竹岡美穂のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
この作品は精緻で濃密な世界設定があるわけでもなく
硬派で熱いバトル要素を持つわけでもありません。
ただ美しく幻想的なだけ。
評価出来るのは、敢えて世界設定を単純化した事による
ストーリーの濃密度です。
世界設定はおおまかに
「賛美歌による召喚術」と「召喚術を構成するのは歌と触媒と名前」の二つだけ。
説明の分量がお手軽で、その分人物同士の因縁が緻密に描かれています。
切なさから切望へ、悲しみの中に優しさと希望を混ぜて
伝承されるストーリーはとても優しく描かれています。
文庫化するにあたって歌を全て書きなおしたそうですが
作中で描かれている歌は切なさを美しさに昇華させるものとして、とてもよかっ -
Posted by ブクログ
今回のヒロインは両親の離婚や嫉妬によるイジメなどが原因で引きこもりになってしまった内気で儚げな感じのある少女「夕雨」
そんな彼女を放っておく事ができず、外の世界へ導くべく不器用だけど一生懸命な是光の姿が今回はとても印象に残った。(その分、ヒカルの影が今回は薄かったかもしれない)夕雨や前作のヒロインである葵、同級生の帆夏でなくても是光に好感を持ちそうな女の子って実は多いかったりするのではないだろうか。
また、その他の登場人物達のキャラクターが前作以上にはっきり表れてたんじゃないかって思う。特に一番最後のおまけ話は本編との性格的なギャップが出てて面白かった。
登場人物達の関係を含め、次の話も目の -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ待ちに待った2巻。今回は引きこもり系美少女・夕雨のお話。
今回もヒカルの約束を果たすため是光が奮闘。しかしヒカルは内容を教えてくれないばかりか全然ヒントもくれないくて・・・是光の不器用だけど突っ込んでいく姿に今回も感動させてくれる。
最初は是光に対し怖がっていた夕雨も次第に打ち解けて、最後の雨の中のシーンとか・・・ラスト切なすぎるよ(いろんな意味で)。
次第にヒカル周辺の事、とりわけ闇の部分が明るみになってきたが、その先はもっと深い闇だった。ヒカル自身の事についてはまだまだ先になりそう。
そして、一番最後に葵さん登場で次巻何かありそう。帆夏にも動きアリで・・・!?でも帆夏はこのままだと前 -
Posted by ブクログ
やっぱり一番好きなラノベ作家だと改めて感じた。心理情景描写が秀逸すぎる。夕雨が是光になびくとこなど気持ちの変化早いなとか思ってましたが、成程そういうこかと最後で納得。ラストの雨中の花達の中を進みながらヒカルとの思い出や是光への思いが思考を巡り、溢れんばかりになる夕雨の描写には感動し涙腺決壊。雨と花々と是光と夕雨が織りなすスペクタクルには美しいという語彙が貧弱に思えるほど。展開も早めで、帆夏がまさかあんな行動にでるなんて、、ななせと重ねて見ていたので予想より早い展開に年末まで待てそうにありません。
切なすぎて、もどかしすぎて、綺麗すぎる。
最後のショートストーリーもほっとできて、良い後味だった -
Posted by ブクログ
刊行当初に購入して、それから積ん読していたわけだけれど、この本を読まずにおいて置いたことにすごく勿体無いと感じると共にすごく贅沢なことをしたようにも思う。
個人的には本編文学少女を超えた。
菜乃のがんばりやで友達思いな性格が存分に発揮された3巻でした。
菜乃が瞳を引き止め、そして送り出すシーンは涙が滲んだし、
ラストシーンの告白、それに対する心葉の返答、
なんて、贅沢な片想いだったんだろう。と前向きにまた歩き出す菜乃。
卒業の物語でこんなにあたたかいラスト。
文学少女見習いの卒業。正直星5つで足りないです。
きっと何度も読み返す一冊になりそうです。 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレひとつめの話で、菜乃の印象がすごく変わりました。
言葉で表現しにくいのですが、なんだか菜乃が『大きな』人に思えました。
菜乃いいですね!
菜乃の“想像”でいろいろ納得させられると同時に、つらく悲しかったです。
この話を読んだ後は、ページをめくることができませんでした。
そして心葉の妹ちゃんのお話。
すごくすごくつらかったです。
「行かないで」って叫びたかったです。
涙腺崩壊しました;;
蛍の話では私も変になっちゃいそうになりましたが、
麻貴先輩の言葉に胸を打たれました。
麻貴先輩かっこよかったです! よすぎです!
こういうお母さんになりたいなぁ、と思いました^^*
大学生の遠子のお話。
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ今回もよかったなと思います^^
牛園先輩は今回も熱い物語になるのかなぁって思っていたのですが、
意外と爽やか、といいますか、夜風が心地よい空気でした。
次に遠子先輩と紗代ちゃんの話。
93~95ページが大好きで大好きで、もう何度も読み返しました!
でも同時に胸が苦しくなりました。
遠子せんぱい・・・・・・(´・ω・`)
毬谷先生の話では苦々しさが伝わってきて、すごくつらかったです。
(+α)ちがう言葉を綴っていた物語がひとつに繋がっていく感じでして、まさかあのとき聴いた歌声が先生だったなんて! というところでは、私もつい驚いてしまいました^^;
表紙を飾ったちぃちゃん。先生になったんで -
-
-
-
-
-
-