保阪正康のレビュー一覧
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逃げ切れる世代と、逃げ切れない世代。
本書内で登場するのですが、
私はちょうど間ぐらいかもしれません。
いまの20代以下は本書の中の「逃げ切れない世代」だし、
池上さんたち60代以上は「逃げ切れる世代」なんでしょう。
年金制度だって、何十年も前からお金を徴収していたはずなのに、なぜ今になって財源足りませんとなるのか。
戦争だって、今更する必要あるのか。
日本は敗戦国として覚悟をもって主体的になれているのか。
鬼滅の刃の話題は、ちょっと飛躍しすぎでしょと思いましたが。苦笑
たくさんの頭が良い人たちが考えてつないできたはずのものが、結局すべて詰んで破綻を迎えるって。
振り返れば分岐点、潮 -
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筆者は、日本人のアイデンティティは実利主義で、
1. 鎖国時代に対外戦争を経験しなかったことで、共同体の中で生まれて死ぬまでそのルールを守っていれば過ごせた点、
2. 現世ご利益的で、自分たちの農村共同体を壊さないための知恵としての損得勘定が培われてきた点、から培われているとしている。
このあたりは最近読んだイザベラ・バードの日本紀行にも同様の記載があった。
「日本人は西洋の文明を取り入れるが、その文明の根本となる宗教などの考え方には興味を示さない。まるで実は要るが木は要らないと言っているようだ。」
本書で、日本人はゴールのある目標を達成するのは得意だが、道なき道を先導するのは苦手と言われて -
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1.勝ったという経験は、人間を反省させないし、利口にもしません。
2.教育によって国というのは立つんです。経済によっては立たない
3.大きく変革するときに、人間というものは正体を現すんですよ
4.残しておけば、あとの人が真実に近づくことができます
どれも、うんうん、と頷きながら読んだが、ウクライナ侵攻が続く今、考えているのは、なぜ、ロシアがウクライナへ侵攻したのか、ということだ。
その要因は、いくつもあるだろうが、そのうちの一つに、ロシア(当時のソ連)が第二次世界大戦においてナチスに勝利した、という記憶があるからではないか、と思う。ソ連は、この戦争を「大祖国戦争」と呼び、その栄光を讃え続けて -
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ネタバレ毎度お世話になっております、半藤さんと保阪さんの対談形式で、
昭和史を官軍、賊軍の視点で描く一冊。
お二方の著書をよく読ませてもらうのは、
複雑な昭和史をわかりわすくまとめているからなのですが、今回もわかりやすかった。
鈴木貫太郎って何でこんな評価分かれるんだろうなとずっと思ってたけど、
「ニ・ニ六事件で殺されかけて、とにかく生きることを優先し、戦争を終わらせるために生き延びた。だから戦争賛成側にも恨まれないようにどっちつかずの態度をとった」という
本書での視点はなるほどだなぁと。
斬新な視点だなと思いました。
今だからこそ、そんな昔の出身地で官軍賊軍なんて…と思うけど、それがアイデンティ -
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出版当時は、瀬島龍三も生存し、著者としては、歴史の真実を語って欲しい、語っていない、隠している、とのトーンに終始している。
ただ、瀬島が他界し、それも叶わない中で、この本を読むと拍子抜けの感にもなる。
瀬島は、相当に意思の強い人物であるからして、墓場まで持っていかざることも多々あったのだろうし、それも理解できる。
(戦中の数々の疑義に対し、おそらく著者が推測していることの大半が真実に近いのだろう)
それを離れ、瀬島がどのような人生を送ってきたのか、特に戦前、戦中、戦後と世の一線に身を置いてきた人物に対して大いに関心がある。それは良い悪いではなく。
陸軍という特殊な集団で、どのように頭角を現し -
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昭和史研究の第一人者「坂本多加雄」、「半藤一利」、「秦郁彦」、「保阪正康」が昭和史を討論した作品『昭和史の論点』を読みました。
ちょっと前になりますが、12月8日… 太平洋戦争開戦の日に、昭和史のことを考えたくなり読み始めました。
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日本は進路を誤ったのか、戦前は「暗黒」だったのか、ワシントン体制から戦争責任まで、いまに尾をひく諸問題を徹底討論する。
国を鎖していた小さな国が、急速な近代化をなしとげ、しまいには世界の“一等国”を自任するまでになった。
しかし東亜の風雲はおさまらず、軍部は独走し、複雑な国際情勢の中で、ついに未曾有の大戦争に突入