高殿円のレビュー一覧

  • トッカン 特別国税徴収官

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    専門分野のおしごと系エンタメは別世界にトリップできるようで楽しい。
    税金ネタなので身近だし大切!とは思っても、ニコニコ源泉徴収の身では、節税の葛藤とは縁が薄い。せいぜい節約といえば国民年金かNHKくらい(クズ)

    本作は法律コテッコテではないものの、あとがきになってマルサの女は法人相手、トッカンは個人相手という違いをやっと理解するようなハードさ。そこに貧困や自殺、詐欺といった問題が存在するということも知らなかった。お金に殺されないで、という主人公の叫びは悲痛だし、異世界だ。

    またクセ強キャラ(Audibleナレーターさんのアニメ声もあって)であるずぼら系主人公のドタバタ感もすごい。セフィロス

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    2023年11月01日
  • コスメの王様

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    ネタバレ

    利一もハナもたがいの背中を見つめながら
    前へと進んでいっているなと思った。

    ハナのためにから始まり、
    大衆が使える化粧品をと品質や材料をこだわって作る。
    利一の世の中を読み取る力が凄くて、
    これほど頭が回れば物も売れるだろうなと思ったが
    それよりも、ハナを想う気持ち、大衆を想う気持ちが
    人を引き付けたんだろうなと思った。

    ハナも利一を見ながら花街で技術を磨き、
    利一にこれだという助言をして何度も助けてきた。

    いつかおたがいに…と思っていた利一がハナに送った

    「僕が大阪の堺町あたりに家を買うたら…
    その家に銀杏の木があったとしたら、
    いや、なくてもや。
    もうお座敷にはでんで、
    僕の前だけ

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    2023年10月25日
  • トッカンvs勤労商工会

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     トッカン、本作では勤労商工会を題材にした。(踏み込んだ…!)

     税の世界はシビア。過去、仕事で徴収官と接する機会もあったが実際には対峙するだけで鼻の奥がツンと金属臭を感じるような、緊張感があった。本作はエンタメ要素をかなり盛っているので最後まで楽しく読めるのだが、これをシリアスタッチで映像化したら、辛くて最後まで観れないのではないか。

     これを読んだ人が税務署の徴収業務を誤解しませんよう…

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    2023年10月15日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 IV

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    シリーズ第四作。部下を持つようになった静緒。しかし部下ができて楽になることは無く、むしろ気苦労が多く大変。一方で上司・氷見塚からはいいように使われ体調を崩してしまう。押し寄せる波を、アイデアと度胸で乗り越えて行く静緒。お仕事系小説としてはすごく面白い。星5個レベル。店長への昇進辞令で終わり、次作が待ち遠しい。

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    2023年10月05日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 IV

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    強くて賢くて羨ましい。
    今パワハラ気味の合わない上司の元で、働く意義がお金だけ。
    デパートに行くのだけが楽しみ。
    ECでは、味わえない楽しみ、
    ずっと残ってほしいけど、難しいのかな。。

    何故にこんなに苦労して体調を崩してまで働けるのか。。私は私語が出来ない人間なのでうらやましい。

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    2023年09月18日
  • グランドシャトー

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    Osaka Book One Projectによる「大阪ほんま本大賞」

    大阪の本屋と問屋が”ほんまに読んでもらいたい大阪ゆかりの本”を選ぶ。
    大阪及び関西近隣エリアの本屋さんが力を合わせて受賞作を売り
    その収益の一部で大阪府の児童養護施設に本が寄贈される。

    選考条件は
    ・大阪に由来のある著書、物語
    ・文庫本
    ・著者が存命であること

    毎年、天神祭りの日に発表されるこの賞も今年で11回目。
    今年の大賞は、高殿円さんの
    『グランドシャトー』

    高度経済成長期、
    義父との結婚を迫られたルーは
    キャバレー「グランドシャトー」のNo.1ホステス真珠(しんじゅ)の家に転がり込む。
    姉妹のように仲睦まじ

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    2023年09月19日
  • トッカン 特別国税徴収官

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    世間では、公務員は安定していて、楽している…と言われがちだけど、逆に公務員という看板を背負っているからこその、プレッシャーも多いと思った。
    一言で、誰かの人生を壊してしまう可能性がある…というのは、公務員以外の仕事でもあり得ることと感じ、身につまされる思い。
    仕事に真摯に向き合おうと思えた作品。

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    2023年08月26日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 IV

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    今巻も、静緒は休む間もなく右に左に奔走中
    合併で起こる事態に対処しながら顧客の願いを叶え
    家でぐったり
    でもその家に桝谷がいてくれるのはいいなぁ~
    いい関係になってきている気がする

    静緒の働き方を通して、自分はどうやって働きたいのか、生きたいのかを考えた

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    2023年08月23日
  • トッカン 特別国税徴収官

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    特別国税徴収官、所轄のマルサのような仕事。映画のマルサは法人専門だが、こちらは個人の方の仕事。国税庁の仕事のことが楽しくわかる。人生の保険のために安泰な公務員の仕事に就いたが、むしろ憎んでいた国税庁で働くことの意義を学んでいく。

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    2023年08月20日
  • トッカン 特別国税徴収官

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    ネタバレ

     一応小説仕立てなのでカテゴリは、ビジネス以外、としましたが、税金はコンサルティングの中で重要な位置を占めます。

     現実の国税(税務署)も良く知っています。

     小説の中の話なので滞納者のために奔走するトッカンがでてきますが…

     税金の回収がなぜ冷酷か。「最大の犯罪は脱税、なぜならその影響は全国民に及ぶから」というのはうなずける。

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    2023年08月13日
  • グランドシャトー

