竹岡美穂のレビュー一覧

  • まぼろしの怪談 わたしの本

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    ひそかに作家にあこがれていたわたしは、友人の勧めで物語を書くことに。偶然手にしたノートを書き進めていくと、なぜか書いたことが現実なって……。「あかずの教室」に潜んだ「こっくりさん」が呪いをひきおこしている――!? 数年後、大学生になったわたしも登場する、ダブルで怖い怪談集!

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    2023年09月21日
  • むすぶと本。 『さいごの本やさん』の長い長い終わり

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    ネタバレ

    本にまつわる話には、つい惹かれてしまう。
    震災に触れてる部分があって、少し気持ちが沈んでしまった。

    本の表紙とタイトルに惹かれて読んだが、後日、「むすぶと本。」シリーズの続編だと知った。
    1を読んでみようっと。
    ――――――
    1.むすぶと本。 『外科室』の一途
    2.むすぶと本。 『さいごの本やさん』の長い長い終わり
    3.むすぶと本。 『嵐が丘』を継ぐ者
    4.むすぶと本。 七冊の『神曲』が断罪する七人のダンテ
    5.むすぶと本。 『夜長姫と耳男』のあどけない遊戯

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    2025年05月10日
  • 千年の時を忘れて

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    ネタバレ

    シリーズ2作目。浄化したはずのマコマが戻ってきて、他の人にも見えるようになった。万葉集の和歌を引っ張って謎解きをしていくのだが、その展開はいささか不自然だ。小学生達の恋模様が描かれており、少々歳には不釣り合いな展開だが、心の動きや神主の言葉には響くものがある。次巻も楽しみだ。

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    2023年01月02日
  • 千年の時をこえて

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    ネタバレ

    タイトルに惹かれて購入。平安時代の少年の霊との交流と和歌を通して、人の気持ちを考えていく女の子。神主が最初に詠うのは柿本人麻呂が遣唐使を送り出す時の和歌だ。ティーンズノベルなので、作者や意味は深く触れられない。他の和歌は意味は簡単に触れられていたが…。ストーリーは広く浅くという感じで、少々薄っぺらい。ティーンズノベルなので、目を瞑る点だろうか。

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    2023年01月01日
  • 海をこえた怪談 銀の本

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    ネタバレ

     金の本と対になる物語。時系列では金の本より前の話になっており、金の本で登場した刑事が子どもだった時の話となっている。
     今まであまり関わりのなかった外国の親族から城に呼び出された主人公たちが相続のために銀の本を探す。話の形式としては金の本に近く、異文化交流の意味も兼ねて、主人公に周りの人たちが百物語っぽく銀にまつわる怖い話をする物語。主人公に文化を教える意味合いもあるためか金の本より教訓めいた話が多かったように感じた。
     また、銀の本を探す過程では推理物っぽい要素もあったが、登場した人数を使い切れておらず、フェアでもなかった。隠し場所に関しても一番土地勘がなく城との関わりも薄かった主人公が見

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    2022年07月14日
  • 時をこえた怪談 金の本

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    ネタバレ

     子どもの頃読んでいた児童書を久々に調べたら完結していたので、子どもの頃読んだ続きを読み始めた、その1。
     このシリーズは基本的に単行本ごとに主人公が異なるが、どれも色の名前の付いた怪談の本を拾い、読み進めるにつれ本と同じ怪談を体験する物語だったと記憶している。
     けれど、今回は最初こそラジオで追体験のミスリードはあったものの、怪談として語られるのはお寺での百物語で、集まった人がそれぞれに金にまつわる怖い話をしていく物語だった。
     怪談の話数がシリーズの他のものと比べても多く、メインストーリー自体は薄味だったものの、雨宿りに訪れた歳も性別もバラバラの人たちが幽霊寺で百物語をするという世界観には

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    2022年07月14日
  • ただ、それだけでよかったんです

