高殿円のレビュー一覧

  • トッカン 特別国税徴収官

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    ネタバレ

     一応小説仕立てなのでカテゴリは、ビジネス以外、としましたが、税金はコンサルティングの中で重要な位置を占めます。

     現実の国税(税務署)も良く知っています。

     小説の中の話なので滞納者のために奔走するトッカンがでてきますが…

     税金の回収がなぜ冷酷か。「最大の犯罪は脱税、なぜならその影響は全国民に及ぶから」というのはうなずける。

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    2023年08月13日
  • グランドシャトー

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    いつも立ち寄る本屋さんに『大阪ほんま本大賞受賞作』として陳列されていて、華やかなイラストが本棚一面を埋め尽くしていたのが圧巻で、思わず手が伸びた。

    大阪人にとっては、幼い頃からテレビをつければ否応でも目にした「グランシャトー」のCM。
    CMキャラのリリアンさんが強烈なインパクトを与え、夜の時間帯にしか流せない怪しげな面白さがいつまでも記憶に残る。

    本作は、実在した「グランシャトー」をイメージしたキャバレーを舞台に昭和から平成にかけて苦難を乗り越え、深い絆を深めていく2人の女性の物語。本当に実在したかのような人物像の描写にグイグイ惹き込まれ、赤の他人同士が家族以上にここまで信頼や尊敬し合える

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    2023年08月10日
  • トッカン 特別国税徴収官

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    おもしろすぎた。やはり、高殿円さんの小説はおもしろい。
    ぐー子のキャラが秀逸。性格に賛否あると思うけど、私は嫌いじゃない。

    税務署勤務の知人が、いつだったか「あまり好かれる仕事じゃないから、外では職種をあまり言いたくない」と言っていた。それを聞いた時は、そうなのかなー、くらいにしか思ってなかったけれど、この本を読んで「なるほどな」と思わされた。
    ぐー子や鏡特官の言葉、2人が対する人たちの言葉から、はっとさせられることも多かった。

    ドラマは観てなかったけど、この本の後半の怒涛の展開から、映像化されたらきっとおもしろいんだろうなと思った。
    続編読むのも楽しみ。

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    2023年07月02日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 III

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    丁度転職前で悩んでいたので、参考になった。
    お金をもっと稼いで本に載ってくるブランドを、購入出来るようになりたいな。
    芦屋のお金持ちってすごい。ちょっとそういう世界も見てみたい。静緒さんの葉鳥さんへの思いは自由であり、理性で律すれば問題ないという考え方も素晴らしい。
    既婚であっても素敵だなーと思う異性がいるのは否めない。それを行動するかしないかが大いなる違いなんだなぁと。

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    2023年07月01日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 III

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    老舗百貨店の外商員・鮫島静緒の話、第三弾。今回も働きまくり。著作権がらみの問題で弁護士を探し、清家様の終活に関わり、突然の引越しを担当し、中学受験に関わる。自分の引越しは無くなり、転職話も進まず。お仕事系の小説だが、生き方について考えさせられる。

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    2023年06月08日
  • 主君 井伊の赤鬼・直政伝

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    木俣守勝の目線から描く、井伊直政の生涯と、主君とは何か忠義とは何かを解く。
    直政の生き様は、清々しくもあり、危うくもあり、とても熱いものもある。
    後半の関ヶ原への件からは、ハラハラしながら読み進めた。

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    2023年06月02日
  • コスメの王様

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    お互いに惹かれ合う2人になんの障害もなさそうなラブストーリーかと思いきや急展開!
    ハナの人生をもっと深掘りして欲しかった。

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    2023年06月01日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 II

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    シリーズ2作目。富裕層に向けて商品やサービスを販売する、百貨店の外商員として働くアラフォー独女・鮫島のお仕事ストーリー。今作では、同僚兼ルームシェア仲間の桝家のお家事情も明らかになる。

    普段の生活で馴染みない外商の仕事について詳しく描かれていて興味深かった。
    CHANELのスーツやヴァンクリのアクセサリーなどハイブランドを取り扱ったり、フランス旅行に同行したり、豪華なマンションでルームメイトと晩酌したり、煌びやかな日常で読んでいてワクワクさせられる。
    また、一筋縄ではいかない顧客を相手に、難解なミッションをひとつずつクリアしていく様が読んでいて爽快だった。

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    2023年05月24日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 II

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    シリーズ第二弾。今回は外商部での商売の話は少なく、桝家の家庭問題とヤクザの愛人・珠理の逃亡が印象的だった。今後、桝家とはどうなるんだろう?葉鳥さん、カッコ良すぎ。

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    2023年05月20日
  • コスメの王様

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    戦前の大手化粧品会社である中山太陽堂を創立した中山太一をモデルとした小説

