京極夏彦のレビュー一覧

  • 今昔百鬼拾遺 鬼 【電子百鬼夜行】

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    切ないというか、やるせないというか、感情のやり場に困る話だった
    事件の構造自体は単純で、『絡新婦の理』の真逆って感じ
    随所随所に京極先生らしい文章が混ざってて興奮した
    何より、女学生の雰囲気をしっかり表現出来てるのはすごいと思った

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    2025年01月02日
  • 後巷説百物語

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    幕府が倒れて近代合理主義が人口に膾炙した明治10年、年老いた山岡百介の元に脂ののった矢作剣之進たち御一行が「不思議」な話を持ち込んでくる
    明治の世に妖怪たちはどういう振る舞いをするのか
    悲しく辛いこの世でどう人は生きていくのか

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    2025年01月02日
  • 文庫版 書楼弔堂 炎昼

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    凄い感動した
    弔堂の主人の講釈のキレが凄かった
    「義」についてのそれと、京極先生お馴染みの「幽霊」についてのそれが最高だった
    明治の世だからこそ生じる主人公(語り部)の心象と、サブヒーローの葛藤がよく伝わった

    例の大戦が起きてないから、まだ戦争へのモチベーションが高い時代に主人が不戦を唱えるのが凄いと思った
    かの偉人たちのIFを創造して違和感をもたせない京極先生の筆力にも感激した
    …ていうか何で作品ごとに地の文の口調変えられるんだスゴすぎ

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    2025年01月02日
  • 文庫版 書楼弔堂 破曉

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    なんというか、主人公の気持ちが人間味溢れてて、一話毎に有名な人が出てきて、その人の人生の一端を弔堂が支えて、後のことは語らない、ってスタイルがすごい好きだった

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    2025年01月02日
  • 遠巷説百物語

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    妖怪好きなら知らない者はいない、人も物もハナシも集まる「遠野」が舞台
    遠野領の領主から密命を仕った「御譚調掛」が主人公として遠野で起きた事件に表裏両方から接近していく
    シリーズお馴染みのあの人も登場したり舞台も舞台でめっちゃ面白かった

    「あの」遠野ながらに妖怪のスケールもデカくて、時期もこれまでより後だからこれまでのシリーズに登場した事件も絡んできて集大成感が強かった
    裏の世界の一味が今後どうなるのか気になる
    あとは『了巷説百物語』で終いか
    楽しみ

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    2025年01月02日
  • 病葉草紙

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    ネタバレ

    最初は落語っぽいなと思ってちょっと読みにくかったです。
    各話最初に書いてある虫が可愛いような可愛くないような。
    病気の症状からこんな虫ではと想像した言うくだりがあってなるほど…想像力豊かなようで笑

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    2024年12月31日
  • 了巷説百物語

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    こんなに勢揃いしたらこの厚さにもなるか…。さすがに長かった。後世の中禅寺は自分じゃ動かないのに、洲齋は一人でずいぶん働くのね。

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    2024年12月29日
  • 虚実妖怪百物語 急

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    ネタバレ

    序破急の最後、なんですよね……。
    序破を読んでいて、「これ……、もし助かっても日本はどうなるんだ……?」となっていたので、しんみりとした祭りの後の余韻みたいな最後にぐっと来ました。
    途中のハチャメチャで荒唐無稽な妖怪大行進も素敵すぎる……。すっごく映像で見たい。版権的に多分無理だろうけど、想像するだけでワクワクしますねー!
    三冊読み切った今の感想を書くと、めっちゃ面白かったです。ごちそう様でした!

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    2024年12月27日
  • 病葉草紙

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    久瀬棠庵が虫で解決するのももちろん良いのだが、藤介が動く回があって全体がぐっと良くなった。石黒さんの妖怪絵も可愛い。

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    2024年12月16日
  • 文庫版 鵼の碑

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    ネタバレ

    読み終わった!という達成感と、残された空虚感。この空虚感は、今回の事件に翻弄された登場人物が感じたものと同じと思われます。別々の事件が重なり合い
    収束していく様子にワクワクしていたのに、蓋を開ければ何もない、まさしく鵼そのものな物語だったのでした。

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    2024年12月16日
  • 今昔百鬼拾遺 鬼 【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    "鬼"という言葉が持つ力と不運な巡り合わせで人生が狂っていった人々の業や因縁が短いページ数の中でしっかり描かれていました。 呉美由紀ちゃんカッコいいな、まさかの榎木津系統には笑いました(笑)

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    2024年12月15日
  • 絡新婦の理(1)

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    漫画ならでは

    複雑に絡み合う人間関係を見事に表現しています。
    絵も綺麗です。全員魅力的なんですよ!
    私はいさま推しです。
    原作冒頭は流石に難しいですね。ですが原作とは別の読後の満足感があります。

    #怖い #ダーク #ドロドロ

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    2024年12月11日
  • 文庫版 オジいサン

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    人の生活をそっと後ろから覗くような感覚。
    最初は「やれやれ」と呆れながら付き合うような気持ちで読み進めたが、最後にはすっかり徳一さんと一体化してしまった。
    宮部さんの解説で少し泣いた。