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    ある中学校で一人の男子生徒Kが自殺した。
    自殺の背景には"悪魔のような中学生"Sによる、Kを含めた4人の生徒への壮絶なイジメがあったという。だが、Kは人気者の天才少年で、Sはスクールカースト最下層の地味な生徒。
    Kの姉が真相を追うが、その中学校では人間力テストなるものが行われていた。

    う〜ん、なんかしっくりこなかった。

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    2021年11月11日
  • むすぶと本。 『夜長姫と耳男』のあどけない遊戯

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    ネタバレ

    第三話
     『”文学少女”と死にたがりの道化』で登場した懐かしのキャラクターが登場……といいつつ、読んだのがあまりにも昔過ぎてストーリーはあまり覚えていない。それでも、作家読みしたくなるくらい、強烈な何かが自分の中に残っている。

    第四話
     思い切りネタバレになるが……

    ~~~~~~~~~~~~~~
    「ううん、鏡見子は最後まであやかしのままだったよ。そういうふうに生まれた子で、ぼくらの常識の及ばない子だった」
     きっと同情や思い込みで語ってはいけない子なんだ。鏡見子という特別な女の子は。
     悠人さんが溜息をつく。
    「ああ……そうかもな」
    そうして、複雑な感情のこもる声でつぶやいた。 
    「どこま

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    2021年11月03日
  • むすぶと本。 『嵐が丘』を継ぐ者

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    第一話
     志賀直哉は、11年前に『和解』を読んだ際、あまり面白さを感じ取れずに終わってしまった思い出。この短篇ではタイトルどおり『小僧の神様』を題材にしている。読んだかどうかすら覚えていないが、当時よりも幅広い小説を読んだからこそ、志賀直哉の良さが分かるのかもしれない。読みたい本が増えて辛いが、これも読みたいリストへ。

    第二話
     挿絵が可愛かった。サブヒロインが幸せになるエンドも見たいけど、超絶不幸な振られ方するエンドも見たい。

    第三話
     『嵐が丘』は小説で読む前にどこかで白黒映画を観てしまったからか、復讐譚としての印象が残っている。それだけに、他の短篇同様、良い使い方してるなと読んでいて

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    2021年11月03日
  • 学校の怪談 黄色い本

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    本の怪談シリーズで1番怖くなくて、1番怖い本。

    物語の最後に学校の怪談が大集結してドタバタする展開がすごく楽しいし、「迷子の金次郎」や「ろうかを走ってはいけません」など思わずクスッとしてしまう話が入っているため、シリーズの他の本と比べるとあまり怖くない。

    だけど第十八話「黄色い本」は初めて読んだ時すごく衝撃的だったし、シリーズの中で1番ゾクッとした。
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    「学校の怪談コンテスト」に応募する怪談をさがすため、学校に伝わる怖い話を検証することになったわたし。
    怪談って、怖いだけじゃないのかも……?
    摩訶不思議体験をお届けします。

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    2021年11月01日
  • 針子の乙女

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    精霊で、リボンや蜘蛛の糸で、きらきらで。
    縫い物、刺繍、レース編み、
    成長の滞った病的な美少女で、言葉もかたことで。
    素敵な挿し絵もぴったりの非常に美しい世界観です。
    かなり余白が多いなかに細く小さな文字で、紙面にもそれが表現されているなと思いました。
    手芸好きはつい読みたくなる表題ですが、裏切りません。
    ただ文章は読みにくく、わかりにくい部分が目立ちます。

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    2021年06月15日
  • 針子の乙女2

    ネタバレ 購入済み

    うーん

    一巻がとても良かったので期待していたが前回と比べると話の内容が薄っぺらい?軽い?気がします。実家の話もなんだかなってくらいアッサリしすぎだし内容。数ページで終わりそして時間が飛ぶ置いて行かれる。世界を広げ過ぎて一個一個が雑に感じました。次回買うかどうかな?

