高殿円のレビュー一覧
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嬉しい4作目。もう表紙ですらテンション上がる。おまけに「つづく」ときて幸せいっぱい。
ついに管理職編きた。ジェンダーアイデンティティ(LGBTQ)からレイヤーを上げ「社会進出した女性」の圧が前面にでてる。生理とか子宮摘出とかおじさん戸惑う単語がドバドバ飛び交うし、怖いけど、嫌味じゃない。さすが高殿円さんが育てた教養あるキャラのおかげ。
むしろ戸惑ってないで全霊で受け止めなければ。
── (著作物を横領されて)怖い怖いと繰り返す。しかしその大半の恐怖は、女性であれば何度も感じたことのある馴染みのある感覚だ─
──世の女が受ける仕打ちにたった1人で立ち向かおうとしている。(中略)誰も進んだこ -
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百貨店の外商部で働く日々を描いたシリーズ三作目です。
主人公は、相変わらず高級マンションを同僚とフラットシェアしながら日々忙しく走り回っている。けれど、四十を目前にしてキャリアアップをあちこちから勧められて、転職してキャリアアップしていくことを目指すのか、このまま今の仕事を続けていくのかで揺れている。一人で暮らしている母親のことも心配で、いっそ母親と一緒に住むための家を買おうとするが、そのためには今住んでいるこの部屋は出ることになる。
様々な葛藤と、変化と、人間として成長することを感じさせる三作目の行き着く先に、本当に大切にしたいことが見えるような一冊でした。
静緒が今まで関わって -
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百貨店の外商部員の奮闘を描くシリーズの二作目です。
今作も、前作に続き大変面白く読み進めることができました。それは私が主人公の静緒を好もしく思っているからだと思います。
専門卒のたたき上げで、百貨店の製菓・食品のバイヤーから各所を転々としながら、それぞれで様々な企画を行ってきた実績のある(ただし手柄は横取りされてほとんど手元に残っていない)彼女が、今作では一体何を仕掛けてくるのか、話が進むたびに楽しみになります。
そして、彼女のフラットシェアメイトの枡家も魅力的です。仔犬味があるというか、要領はいいけれど手がかかる弟というか、静緒に気を許している面が出てきたからか、彼も随分と可愛らし -
ネタバレ 購入済み
大変よき!
表紙のポップさとはうらはらに、序盤はなんだか暗い話もあるし、大丈夫かって、展開を心配したけれど。
最後は主人公たちみーんなハッピーエンド。
本当に良かったねーって感じです。
今回の主人公たちのエピソード、あるあるが多くて、
あーわかるーーって共感がしやすかった。
きっとこれから読まれる方も、そうなると思います
【常識】との戦い。
苦しんで苦しんで。
だけど周りの人と関わり、言葉にすることで、視界が開けていく。
この作品を読んで、総じて、人は言葉で伝えなきゃだめだな。
そして、いろんな人とコミュニケーション取ってみることで、人生が変わることもあるんだなー。
誰が決めたかわからん【常識】に -
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312ページ
9月29日〜10月1日
バツイチ独女の静緒と、わけありセレブ男子の桝家。二人は不思議な同居生活を続けながら、外商員として仕事に励む日々。ある日、桝家の実の母が訪ねてきて、静緒にこのまま同居を続けてほしいと圧迫してくる。静緒の顧客、ヤクザ御子柴の愛人である珠理が妊娠し、御子柴のもとから逃げたいと相談する。新たな催事、ご縁プロジェクトも動き始め、忙しさに拍車がかかる静緒。お客様の様々な要望に応えるべく奮闘する。
静緒と桝家の不思議な同居生活の今後も気になるし、仕事の行方も気になる。続きが出てるのか、と調べてしまった。珠理の身勝手に付き合って、危険な目に合う静緒。どんな修羅場も潜り -
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加速度的に面白さを増していく上流シリーズ3作目。
トッカン!から読み始めて、高殿さんの濃ゆすぎるキャラ作りにうさんくさい目を向けたのも今や昔。脳内を所狭しと駆け巡る「好き」がもう止められなくなっている。
