あらすじ
お金の警察とも言われる税務署。しかし税金滞納者の取り立てをする徴収官は、誰からも嫌われがちな存在――ぐー子こと鈴宮深樹は、京橋中央税務署で、とくに悪質な滞納を扱う特別国税徴収官(略してトッカン)の鏡雅愛の下で働く若手徴収官だ。鬼上司・鏡とのコンビも2年目に入り、ぐー子自身もスキルアップ、鏡の罵詈雑言にもちょっぴり口答えできるようになってきた。だが、調子にのりすぎて鏡の故郷・栃木に対する無知をさらし、鏡の怒りを買ったところ、よりによって栃木への出張命令が……。少し成長したぐー子の活躍と、気になる鏡の心の内が明らかに!
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Posted by ブクログ
シリーズ3作目。相変わらずの堅さ、厳しさ辛さ。お金にキレイ汚いはないし、名前も書いてない。徴収という仕事の闇も光も。
貧困という日常からくる辛さこんなに凄まじいものだとは…税金を納めるというあたり前のことさえも出来ない人もいるということが、改めて現実として感じられる。(お給料から天引きされているという事の幸い?!)
挙げ句、殺人まで〜
お金の懐の深さ大きさ強さが税金と言うものからわかる。
Posted by ブクログ
今回も面白かった。
悲惨さとか切実さによる方向性は少し過激な方に向かったので、救われない度も増したかも。
でも面白かった。ぐー子ちゃんの成長が良かった!
Posted by ブクログ
第3弾も速攻で読んでしまった。一番長く、一番面白い。
多くの話題が飽きなく、驚きとともに展開される。税務署の話はマニアックだが、少し知識もついてしまった。
Posted by ブクログ
おふざけのようなタイトルながら、ミステリー展開にぐいぐい引き込まれた。シリーズを追ってきて3作目が一番まとまりよく引き締まった内容だったと思う。
徴収官のおしごとはポーカーフェイスで孤独に耐える闘い。
強制権で悪質滞納者の口座照会も家宅差し押さえもできる。引き換えに、知り得た個人情報は同僚でも警察にも漏らすことはできない。頼れる人がいない中で、情報を引き出す交渉力もためされる。
人狼ゲームで人狼を引いたら即笑ってしまう私には、全く務まらない職種だ。
コミックのように吹っ飛んだキャラ設定も、いつの間にか心地いい。ぐー子というひどいあだ名の主人公はしっかり経験を積んで、デスクに山積みの案件を並行して片付けていく。うーん爽快。
彼らの鑑定眼もすごい。
自宅に押し入った瞬間から、金目のものをサーチする能力。店の客単価から収益をはじきだす算盤も一級を求められる。メルカリでぽちぽち検索している私では務まりそうにない。(そればっかり)
やっぱり専門性の高いおしごと系エンタメは面白い。
最後にやや泣けるのも良かった。
次の巻でおわってしまうのが寂しいくらい。
Posted by ブクログ
少し独り立したぐー子の活躍にはらはらするが、ぐー子、成長したなぁ。
数をこなすのではなく滞納者の事情に配慮して一件一件にじっくり当たり、苦しみもがき川の無い欄干に佇むぐー子の背中に、「がんばれ」と声を掛けてあげたくなる。
(前作にも同じような感想を書いたような…)
ところで本作の続編はあるのだろうか?
清里所長のどでかい花火が気になる。
前作で赤い血が流れていることが判明した宇宙人鏡特官だが、本作でかなり人間らしくなってきた。娘の13回忌も終わりいよいよ人間化するのではないか?