    2
    2021年05月08日
  • 待っている怪談 白い本

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    話の展開を覚えていなかったので、読み進めるのが楽しかった。
    現実世界の雪像が怖い。

    凍った死体が溶けると同時に話し出すーという話があると思っていたけれどなかった…
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    雪山ペンション行きの電車の中で、ぼくは不思議な女の子と「白い本」に出会います。一度別れたはずなのに、その後も再び女の子と本に遭遇して…。怖くて切ない「白」の怪談集をお楽しみください。

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    2021年02月27日
  • 終わらない怪談 赤い本

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    小学生のときすごく怖い思いをしながら読んだのを覚えている。中でも特に『おにごっこ』が怖かった。

    今までは"黒い本"と"赤い本"のそれぞれが少し関係しているという認識だったけど、今読むとこの2冊は無限ループしているんだと気が付いた。
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    新居の屋根裏で、『赤い本』という怪談を見つけたわたし。本を読み進むうちに、自分のまわりでも同じような恐怖が起こり始める…。やみつき必須の怪談短編集。

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    2021年02月16日
  • むすぶと本。 『外科室』の一途

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    文学少女を初めて読んだ時の懐かしさがあった。
    今度は本と会話できる人。その人それぞれの思い出の一冊があるのはやはり素敵だなぁと思った。

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    2021年02月03日
  • 針子の乙女

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    ネットで途中まで読んで、続きが気になったから本で買ったけど、結局続きで終わった。
    続きは購入してね、の商法をするのであれば本はある程度区切りの良いとこで終わってほしい。
    内容は素敵な本なのに、売り方がきらい。

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    2021年01月11日
  • むすぶと本。 『嵐が丘』を継ぐ者

    購入済み

    出来る事なら

    最後の二人のなりそめは、もう少し事の詳細を書いて欲しかったかな。
    再び出会うまでの流れが解らないと、作品自体の面白さも欠けると思うんだが。
    あやふやにし過ぎてしまうと、今の二人の関係をもあやふやにしてしまう。
    他の章の作品は解り易かったのに、肝心な章がこれではねぇ〜

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    2020年12月09日
  • 学校の怪談 黄色い本

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    私は、友達に教えてもらいました。〜の本⁇色々と、どのような話かわかりません。開くと...❗️怖くて怖くてたまりません。怪談を信じる人は、本当に出たらどうしようか考えてみるのはどうですか?

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    2020年02月03日
  • “文学少女”見習いの、卒業。

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    ネタバレ

    見習い③でラスト。

    [寂寞]
    題作は漱石のこころ。
    前巻ラストで菜乃の親友の瞳ちゃんがコノハとキスしてる(ような)場面から。
    ショックを受けて、即座にコミカルにツッコミを入れるのはさすがです。

    別れは寂しいけれど、瞳ちゃんがこの決断をしたのは、好きな人に邪険にされても想い続けてそばに居た親友を見続けてきたからだと思う。
    まあ現実問題として、即決即断としても翌日に犬を連れて海外に行くなんて出来るのかね。

    [ある日のななせ]
    琴吹さんが自分の気持ちにケリを付けつつ、オカ(夕歌)とやり取りする話。

    [卒業。]
    題作はチェーホフの桜の園。
    恋の結末は予想通りではあったけども、スッキリと失恋がで

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    2019年11月19日
  • “文学少女”と恋する挿話集3

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    ネタバレ

    挿話集③。
    本編のその後が多いもの。

    [炎を上げる牛魔王]
    遠子先輩に嫌われても想いを忘れられなかった牛園先輩が前に進むための話。
    相変わらずな先輩だけどほろ苦い青春という感じ。

    [おやつ『好色五人女』]
    口では言えない思いを文に載せて。
    英語の宿題を翻訳したノートをつまみ食いしてしまったて、どっかに出てきてたね。

    [恋しはじめの女給]
    遠子先輩が麻紀先輩にさらわれた夏休みの紗代ちゃん視点。
    珍しく遠子先輩の気持ちが語られる話でもありました。

    [おやつ『谷間』]
    哀愁を漂わせる遠子先輩に甘い話を書いてあげたら原因に驚いた話。
    それでよく国立に・・・

    [傷ついた紳士と汚れなき歌姫]

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    2019年11月09日