高殿円のレビュー一覧

  • トッカンvs勤労商工会

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    お仕事小説。高殿さんのこのタイプの本はどれを手にとっても惹きつけられる。普通の庶民の目の届かない場所にまで。
    今回、たまたま裁判所、司法など目にすることが多いのでこの本に描かれているそういった場所も知った気になってしまっている。
    堅い職場なのでしょうが分かりやすくて、シリーズ続きが気になる。

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    2024年09月18日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部

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    存在は知っていたものの、文字通りゆりかごから墓場まで、お客様に寄り添う究極のサービス業である外商の仕事に驚嘆。シリーズ、読み進めたい。

    「教養とは、頭の中に詰め込んだテキストではありません。教養とは、振る舞いです。手間ひまをかけた身なりと、正しい日本語と、落ち着き」

    百貨店が最も重要視すべきサービスとして語られているけれど、何も百貨店に限ったことではなく、人と相対するすべての場面で同じことが言える。胸に刻みたい。
    ところで、2022年には、伊勢丹新宿本店においては、5%の上顧客が売上高の50%をも占めている、とのこと。衣料品ブランドのデパートからの撤退が相次ぐ中、いまデパートを支えているの

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    2024年09月17日
  • トッカン 特別国税徴収官

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    国税特別徴収官、馴染のないお硬い職業と思っていたのですが意外にも庶民の味方?

    一冊目だけ〜と思って手に取ったけど、これはつづきも気になります。

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    2024年09月16日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部

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    想像以上に面白かった

    親戚が外商からしょうもない物を買わされた事があったのであんまり好きではなかったが印象が変わった
    本当に客に寄り添って何でもやるの面白い
    取り扱う額がとんでもないからそれで利益が出てるのはわかるけどもう少し安価で外商さんを使えるサービスがあったら良いなとは思う

    超高級品取り扱うのにあんなに薄給とは恐れ入る
    自分の年収を軽く超す商品をポンポン買われたら精神的に来そう

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    2024年09月14日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 III

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    本は自分にないものを追体験させてくれる。
    自分にまったく関わりのない外商という仕事はただモノを売るだけでなく、お客様の人生に関わって手助けをしていものなんだなと分かった。主人公シズオの仕事に対するバイタリティを是非見習いたいと思った。そして、シズオとマスオの今後も気になる。印象的な言葉である「〜のような関係」も良いが、進展欲しい気持ちあり、ヤキモキしてしまう笑。

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    2024年08月29日
  • ポスドク!(新潮文庫)

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    オムライス。甘酸っぱいケチャップライスも中に刻まれたピーマンの苦味も玉ねぎの甘さも全部全部優しいふわふわの卵に閉じ込められてしまうような。
    主人公がバタバタしているようで家族として成立していて、その二人の関係の安定性にホッとして、ポスドクというものを書いているのだけど、家族のお話として紹介したいなあと思う。挿絵?の漫画もテンポ良くて好き。
    ご馳走様でした。

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    2024年08月24日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 IV

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    すごく面白かったです。audibleで1〜4まで一気に聞いてしまいました。
    いろいろ作りが甘いのでは?と思うところもあったけど、とにかく静緒が好き!考えることも世代的に結構同じ。
    エンタメとしてめっちゃ良かった。通勤中の暗い気持ちを静緒が楽しくしてくれた。5巻楽しみに待ってます!

