保阪正康のレビュー一覧

  • 太平洋戦争への道 1931-1941

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    なぜ日本は戦端を開いてしまったのか。比較的簡潔に、丁寧に知ることができる良書です。日本人なら一読すべきだと思います。

    本書では、中国との開戦以前から米英との開戦までを時期を章ごとに分けて議論し、章末に保阪氏による解説が記載されている。冷静な分析で議論をリードしていく加藤氏と、熱くも丁寧に語る半藤氏・保阪氏の対談はとてもバランスが良く、読みやすかった。三者の話を読んでいる(聞いている)と、「なぜ日本は戦争という道を選んでしまったのか」という理由が、朧げながらも全体像を掴めたような気がする。

    【梗概】
    "軍部・マスメディアの罪と大衆の不勉強"
    日本が米英との開戦を迎えるまで

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    2021年09月09日
  • 太平洋戦争への道 1931-1941

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    最近よく、政府のコロナ対策が「太平洋戦争の時の作戦と同じで、その教訓を活かしていない」とか言われているので、ちょっと興味を持って本屋さんで目に付いた本を選んだ感じです。
    2017年の終戦の日のラジオ対談を書籍化。2017年というのは、盧溝橋事件が起きた年から80年になる節目ということもあったのでしょう。1931年の満州事変から1941年の真珠湾攻撃に至るまでの、太平洋戦争突入前の10年間をいくつかのターニングポイントごとに、原因や判断や起因するもの、そして結果と検証していくのですが、ラジオ番組らしくわかりやすく読めます。

    コロナ対策がどこか戦争の時の対応と似ているというのは、戦略がないなど、

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    2021年09月03日
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―

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     陸相であった下村定が”敗戦”の文字をみて、「”敗戦”ではなくて、”終戦”としてほしい」と注文をつけたのに対して、当時の東久邇宮首相は「何を言うか、”敗戦”じゃないか、”敗戦”ということを理解するところから全てが始まるんだ」と一括したという。

     当時、わかっている人はいたのだ。でもいまだに終戦という。これが永続敗戦というやつか。ちょうど、終戦記念日という文字をみて、思い立って本書を読んだだけに、なおさら「終戦記念日」というものについて、あれこれ考えたな。

    太平洋戦争とは何だったのか。負けることがわかっている戦争をなぜ始めたのか。後世を生きる人間には、首をかしげるばかりの歴史だ。歴史と言った

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    2021年08月21日
  • 太平洋戦争への道 1931-1941

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    <目次>
    序章   太平洋戦争とは何か
    第1章  関東軍の暴走~1931満州事変から1932満州建国まで
    第2章  国際協調の放棄~1931リットン報告書から1933国際連盟脱退まで
    第3章  言論・思想の統制~1932五・一五事件から1936二・二六事件まで
    第4章  中国侵攻の拡大~1937盧溝橋事件から1938国家総動員法制定まで
    第5章  三国同盟の締結~1939第二次世界大戦勃発から1940日独伊三国同盟まで
    第6章  日米交渉の失敗~1941野村・ハル会談から真珠湾攻撃まで
    第7章  戦争までの歩みから、私たちが学ぶべき教訓

    <内容>
    ノンフィクション作家の保坂正康を中心に、作家

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    2021年08月18日
  • 太平洋戦争への道 1931-1941

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    日本が無謀な太平洋戦争へと進むに至った重要な6つの局面について昭和研究のスペシャリスト3人が語る。

    安定感がありすぎる3人なので、熱い議論が交わされるというより、これまでも3名が論じてきた考え方をそれぞれが改めてコンパクトに語っている感じです。何か新しい発見があるというわけではないですが、ポイントを整理するという意味ではいい本だと思います。

    また、各章に挿入された保阪さんの論考は鋭く、読ませます。
    そして、最後の半藤さんの現代の日本人に向けたメッセージは、我々がしっかり受け止めなければならないと思います。

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    2021年08月16日
  • 本土決戦幻想 コロネット作戦編―昭和史の大河を往く〈第8集〉

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    昭和21年3月、アメリカ軍は関東への上陸作戦を計画していた。昭和20年11月に、九州南部への上陸作戦オリンピック作戦に続くもので、上陸地域は相模湾と九十九里浜の予定だった。 終戦により、この計画は実行されなかったが、もしこれが行われていたら、日米で500万人以上の戦死者を出し、ソ連の参戦により日本が二つに分割され、現在の朝鮮半島のような二つの国家に支配されることになっただろう。 この本では、実際に防空壕の構築に当たった人たちの証言、指揮官たちの考え方、上層部の思惑と著者による現場視察なども含めて、この作戦について考察している。 本土決戦については、以前話を聞いたことはあったけれど、その具体的な

