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Posted by ブクログ 2022年11月08日
高校の友人から見せてもらったスパイアクションの舞台の原作本。
舞台だけでは正直説明不足で物語の奥まで楽しみきることができなかったから、数年越しに内容が補完できたという感じ。
今見返したら面白いんだろうな〜と思いつつも、原作者と制作が揉めたのが原因らしく打ち切りになってしまっている様子。円盤の新規...続きを読む製作も無いらしいから諦めるしかないのかな…。
Posted by ブクログ 2016年06月01日
近未来の日本を舞台にしたスパイもの。
「世界の改心(ワールドリフォーミング)」という、国々が軍縮を行い"平和"な世界を作ろうとしている世界で暗躍するスパイたち。日本も例外ではなく、公安五係として極秘裏にスパイが存在している。
日本のスパイは国籍・戸籍等がなく「サクラ」と呼ばれてお...続きを読むり、その候補生である海棠鋭利(主人公)とその相棒・御津見珀が、物語の主人公。
この本は角川文庫から出版されていたものの二次文庫になるため、本編の内容は、角川文庫のときとほぼ変わらない。
だけど、角川版を読み込んでいた身としては、あ、ここ削ったんだ、とか、ここの言い回し少し変わってる。というのが楽しめた。
ストーリーの緻密さ、登場人物たちの個性、感情の動き…とにかく全てが素晴らしい!
主人公二人がなぜ戸籍(書類上の生)を捨て「サクラ」になったのかということも丁寧に描写されていて、感情移入して読んでしまった。
ストーリーもキャラのバックボーンも緻密だけど、読み手が彼らの感情を汲み取って、考えて読み進められるだけのスペースは与えられているのが高殿マジックのような気がする。
角川文庫版との決定的な違いは、2つの書き下ろしである。
1つは初版限定で折りこまれている「サクラノモリ」、もう1つは本編の後に収録されている「哲学者より愛をこめて」。
サクラノモリは、御津見珀と、同期のサクラ五条颯真がメインで、哲学者より愛をこめてはサクラの上司一嶋晴海がメインの話。
作者のキャラへの愛が存分に伝わってきて、読んでいて自然と涙がこぼれた。
この2つの書き下ろしは、続編があるんじゃ…?と期待が膨らんだ内容。
解説は、舞台版の演出家が書いていて、メディアミックス先のメサイアも好きな身としてはとても嬉しい。
表紙から解説まで、全てが「メサイア」という作品への愛に溢れた1冊。
スパイ・相棒もの・少年・青年が好きな人にはぜひ読んでみていただきたい!
Posted by ブクログ 2016年06月21日
面白かったです。
初っ端から俺のメサイアとかBL臭溢れるセリフにちょっと引きましたが・・・以降はあまり出て来ないので持ち直しました。
北の設定が最近見たブリッジオブスパイを彷彿とさせ、ちょっとワクワク。
ラストの牛尾息子あたりからはノンストップでした。
あとカミンスキィの意外なキャラ。
サクラノモリ...続きを読むもさらっと面白かったです。
他のサクラたちとバレンタイン班の活躍が見てみたい。
Posted by ブクログ 2021年01月09日
国家の秘密諜報機関、通称“サクラ”。所属する者には国籍も戸籍も住民票も無い。孤立無援の任務を遂行し、基本的にバックアップも無い。さゆな非情な規律をもつ組織において、唯一、情と絆が許されている例外が『メサイア』と言われる相棒。設定が絶妙。
主人公の鋭利、そのメサイアである珀。二人がサクラになる過去と現...続きを読む在を絡めたストーリー。印象的なプロローグとエピローグ。流れは面白い。登場人物が何というか若手アイドルのイケメンが演じているような中性的な感じが強く、確かにアニメや演劇に向いていると感じた。
Posted by ブクログ 2018年12月04日
設定やストーリ、プロットは申し分ないのだが、何か後味が悪い。多分それが著者の持ち味なのだろうが、すごく軽い、軽やか過ぎるのだ。重厚さがないので全てが嘘臭く思える。人物名の変な付け方も鼻につく。ラノベっぽいイメージになってしまったのが勿体ない。卒塔婆くんみたいな話なら良い方に向くんだが。
Posted by ブクログ 2016年11月18日
まあまあかな。
設定はBL風なのに全然そんなことなかったです。ストーリ展開は少年漫画。
この作家の作品は結構よんでますが、その中ではあまり印象に残らない感じ。
Posted by ブクログ 2016年06月14日
軍縮政策の世界で、戸籍を捨て暗躍するスパイ達の話。
鋭利と珀の関係があっさりしたようで深いところがいい。
それぞれ絶望を抱え、死に近い所で彼らは感情を桜に預けて必死で生きている。
無関心で流されて生きることは簡単だけど、それによって不幸になる人がいたり、取り返しがつかないことになると考えると怖い。...続きを読む何が最善か答えを出すこと難しい。色々と考えさせられる作品だった。
映画も舞台も観てない人間でも充分楽しめたので続編が出るなら読んでみたい。