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    2024年11月28日
  • 文庫版 鵼の碑

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    ネタバレ

    期待通り楽しく読むことができた。
    今までの作品と比べると、舞台となった日光の歴史についての言及が多く、トラベルミステリー的な要素が強かったように感じた。本作初登場の緑川佳乃は、病理学者として地方大学の医学部で助手をしていて、中禅寺や榎木津、関口と幼馴染でもある。小柄だが非常に聡明なキャラクターで、今後の作品で活躍しそうな予感を抱いた。
    毎度の事ではあるが、京極堂の説教は心に沁みる。しかし、本作の京極堂の説教は他作品とは違う印象を受けた。以下、少しだけ触れておく。

    「違うんだよ緑川君。...。化け物とは、異った文化習俗を持つ他集団との間に生まれる恐怖、軋轢や齟齬そのものなんだ」
           

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    2024年11月27日
  • 死ねばいいのに

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    ネタバレ

    女性が殺害され、周囲の人間に被害者の人柄について嗅ぎ回るケンヤ。“知り合い”としか名乗らず最後の章まで正体は明かされなかった。ただ被害者の周囲の人間に被害者について尋ねるも、自らの現状や生い立ちについて語り出し、しまいには生きることが辛いという結論に各々至る。それに対し、ケンヤは「なら死ねばいいのに」と言葉を浴びせる。
    結果的に女性を殺した犯人であるのはケンヤだが、肉体関係を持っていた上司や度を超えた誹謗中傷をしていた隣人など、被害者を自らの欠点のかき消しのために利用していたりと、人間の暗い部分が浮き彫りになっていた。やはり人間関係では皆相手のことを見ているようで、自分が最優先なのだと、また善

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    2024年11月25日
  • 病葉草紙

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    貧乏長屋の住人、久瀬棠庵が長屋の周囲で起こる事件を虫のせいにして解決する連作短編集。長屋の差配、藤介とその隠居親父がいい味を出している。京極本らしく分厚い本だが、巷説シリーズなどに比べるとライトな雰囲気なので読みやすかった。
    なお、棠庵は「前巷説百物語」に登場しているそうだが、もうすっかり忘れているので読み返したい。

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    2024年11月24日
  • 病葉草紙

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    貧乏長屋で起こる出来事の謎。困惑する差配の藤介を前に、
    解き明かすのは、引きこもりの若き本草学者・久瀬棠庵。
    「虫のせいですね」江戸の長屋を舞台にした連作奇譚ミステリー。
    馬癇・・・祖父を殺したと孫娘は言った。
       しかし棠庵は殺しではないと言う。
    気積・・・長屋のおきんは己之助に虫が付いたと言った。
       己之助は飯を食べられなくなって、塩を撒けと言う。
    脾臓虫・・・同じ在所の娘が首を吊ったと幸助は言った。
     彼女の勤める料亭で食事をした4人の死は虫?と伍平は言う。
    蟯虫・・・金兵衛長屋での庚申講は虫のせいかと金兵衛は言った。
       その講の人々の前で根岸は凶の対処法の咒を言う。
    鬼胎・・

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    2024年11月20日
  • 文庫版 鵼の碑

    匿名

    購入済み

    長かった

    新作が出るまでの期間も長かったし、本編の分量も長かった(多かった)です。個人的に今回は、謎解きに入る前の京極堂パートが少々退屈ぎみ。※同業他社と、古書の整理をしているパート※
    他の人のパートは、失踪事件やら殺人事件やら、派手でサクサク読めるんですけどね。しかしながら、安定のクオリティの京極先生です。読んで損はなし!

    #深い #怖い #カッコいい

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    2024年11月15日
  • 了巷説百物語

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    最後の黒幕が解って屋敷に乗り込んでチャンバラーの流れはまるで少年漫画のようだった。
    屋敷が複雑すぎて創造が追いつかないので図面描いてみたがうまくいかなかった。
    妖怪絵図よりも黒幕の屋敷の見取り図を下さい。キャラは図面見ながら確認してるけど読者向けに図面はない。
    楽しかった。1章1冊でいいでしょというレベルで分厚かった。

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    2024年11月15日
  • 病葉草紙

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    江戸時代で、貧乏長屋の面々と差配さんとの掛け合いとくれば、落語ですね。京極作品らしい蘊蓄もでてきますが、妖怪ではなく虫ですから、いつもよりいろんなことがシンプルです。起きている出来事も剣呑ではありますが、人の浅はかさ特に欲がらみとなると、落語の定番ともいえましょう。
    落語だと物知りはご隠居などのご老人が多いですが、本作では久瀬棠庵なる二十歳そこそこの長屋の住人です。博識ながら棠庵は人の気持ちが分からない、自分の心は欠けているといいます。しかし、藤介が指摘したように、余りにもいろいろ見通せるために一つ所に感情を寄せられないように思います。そもそも心なんて得体のしれない物です。自分の感情だってコン

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    2024年11月08日