鏡の元妻をライバル視するアラサー独身女ぐー子はどうなるのだろう…。まあ、鏡は亡くした娘を見るような目でぐー子を見ているのだろうが…。
気になる所だ。
Posted by ブクログ
トッカンシリーズ第3弾。ぐー子の成長!徴収官としてなのか、鏡特官の扱い方なのかはさておき。。。
おばけって、鏡特官みたいに現れて欲しい人もいるんだな。じーんとしてしまった。
ま、冷たいけどデキる男とドジだけど一生懸命な女っていう設定は王道コンビですね。下手にぐー子と特官が男女の関係にならなくて良かったー。続編もあるのかな?期待。
Posted by ブクログ
鏡とぐー子の活躍を描くシリーズ第3弾。
今回は鏡の故郷栃木を舞台に、税金滞納問題の解決にあたる。
鏡の過去も明らかになり、物語に益々厚みが出てきている。
単なる国税徴収の話題に留まらず、生きる上での示唆を与えてくれる本作。
おばけをキーワードにして、本作でも色々考えさせられた。
おばけの放置・自身のおばけ化については、特に気をつけようと思う。
Posted by ブクログ
一作目と比べるとかなり成長したぐー子。ヨナさんの上司との関係性、最後の鏡エピソードも良かった。
リアリティがあるけど、話が重くなくて軽く読めるから好き
Posted by ブクログ
ぐー子が成長してる! うきうきしながら読めました。さて、次はいつ出るんだろう……
無粋な話。ところで今巻の決め台詞は個人的にNGです。浸透圧……。人間の話は次元が違うのでいいのですけど。
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いくつかの事件が同時並行で起こるが、それぞれほぼ無関係なので期待外れ。複雑に絡み合っていて、紐解いていくと壮大な全貌が…!みたいなのを期待していた。個別の事件なので短編集でもよかったのでは。
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国税局職員と言ってもマルサではなく、徴収官のお話、第三弾。今回の徴収相手は、築地の貧乏酒店、霊感商法法人、栃木鹿沼の運送会社。滞納者たちの犯罪を知っても、公務員の守秘義務に縛られる。そこをどうにかしちゃうんだが、酒店は見逃してあげたいな。しかし、ぐー子さんもしっかりしてきましたね。
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コミカルな登場人物が楽しませてくれるが、暗い事情を抱えた滞納者の叫びには嫌気がさす。お金に色はないので、税務署としては徴収できるものは徴収するのは致し方ないのだろう。
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酒屋さん、運送会社、霊感商法法人を相手に税金の徴収をしていくのだが、いつもながらに税金について深く考えさせられる。必要だけど、もっとあるところで悪どい所から取ってよね。世界の半分の資産を持っている何%の人達っていう輩はお金使って税金払わないんだからタチが悪い。小市民が泣くばかり。
主人公のぐーというのが鼻につく。何処にぐーと言っている人がおるのだ?それで皆んなその呼び方をする。その上上司の同級生をあまり知らないのにタップンって、呼ばないでしょ普通。
そういう端々が気になる。
なんでも幽霊、お化けと結び付ける所も無理矢理感があってちょっとしつこかった。
Posted by ブクログ
特別国税徴収官、通称トッカン。
鬼上司の鏡と、主人公ぐー子のコンビも二年目に突入のシリーズ三作目。
今回は鏡の故郷、栃木へ運送会社、霊感商法の脱税を抑えに。
税務署エンタメ。いつもは爽やかだが、本作は物悲しい。おばけなんてないさ。そう、NHK教育テレビで昔聞いたあれだ。童謡ってのは、聞き流すとなんてことはないが、その真意を掴んだ時、実に悲しみに溢れている場合が多い。
大切なものを亡くした、残されたものの悲哀が。
このシリーズは爽やかであり続けてほしかったな。
Posted by ブクログ
特別国税徴収官(トッカン)の鬼上司・鏡とのコンビも2年目に入り、ぐー子も自身の成長を感じていたある日、鏡の故郷・栃木への出張が決まった。今回の相手は鹿沼にある運送会社と日光の霊水を使った霊感商法だ。滞納者たちが秘めた恐るべき事情が明るみに出たとき、ぐー子が宙を舞い、鏡の推理が冴え渡る。おまけに思わぬところで鏡の元嫁が現われて…
Posted by ブクログ
主人公が年月を経て少しは仕事が出来るくらいには成長。
ただちょっと突っ走り方がやだな^^;
落ち着けと言いたくなる。。
栃木の運送会社の脱税、日光の失踪事件。
国家公務員の守秘義務って便利なようでとても不便だ。
今回初登場したタップンが結構キーマン。
ちょい出だと思ったのに。
それにしても、鏡と主人公はいついい感じになるのか?
Posted by ブクログ
特別国税徴収官の鏡とぐー子のコンビの第3弾!
今回も経営不振の酒店や運送会社、霊感商法を相手に滞納金を徴収しようと動く。
が、そんな中で事件に巻き込まれたり…
タイトルの『おばけ』もいろんな意味を持っている。
2016.11.13
Posted by ブクログ
日本には、税金をとりたてる、トッカンっていう公務員がいるということを知っている人はどのくらいいるだろうか。
税金を払えるけど払わないヒト、税金を払う余裕もないヒト、世の中にはいろんな事情の人がいて、いろんな仕事があるんだなと知るだけでも一歩前進できると思う。そんな一冊。もちろん中の人間ドラマも魅力的です。
Posted by ブクログ
トッカン3シリーズ目。
相変わらず、名言や格言的なセリフ?ぐー子の心の声?みたいのが、如何にもな感じは好きになれないですが(今回は何でもお化けに結びつけ過ぎなような…)、ストーリーとしては面白かったです。
Posted by ブクログ
トッカン最新作が出ていたので、本屋でつい購入。
確か前に読んで、面白かったな。と。
その後、ドラマ化もされていたな。と。
耳慣れない国税徴収官のお話。
かるーいようで、所々重い。今回は、鏡さんの家を選ぶ理由が涙。
残念ながら、面白くてもー止まらない!でも、心に響く!でもなかったのですが、それは私の心が読書に慣れていないからなのだと思います。
いかん。読書を離れていたら、読書を楽しみきれなくなっている。怖い。。。
最近全然本を読んでいなくて、本を読むのが非常に遅くなったようです。なんと、半日かけて読んだ。
いかんな。本が読めない人になってしまっている。。。
2014.05.02