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    2024年08月19日
  • グランドシャトー

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    京橋を舞台にした物語。天満など馴染みのある町がでていて、身近に感じる話でした。人情を感じる、温かみのある本です

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    2024年08月15日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 IV

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     百貨店の外商として奮闘する主人公のシリーズ四作目です。

     今作では、前作から更に少し時間が進み、主人公にも部下ができることに。一筋縄ではいかないその部下たちに、合併に伴ってやってきた食えない上司、増えるばかりの仕事に忙殺される日々。挙句いつの間にか社内政治にも巻き込まれてしまい、身動きが取れなくなってきた折、ハードワークが祟って身体が利かなくなってしまった主人公を助けてくれたのは……。

     今作も、とても面白かったです。
     前作を読んだ時にも思いましたが、同居人の桝家がどんどん可愛くなるようです。甲斐甲斐しい。そして頼りになる。頼った時に頼られたことを素直に喜んでくれる。第一巻を読んだ時に

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    2024年07月10日
  • コスメの王様

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    19世紀初頭〜戦後にかけて、激動の時代を生き抜いた、利一とハナ。
    利一は、山口から丁稚奉公で、ハナは、上の兄の進学費用がかさみ、花街に売られて、神戸へたどり着いた。

    そこで2人は出会い、一度は交錯しながら、別離へと向かう。

    コスメの王国を創り上げる利一の物語は、ハラハラしながら、石鹸やオシロイは、こうして産まれたのかと面白く。
    戦争で全てを奪われて、やがて年老いて、また2人の人生は、付かず離れず。

    真心を失わずに生きた利一は、間違っていなかったと思う。
    ハナがアメリカに渡った決断には、あっぱれ。

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    2024年06月30日
  • 上流階級~富久丸(ふくまる)百貨店外商部~

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    トッカンの高殿円作。デパートの外商という特殊な男社会の職業に就く、女主人公。そしてその顧客は、関西の上流階級。おカネを持つ彼らが主人公に求めるものとは。
    主人公の手本となる伝説の外商と死期の近いお客様の絆とは。

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    2024年06月23日
  • グランドシャトー

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    クリームソーダ。嘘っぽい鮮やかな色彩としゅわしゅわとした炭酸に酔いそうで、クリームの甘さに笑顔になるような。
    ルーの潔さとテンポの良さがキレッキレで、彼女の渇望するものがよくわかる。美しい竜宮城の物語だなーって思うけれどクリームソーダのような甘ったるさが優しくて救われる。
    ご馳走様でした。

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    2024年06月22日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 IV

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    安心安定の『上流階級』シリーズ第4巻。

    菊池屋との合併により、新たな上司の下、部下を持つことになった静緒の孤軍奮闘振りを、とても他人事とは思えない気持ちで読み終えました❗

    特に印象的なエピソードは、京都老舗お嬢様の起業のお手伝いの中での、キーキャッチについてのところ。外商とは関係ないところでも、全力でお客様に寄り添う静緒が最高でした。

    また、『第五章 外商員、貸し切る』はこの章全体が強烈にインパクトがあり、このシリーズが益々好きになりました❗

    エピローグには、『つづく』の文字があり、次巻の出版がとても待ち遠しいです❗

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    2024年06月15日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 IV

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    嬉しい4作目。もう表紙ですらテンション上がる。おまけに「つづく」ときて幸せいっぱい。

    ついに管理職編きた。ジェンダーアイデンティティ(LGBTQ)からレイヤーを上げ「社会進出した女性」の圧が前面にでてる。生理とか子宮摘出とかおじさん戸惑う単語がドバドバ飛び交うし、怖いけど、嫌味じゃない。さすが高殿円さんが育てた教養あるキャラのおかげ。
    むしろ戸惑ってないで全霊で受け止めなければ。


    ── (著作物を横領されて)怖い怖いと繰り返す。しかしその大半の恐怖は、女性であれば何度も感じたことのある馴染みのある感覚だ─
    ──世の女が受ける仕打ちにたった1人で立ち向かおうとしている。(中略)誰も進んだこ

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    2024年06月09日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 III

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     百貨店の外商部で働く日々を描いたシリーズ三作目です。

