あらすじ
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「銀の本」に関わった者はふしぎな運命をたどるという・・・。「『銀の本』を見つけた者に、この城をゆずろう!」といわれ、ひいおじいちゃんの住むフランスにやってきたぼく。なれない土地で本さがしにのりだしたけれど・・・。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前に読んだ本なのでよく覚えていませんが、ある男の子が城に隠された『銀の本』を見つけて、守る話です。(もちろん怖い話も入ってます。)一番怖かった話は
ある家族の赤ちゃんが悪魔の赤ちゃんがすり替えられる話です。普通の赤ちゃんはミルクを飲むのですが、悪魔の赤ちゃんは、酒を飲むのです。想像したらとても怖いです。
Posted by ブクログ
金の本と対になる物語。時系列では金の本より前の話になっており、金の本で登場した刑事が子どもだった時の話となっている。
今まであまり関わりのなかった外国の親族から城に呼び出された主人公たちが相続のために銀の本を探す。話の形式としては金の本に近く、異文化交流の意味も兼ねて、主人公に周りの人たちが百物語っぽく銀にまつわる怖い話をする物語。主人公に文化を教える意味合いもあるためか金の本より教訓めいた話が多かったように感じた。
また、銀の本を探す過程では推理物っぽい要素もあったが、登場した人数を使い切れておらず、フェアでもなかった。隠し場所に関しても一番土地勘がなく城との関わりも薄かった主人公が見つけられたことに、いまいち説得力を感じられなかった。
ただ途中のミスリードには騙されたし、最後まで読むと金の本出てきたキーアイテムの謎も分かり、金の本の深みが増した。この物語の中で「未来をみる力」についての言及もあり、これ自体がこの銀の本の中で持つ意味は読み取れなかったが、次の本を読んだ後だと、シリーズ全体として関わりがあるものだったと分かった。
金の本、銀の本ともに実物を主人公が手に入れて読み進める訳ではないが、どちらもそれを手に入れようとして身を滅ぼす人が出てきた。キーアイテムのペンダント然り、力やエネルギーにはそれ自体に善悪の意思がなくても使い方次第では良くも悪くもなるということがテーマだったのかもしれない。