    恋愛小説でもあり大正、昭和の経済社会を学べる最高に面白い本だった

    関西がメインで神戸の地名も沢山出てきて親しみやすかったけど、テンポは良くは無いから読みずらさは少しあった

    長男として家族を支えるために休む暇もなく働き続ける利一と
    両親に幼い頃に色町に売られたハナ
    の2人の物語

    利一の真心を大切に、毎日が吉日、という言葉が彼の生真面目さをよく表していた。化粧品会社を大きくして成功!以上!で終わらなくて戦時中の悲惨やその後の苦しみが壮大で、老いとどう向き合うかが描かれていて涙が出てきた。

    ハナは利一を誰よりも大切に

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    2023年05月13日
  • 忘らるる物語

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    壮大な物語だった。
    女と男、支配と服従、変化と停滞……いろんな軸が重層的にこの世界を構成している。どこか多くの幻のような物語であるような顔をしているのに、実は痛いほど現実の物語である。「女は子供を産むことで狂ってしまう。男はいつまでも獣の顔から抜け出せない」本当に覚悟のある表現。
    序盤、環璃の理解の早さ・察しの良さにちょっと戸惑ったが、それに導かれるようにしてぐんぐんとのめり込んだ。
    全体的にやや説明過多で長いのがちょっと気になった。もう少しシンプルであればもっと手に取るハードルも下がるのに……と。とはいえ、高殿さんの強い意志が、押せては返す波のように、何度も何度も伝わってくるのはこの上なく濃

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    2023年05月09日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 III

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    ネタバレ

    『上流階級』3巻目
    1巻では新米だった静緒もすっかり外商員が板に付いて来た
    桝家との関係もなかなか良い

    が、ここにきて
    転職、引っ越しを考える
    いやー、このまま桝谷と結婚でもいいじゃない!と思ってしまう

    ところで、
    富裕層が外商を使う理由として
    コスパよりもタイパ
    というのは、
    昨今、富裕層じゃなくても、世の中タイパタイパいうようになってきたよねーと思う
    タイパで作り出した時間を有意義に使えているのならよいのだけど…

    実家の束縛に耐えかねて家を飛び出した鞘師さんの言葉
    私は私が選んだことのマイナスを受け止めて生きる

    50代にして病に伏した弥栄子様がお友達や子どもたちへ残した言葉
    人生は

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    2023年05月06日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部

    ネタバレ 購入済み

    富裕層ってすごい

    聞いたことはあっても、実際には知らない世界が描かれていて、へぇ~ ほぉ~っと読みました。ただ、一番気になるのは、桝家と静緒の共同生活です。続編でどのような関係になるのか、楽しみです。

    #シュール #笑える

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    2023年03月20日
  • グランドシャトー

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    ネタバレ

    人ってなんの為に生きるか…
    自分のため?それとも自分以外の誰かのため?
    大切な誰かのために生きることができるって幸せなコトだと感じさせてくれるお話でした。

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    2023年03月06日
  • 芦屋山手お道具迎賓館

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    こういう話も書くのかとびっくり。
    本能寺の変がなぜ起きたのか、
    擬人化された茶道具たちが
    ああだこうだと話し合ってる。

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    2023年02月23日
  • コスメの王様

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    ネタバレ

    難しい言葉や、聞きなれない単語への読みづらさと闘いながら、読み進めたら面白すぎた。神戸の聞いたことある地名とか出ると親近感。期待していた展開(幸せな展開望みがち)ではなかったかもだけど、読後もいい気持ち。

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    2023年02月22日
  • 35歳、働き女子よ城を持て!

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    不動産探しの参考で読んでみた。

    30代の年収300万円台の契約社員の女性が東京都心でマンションを探して、実際に購入するまでの話。

    この本が書かれたのは平成の終わりごろで、まだ4年ぐらいしか経っていないけど、まったく時代は変わってしまった。東京都心のマンションは高騰し過ぎて、とてもここに出てくるような金額では買えない。いい時に買ったなぁと思っているに違いない。
    なので、ほとんど参考にはならないのだけど、借地権の話やリフォーム前の物件を検討するなどは頭の片隅に入れておこうと思った。

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    2023年02月21日
  • 芦屋山手お道具迎賓館

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    信長や徳川家など時の権力者が所有していた茶道具が付喪神になって、当時の思い出を思い思いにおしゃべりする。

    織部が茶道具を割るのを見て、怖かったという付喪神や、青磁に遠慮する天目など、茶道具の違いや当時の流行などを主観的に読めて新鮮だった。

    シリーズ化してほしい。

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    2023年02月16日
  • トッカン 特別国税徴収官

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    お仕事系小説。舞台は税務署。特別国税徴収官(略してトッカン)とその部下の新米女性徴収官の話。優秀な上司とダメ部下、よくある展開だが、『マルサの女』みたいなシーンがあり、結構面白かった。

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    2023年02月09日
  • トッカン 徴収ロワイヤル

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    前作からだいぶ間が空いてから読みましたが、イッキにトッカンの世界観に引き戻されました。主人公の成長が嬉しく感じられるぐらい、このシリーズは親しみを持って読んでます。またドラマやらんかなぁ

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    2023年02月05日