彼女は、ずっと考えていた。人と関わらず、孤独な人生。それで、いいのかと。だから、決めたのだ。自分の“心”を形にして詠び出せる、名詠式を学ぶことを。そうすれば、少しでも彼に……何かを伝えられるかもしれないから――。『Keinez(赤)』・『Ruguz(青)』・『Surisuz(黄)』・『Beorc(緑)』・『Arzus(白)』――この五色を基本に、呼びたいものと同じ色の触媒を介し、名前を讃美し、詠うことで招き寄せる名詠式。その専修学校に通うクルーエルは、年下の転校生で、異端の夜色名詠を学ぶネイトに興味を抱く。一方、学校を訪れた虹色名詠士・カインツもまた、夜色名詠の使い手を探していて………!? “君のもとへ続く詠。それを探す”召喚ファンタジー。
Posted by ブクログ 2013年03月29日
友人から「君は絶対好きなタイプの本だから読んで!」と言われて貸してもらって読んだ本です。
さすが、好みの合う友人。素晴らしく私の好みでした。
ほのぼのとしていて、優しくて、切なくて、温かくて、もどかしくて、でもまっすぐ歩きたくて。
個人的にはやはり奥深い『名詠式』と、登場人物達の織り成す日々が大好き...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月13日
この作品は精緻で濃密な世界設定があるわけでもなく
硬派で熱いバトル要素を持つわけでもありません。
ただ美しく幻想的なだけ。
評価出来るのは、敢えて世界設定を単純化した事による
ストーリーの濃密度です。
世界設定はおおまかに
「賛美歌による召喚術」と「召喚術を構成するのは歌と触媒と名前」の二つだけ。...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年06月04日
今は5巻を読んでるんだが。
「この本はオススメ!絶対読んでみるべしっ!!」
と、本に書いてあったので素直に読んでみた
そして、見事ハマりました。
次から次へとテンポよく起きる事件
当たり前だけどしっかりとプロットを書かれてるんだろうなと思いました。
話に惹きこまれます。
私が大好きな恋愛要素もち...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年04月11日
ものすんごい良かった…!
「でたまか」などに続き久々に思いっきりズッキューンなお話でした。
赤・青・黄・緑・白の5つの属性(色)を元に想うものを詠びだす「名詠式」はどことなくサモナイの召喚術を彷彿とさせますね。
触媒(カタリスト)はより想う色を連想させるものであれば絵の具でもなんでもいいのが面白いと...続きを読む
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