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    いつも立ち寄る本屋さんに『大阪ほんま本大賞受賞作』として陳列されていて、華やかなイラストが本棚一面を埋め尽くしていたのが圧巻で、思わず手が伸びた。

    大阪人にとっては、幼い頃からテレビをつければ否応でも目にした「グランシャトー」のCM。
    CMキャラのリリアンさんが強烈なインパクトを与え、夜の時間帯にしか流せない怪しげな面白さがいつまでも記憶に残る。

    本作は、実在した「グランシャトー」をイメージしたキャバレーを舞台に昭和から平成にかけて苦難を乗り越え、深い絆を深めていく2人の女性の物語。本当に実在したかのような人物像の描写にグイグイ惹き込まれ、赤の他人同士が家族以上にここまで信頼や尊敬し合える

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    2023年08月10日
  • 忘らるる物語

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    女性が女性として自由に生きられない時代と国の話  小王国を順に廻って、その国の支配者と夜を共にして後継を産む役割をする環瑠。その設定自体ぶっ飛んでいる。

     筆者はこの作品で何を訴えたかったんだろうか。女性が虐げられていた時代と国の話(もちろんフィクション)だ。哲学的な話だ。何かのメタファーなのか。

     面白くないわけではないが、設定がやりすぎの感がある。

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    2026年01月18日
  • トッカン 特別国税徴収官

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    おもしろすぎた。やはり、高殿円さんの小説はおもしろい。
    ぐー子のキャラが秀逸。性格に賛否あると思うけど、私は嫌いじゃない。

    税務署勤務の知人が、いつだったか「あまり好かれる仕事じゃないから、外では職種をあまり言いたくない」と言っていた。それを聞いた時は、そうなのかなー、くらいにしか思ってなかったけれど、この本を読んで「なるほどな」と思わされた。
    ぐー子や鏡特官の言葉、2人が対する人たちの言葉から、はっとさせられることも多かった。

    ドラマは観てなかったけど、この本の後半の怒涛の展開から、映像化されたらきっとおもしろいんだろうなと思った。
    続編読むのも楽しみ。

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    2023年07月02日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 III

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    丁度転職前で悩んでいたので、参考になった。
    お金をもっと稼いで本に載ってくるブランドを、購入出来るようになりたいな。
    芦屋のお金持ちってすごい。ちょっとそういう世界も見てみたい。静緒さんの葉鳥さんへの思いは自由であり、理性で律すれば問題ないという考え方も素晴らしい。
    既婚であっても素敵だなーと思う異性がいるのは否めない。それを行動するかしないかが大いなる違いなんだなぁと。

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    2023年07月01日
  • 主君 井伊の赤鬼・直政伝

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    木俣守勝の目線から描く、井伊直政の生涯と、主君とは何か忠義とは何かを解く。
    直政の生き様は、清々しくもあり、危うくもあり、とても熱いものもある。
    後半の関ヶ原への件からは、ハラハラしながら読み進めた。

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    2023年06月02日
  • コスメの王様

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    お互いに惹かれ合う2人になんの障害もなさそうなラブストーリーかと思いきや急展開!
    ハナの人生をもっと深掘りして欲しかった。

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    2023年06月01日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 II

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    シリーズ2作目。富裕層に向けて商品やサービスを販売する、百貨店の外商員として働くアラフォー独女・鮫島のお仕事ストーリー。今作では、同僚兼ルームシェア仲間の桝家のお家事情も明らかになる。

    普段の生活で馴染みない外商の仕事について詳しく描かれていて興味深かった。
    CHANELのスーツやヴァンクリのアクセサリーなどハイブランドを取り扱ったり、フランス旅行に同行したり、豪華なマンションでルームメイトと晩酌したり、煌びやかな日常で読んでいてワクワクさせられる。
    また、一筋縄ではいかない顧客を相手に、難解なミッションをひとつずつクリアしていく様が読んでいて爽快だった。

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    2023年05月24日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 II

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    シリーズ第二弾。今回は外商部での商売の話は少なく、桝家の家庭問題とヤクザの愛人・珠理の逃亡が印象的だった。今後、桝家とはどうなるんだろう?葉鳥さん、カッコ良すぎ。

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    2023年05月20日
  • コスメの王様

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    戦前の大手化粧品会社である中山太陽堂を創立した中山太一をモデルとした小説

    恋愛小説でもあり大正、昭和の経済社会を学べる最高に面白い本だった

    関西がメインで神戸の地名も沢山出てきて親しみやすかったけど、テンポは良くは無いから読みずらさは少しあった

    長男として家族を支えるために休む暇もなく働き続ける利一と
    両親に幼い頃に色町に売られたハナ
    の2人の物語

    利一の真心を大切に、毎日が吉日、という言葉が彼の生真面目さをよく表していた。化粧品会社を大きくして成功!以上!で終わらなくて戦時中の悲惨やその後の苦しみが壮大で、老いとどう向き合うかが描かれていて涙が出てきた。

    ハナは利一を誰よりも大切に

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    2023年05月13日
  • 忘らるる物語

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    壮大な物語だった。
    女と男、支配と服従、変化と停滞……いろんな軸が重層的にこの世界を構成している。どこか多くの幻のような物語であるような顔をしているのに、実は痛いほど現実の物語である。「女は子供を産むことで狂ってしまう。男はいつまでも獣の顔から抜け出せない」本当に覚悟のある表現。
    序盤、環璃の理解の早さ・察しの良さにちょっと戸惑ったが、それに導かれるようにしてぐんぐんとのめり込んだ。
    全体的にやや説明過多で長いのがちょっと気になった。もう少しシンプルであればもっと手に取るハードルも下がるのに……と。とはいえ、高殿さんの強い意志が、押せては返す波のように、何度も何度も伝わってくるのはこの上なく濃

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    2023年05月09日