、とても良かった。二人の関係性が切ない。香目線からと、読者目線からと、両方含めて読んでいったので、政次が不憫でならない。もう少し上手いこと生きられた -
ネタバレ 購入済み
良かったです
作家さんの情報もなく作品の情報もなく、あらすじと本の表紙にひかれて購入。
第一印象、大当たりって感じです。面白かった~。爽快感があるわけでも軽快な別けでも凄く深いわけでもないけど、心に残る感じです。
若い時の私ではあんまり響かないかも…少し年を重ねてから読んだ方が楽しめる本なのではないかと感じます。 -
購入済み
素敵なラスト
ダンタリオンの正体や皇帝の思惑など、全ての謎が解けてすっきりした。最初の頃はバアルベリトやミカエルが好きじゃなかったけど、この巻を読んで大好きになった。感動の一冊だった。
-
Posted by ブクログ
英国統治下のインドが舞台。
軽快な筆致で描かれる、華やかで濃~い少女小説。
「小公女」のセーラがもとは父親とインドに住んでいたことを覚えてますか?
本国の寄宿学校に入ったところから話は始まったわけですが。
この物語では、英国育ちのヒロインがインドにわたります。
1930年代、インドの中で名目上は独立権を得ている藩王国パンダリーコット。
シャーロットは父が大使となったため、この国のイギリス人社会で暮らすことになります。
シャーロットは作家を夢見る天真爛漫な少女。
寄宿舎は規則がやかましく、身分の違いが重視されていました。スクールカーストの本気なやつ?(笑)
ルームメイトのカーリーは、グジャ -
Posted by ブクログ
井伊直虎(香)と16世紀後半の井伊谷の激動の歴史を辿った時代小説。本作が作者の初の本格時代小説ということに驚かされるほど完成度が高い。
タイトルの「剣と紅」。女性でありながら「生涯たった1度の紅だった」ことに冒頭で触れ、途中でも効果的に「紅」を登場させることで、香という人物の、井伊家存続と井伊谷の死守への献身が実に象徴的に表現されている。大河ドラマも非常に面白かったが、これこそ小説ならではの魅力だと思う。
また、女性作者ならではの「女いくさ」のハイライトも本作を彩っている。剣を持てぬ女性であるが、自身が妻として嫁ぐことで他家、場合によっては敵との結びつきを強め、戦を防ぐ、或いは戦を勝利に