営業成績を追う日々のかたわらで、離婚、終活、ジェンダーレス、LGBTQなどベンチスタートのライフイベントがわさわさと主人公を取り巻く。濃厚なキャラと相まって、なぜか雑味のない最高級ボロネーゼが完成して出てくる仕上がり。なぜか全部おいしい話に見えるのは私だけか。
これまでジェンダー問題では、アレルギー全開の人(田嶋陽子さんのイメージ)に対するアナフィラキシーが私の中にあり、そこにスッとフレー -
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バツイチアラフォーと乙女なゲイとの2人が、人生の寂しさ回避について本音と本音をぶつけ合う。
そんなフラットメイトの迷コンビがリッチマダムな富裕層に立ち向かっていく様は、もう勇ましくすらある。元気もらえる。Iは面白かったけどⅡでさらに円熟を増した感。
高殿さん作品は、登場人物同士のハイスペックすぎる会話に喰らいつくだけで必死になる。だけど、憧れる。自分にはないものに共感できてしまう不思議さを感じる。ゆるやかな上昇志向とでも言うか。
こんなに高回転で話ができる相手って、それだけで信頼してるってことだよねーとか、妙にニマニマもできる。
今回さらに、仕事としての楽しさを一切見出せない(私見)営業 -
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333ページ
720円
10月31日〜11月4日
富久丸百貨店の外商員として働く鮫島静緒。美容整形に興味があり静緒に試させる女性資産家、息子の中学受験に巻き込む元CA主婦、「強い」宝石を集めるイラストレーターの訴訟事件。引っ越しを考える静緒に、ヘッドハンティングの話も。同居する桝家との関係も落ち着きを見せる。
外商員としてやり手になってきた静緒の成長がみられた。桝家との関係も落ち着いてきて、このまま同居を続ければいいのにと思ってしまう。訴訟事件の腹立たしいことや、中学受験の大変さなど、今回の話も楽しませてもらった。ドラマ化すればいいのにと思っていたら、どうやら竹内結子さん主演でされていたら -
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ネタバレ前作『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』でも二人の関係性にクスッとして、ほっこりニヤニヤしたのを今でも覚えています。
今作はどうなるの?と思いながら、読んでみましたが…
・二人の関係性の変化
・有名ミステリーをどうこねくりまわしてくるか
を軽々とクリアしていました…!
予想外の角度から切り込まれていてワクワクしてときめく。
おいおい!そうくるのか!面白いじゃないか!と思わず、興奮。
高殿円さん…とても良いです。
とはいえ、3巻目まで買う必要ある…?と事件解決後、あと数ページで読み終わる頃になって気になった私。
ですが、見事に3巻も読まなきゃー!!と思わせる展開がありました。
いや、もうジョーっ -
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矢継ぎ早に繰り出される大阪弁が、耳元でずっと聞こえている。
京橋という街で存在感を放つキャバレーの、きらめきと喧騒が目に浮かぶ。
ルーのたくさんの言葉や、行間からさえあふれ出てくるような強い気持ちが熱くて、応援したい気分になりながらぐいぐい読んだ。
仕事に誇りを持ち、性別による差が社会の中にあると分かりながらもひざを折らないルーの、なんとまぶしいことだろう。
「にせもんでもいい、あれは光や。あの光の行き着く先はカネで、だけどカネになると不思議とちいとも光らん。――可能性、望みこそが光だ。」
キャバレーというビジネスの栄枯盛衰が描かれているのも興味深かった。戦後の発展、バブル、不景気。家電の -
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ネタバレパラパラ読んだときに花隈の地名が目に入って、学生時代を神戸で過ごしたので懐かしくなって読んでみることに。
飛行機で自身の会社を宣伝するという大胆な導入場面。利一が興した会社はまさに発展していくその時でそれを見ながらハナはいっそう利一が愛おしくなるのだった
この場面が疾走感と希望いっぱいのキラキラ感がすごい 高殿円さんが描写すると眼の前に浮かんでくるよう
全部読み終わってから思ったけど、この場面は利一と離れることを決めているところなんよね
ほんまに愛おし!と言いながらもう一生会うことはないって決めている
自分はこれからどんどん大きくなる利一の邪魔にしかならないから…
切ない!!
この本には