     主人公は、相変わらず高級マンションを同僚とフラットシェアしながら日々忙しく走り回っている。けれど、四十を目前にしてキャリアアップをあちこちから勧められて、転職してキャリアアップしていくことを目指すのか、このまま今の仕事を続けていくのかで揺れている。一人で暮らしている母親のことも心配で、いっそ母親と一緒に住むための家を買おうとするが、そのためには今住んでいるこの部屋は出ることになる。
     様々な葛藤と、変化と、人間として成長することを感じさせる三作目の行き着く先に、本当に大切にしたいことが見えるような一冊でした。

     静緒が今まで関わって

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    2024年06月06日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 II

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     百貨店の外商部員の奮闘を描くシリーズの二作目です。

     今作も、前作に続き大変面白く読み進めることができました。それは私が主人公の静緒を好もしく思っているからだと思います。
     専門卒のたたき上げで、百貨店の製菓・食品のバイヤーから各所を転々としながら、それぞれで様々な企画を行ってきた実績のある(ただし手柄は横取りされてほとんど手元に残っていない)彼女が、今作では一体何を仕掛けてくるのか、話が進むたびに楽しみになります。
     そして、彼女のフラットシェアメイトの枡家も魅力的です。仔犬味があるというか、要領はいいけれど手がかかる弟というか、静緒に気を許している面が出てきたからか、彼も随分と可愛らし

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    2024年06月02日
  • シャーリー・ホームズとバスカヴィル家の狗

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    今回はバスカヴィルの魔犬のパスティーシュ。
    叔母さんと仲良かったっけ?と思いながらもグングン読み進められ
    エンディングまでのスピード感はさすが。

    緋色の憂鬱ほどの驚きは無かったが、安定のおもしろさだった。

    読後はアフタヌーンティー欲がでてくる(笑)

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    2024年05月24日
  • カミングアウト

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    大変よき!

    表紙のポップさとはうらはらに、序盤はなんだか暗い話もあるし、大丈夫かって、展開を心配したけれど。

    最後は主人公たちみーんなハッピーエンド。
    本当に良かったねーって感じです。

    今回の主人公たちのエピソード、あるあるが多くて、
    あーわかるーーって共感がしやすかった。
    きっとこれから読まれる方も、そうなると思います

    【常識】との戦い。
    苦しんで苦しんで。
    だけど周りの人と関わり、言葉にすることで、視界が開けていく。

    この作品を読んで、総じて、人は言葉で伝えなきゃだめだな。
    そして、いろんな人とコミュニケーション取ってみることで、人生が変わることもあるんだなー。
    誰が決めたかわからん【常識】に

    #笑える #ハッピー #アツい

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    2024年05月02日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部 III

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    静緒が狙っていた家をよりによってお客様に買われてしまうとは・・・。豪快に買い物をして素敵に飾り立てられた様を見てしまったら諦めというか納得感。桝家と静緒の関係て羨ましい。家に誰かがいる安心感、本音で話ができてお互いの悩みに親身になって、でも一定の距離をちゃんと保って相手を気遣える、お互い同居生活を続けたい気持ちわかる。ここで偽装結婚だと興醒めだけど養子縁組と桝家が言い出したのには思わず噴き出してしまいました。

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    2024年04月19日
  • 上流階級~富久丸(ふくまる)百貨店外商部II~

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    312ページ
    9月29日〜10月1日

    バツイチ独女の静緒と、わけありセレブ男子の桝家。二人は不思議な同居生活を続けながら、外商員として仕事に励む日々。ある日、桝家の実の母が訪ねてきて、静緒にこのまま同居を続けてほしいと圧迫してくる。静緒の顧客、ヤクザ御子柴の愛人である珠理が妊娠し、御子柴のもとから逃げたいと相談する。新たな催事、ご縁プロジェクトも動き始め、忙しさに拍車がかかる静緒。お客様の様々な要望に応えるべく奮闘する。

    静緒と桝家の不思議な同居生活の今後も気になるし、仕事の行方も気になる。続きが出てるのか、と調べてしまった。珠理の身勝手に付き合って、危険な目に合う静緒。どんな修羅場も潜り

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    2024年04月18日