高殿円のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
評価に迷うシリーズ4作目。
はっきり言ってしまうと、前3冊に比べて文章は圧倒的に読みづらい。しかし、少なくとも本シリーズで、高殿は決して自分の文章に酔うという愚を犯さないため、作者の書きたいことは(多少手間取るが)十分に読み取れる。
近代に入り、戦争が非人間化・脱人間化(非人道化ではない)していく様子を、実に興味深く描き出すその手腕には舌を巻く。決して安易なヒューマニズムに傾くことなく、幼稚な陰謀論に陥ることもなく、国際システムの避けられざる現象としての戦争を、登場人物それぞれの立場から浮き彫りにする様は、まさに見事としか言いようがない。
5巻まで読んだ段階で、間違いなくシリーズの最高傑作。 -
無料版購入済み
ちゃんとしてる
英語のサブタイトルの方が的を射てる感じ。
悪魔の描き方、世界観がちゃんとしてる。
こういうのはマニアックって言われちゃうんですかね。難しすぎなくて良いと思いますが。
無料分3巻まで一気読みしました。 -
Posted by ブクログ
付喪神さん達の対話型自分探し、特にシロさんの自分探しは「本能寺の変」の結果、土の中に埋まってしまったという、全てが解明されていない「本能寺の変」に纏わる骨董ファンタジー。
多くが、「本能寺の変」で消失されたり行方不明になっている名器の付喪神が登場し、人から人へ渡っていく遍歴や途中の様子が描かれています。
主人公の白天目茶碗のシロさんと芦屋山手に住むシロさんを発見した先生とのシロさんの自分探しをゆっくりとした時間や季節の流れの中で、数々の名器の記憶を絡めながら追いかけていきます。
自分の知らない骨董の世界を小説を通して垣間見ることができたよい機会だったと思います。