高殿円のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
お仕事系エンタメ小説という軽い言葉で表現してはいけないほど、深みのある小説です。
もちろん物語の主人公は通称ぐー子25歳のトッカン付新米国税徴収官。そして彼女の成長物語なんですが、彼女を取り巻く様々なキャラクターの登場、やり取り、それらの設定が繊細かつダイナミック、それでいて見事なまでに張り巡らされた伏線が素晴らしくイッキに読み終えてしまいました。ぐー子の直属の上司である鏡トッカン、彼の部下ぐー子に対する深い愛情をひしひしと感じながら、あからさまではないその愛情のムチをしっかり理解して成長していくぐー子の姿も感動的でした。小説終盤の大橋夫妻のところへ向かったぐー子の一連の行動や言動、大橋夫妻と -
Posted by ブクログ
BK制作の朝ドラと同じ匂いがした。本作で語られる時代の文脈や人々の息遣い、光の濃淡が朝ドラのそれとほとんど同じ。ただ一つ違うのは、主人公がキャバレーのホステスで、絶対に朝ドラでは取り上げられないだろう題材だということだ。
朝ドラは、本物の光の側を生きる人々しか主人公になり得ないが、本作はにせものの光に縋るしか生きる術を持たない人々にスポットライトをあてた。不幸なことから夜の世界へ足を踏み入れることになるも、持ち前のキャラクターと負けん気でのし上がる主人公のルー。一方、店のナンバーワンでありながらも貧乏暮らしを続け(この理由は最後に明かされるのだが)、ルーに「ねえさん」と慕われる真珠は、裏主人公 -
Posted by ブクログ
ネタバレすごく面白かった!
シンプルにこの言葉に尽きる。
絶対続きも読む。この先静緒が何をやらかしてくれるのかとても楽しみ。
百貨店の外商なんて別世界すぎて、ポンと数百万円の買い物をしてしまう顧客にもなんでも外商さんにとお願いする顧客にもひたすら「ほえー」と口開けて見てるだけになるけれど、「富久丸という保険をかけている」という葉鳥さんの言葉や「百貨店はお金では買えない物を売っている(付加価値サービス的な)」という静緒の意識に触れて、たしかに自分がデパート好きなのも実際に店舗に足運んで受けられる特別な接客ありきだもんなぁと根底に通ずるサービス業の極意のようなものを感じた。
桝屋は最初ちょっといけ好か