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彼女は、ずっと考えていた。人と関わらず、孤独な人生。それで、いいのかと。だから、決めたのだ。自分の“心”を形にして詠び出せる、名詠式を学ぶことを。そうすれば、少しでも彼に……何かを伝えられるかもしれないから――。『Keinez(赤)』・『Ruguz(青)』・『Surisuz(黄)』・『Beorc(緑)』・『Arzus(白)』――この五色を基本に、呼びたいものと同じ色の触媒を介し、名前を讃美し、詠うことで招き寄せる名詠式。その専修学校に通うクルーエルは、年下の転校生で、異端の夜色名詠を学ぶネイトに興味を抱く。一方、学校を訪れた虹色名詠士・カインツもまた、夜色名詠の使い手を探していて………!? “君のもとへ続く詠。それを探す”召喚ファンタジー。
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Posted by ブクログ
この作品は精緻で濃密な世界設定があるわけでもなく
硬派で熱いバトル要素を持つわけでもありません。
ただ美しく幻想的なだけ。
評価出来るのは、敢えて世界設定を単純化した事による
ストーリーの濃密度です。
世界設定はおおまかに
「賛美歌による召喚術」と「召喚術を構成するのは歌と触媒と名前」の二つだけ。
説明の分量がお手軽で、その分人物同士の因縁が緻密に描かれています。
切なさから切望へ、悲しみの中に優しさと希望を混ぜて
伝承されるストーリーはとても優しく描かれています。
文庫化するにあたって歌を全て書きなおしたそうですが
作中で描かれている歌は切なさを美しさに昇華させるものとして、とてもよかったと思います。
Posted by ブクログ
ものすんごい良かった…!
「でたまか」などに続き久々に思いっきりズッキューンなお話でした。
赤・青・黄・緑・白の5つの属性(色)を元に想うものを詠びだす「名詠式」はどことなくサモナイの召喚術を彷彿とさせますね。
触媒(カタリスト)はより想う色を連想させるものであれば絵の具でもなんでもいいのが面白いところです。
このメインの5色の他に、キーパーソン・イブマリーが想い描いた「夜色名詠」が物語の核になっています。
このイブマリーと同じくキーパーソンである5色全てを操る「虹色名詠士」カインツとの関係がもう凄く好みでした…。
最初は彼ら2人の話かと思わせるのですが、メインの主人公は表紙に描かれているクルーエルとネイトの2人。
ネイトはイブマリーの息子であり、彼がイブマリーの想いを引き継いでいくのかな?と思わせていたのですが…参りました。
一見親世代(イブマリー&カインツ)と子世代(クルーエルとネイト?)なんですが現在進行形でちゃんとカインツも登場しているのはそういうことだったのか!でした。
後半はもう涙出そうでした…
そして一見夜色名詠が核になっていますがクルーエルが操るのは「赤」の名詠。
赤の名詠も物語のポイントになっていくかも…
後半のクルーエルの名詠シーンは何が触媒かすぐに解り、ハラハラとしましたよ…ある意味人間に1番身近な色です赤は。
早速2巻もゲッツしてしまいました。どうなるか楽しみだ!
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