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    2021年08月14日
  • 続 昭和の怪物 七つの謎

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    昭和を代表する7人のエピソードが書かれた本。『昭和の怪物 七つの謎』の第2弾。

    本作は三島由紀夫、近衛文麿、橘孝三郎、野村吉三郎、田中角栄、伊藤昌哉、後藤田正晴の7人を取り上げています。

    田中角栄、伊藤昌哉、後藤田正晴の3人について書かれた後半は、昭和後期の政治史や政治家とは何かを知る上で必読だと思います。

    後藤田正晴が今の政治状況を見たら、腰を抜かすぐらいあきれるだろうなぁと、本書を読んで思いました。

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    2021年07月10日
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―

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    原爆、沖縄、レイテ沖海戦、、それぞれの断片的な出来事は見聞きしていたが、それらの点が分かりやすくつながった。政府、国際、天皇の話も面白かった。たしかに感情論で片付けられがちな戦争を俯瞰で知ることができた。

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    2021年06月20日
  • 追いつめられた信徒 死なう団事件始末記

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    この時代に警察権力と正面から対峙した人達がいたという事実にまず驚嘆した。日蓮宗系の思想事件というと血盟団事件におもいあたるが、生き残った人たちのその後の身の振り方を比較しても、本書の登場人物の純粋さ、言い換えると社会からの解脱ぶりが際立つ。

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    2021年05月15日
  • 陰謀の日本近現代史

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    無駄がないのに、わかりやすく頭に入ってきやすい。そして何より文章がとても好き。
    約4,000人の人たちから実際に話を聞いている、というしっかりした裏づけと言葉の重み。
    今まで曖昧だったことが、この本でわかったのも収穫。
    他の本も読んでみたいです。

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    2021年05月15日
  • 昭和史七つの謎と七大事件 戦争、軍隊、官僚、そして日本人

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    ネタバレ

    2021年、15冊目です。

    著者は、日本の近現代史についての第一人者の一人です。

    二・二六事件も五・一五事件も軍部が暴走したクーデター事件という程度の高校の教科書レベルの知識しかありませんでした。

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    2021年05月09日
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―

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    なぜ戦力差4倍のアメリカに無謀な戦争をしかけていったのか、著者の観点・批判は
    ①目的も曖昧な戦争を3年8か月も続けたのか説明責任が果たされていない。
    ➁戦争指導にあたって政治軍事指導者は同時代から権力を付与されたろうが、祖先,児孫を含めてこの国の歴史上において権限を与えられていなかったこと。
    著者も言っているが日本人の本質は戦争前も戦争後も何も変わっていないようだ。
    日本人り本質とは思想・理念といつた土台はあまり考えず、戦術のみにひたすら走っていく対症療法にこだわり綻びにつぎを充てるだけの対応策に入り込んでいく、現実を冷静にみないで願望や期待をすぐに事実におきかえてしまう。

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    2021年05月02日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    元外交官の人は、発言が極端に慎重になるんだなあ。私が読んだ2021年現在、領土問題は日本にとってすべて悪化してる

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    2021年03月27日
  • 負けてたまるか! 日本人 私たちは歴史から何を学ぶか

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    丹羽さんと保坂さんの対談形式でしたが、お二方とも歴史、経済の両面から今の日本の病巣を鋭く指摘しています。

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    2021年03月12日
  • 昭和史の本質―良心と偽善のあいだ―(新潮新書)

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    文学にはその時代の社会のありようが投影される。今手に取って読む本は、作者が生きていた時代のひとつの鏡である。この本を読んで、今を生きている私は過去の歴史に立っているわけだから、自らの国や世界の歴史をきちんと勉強する必要があると強く思った。

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    2021年03月09日
  • 昭和の名将と愚将

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    先日お亡くなりになった半藤一利氏と保阪正康氏の対談集である。
    保阪氏は「名将の条件」を、「理知的であること」「原則論に振り回されないこと」と、陸軍士官学校をはじめとする陸軍教育の弊害をあげて話す。半藤氏は、「決断を下せること」「目的を部下に明確に伝えられること」「情報を直につかむこと」「過去の成功体験にとらわれぬこと」「現場に身を置くこと」「部下に最善をつとめさせること」としている。お気づきのように、まさにリーダー論である。
    おなじ陸軍士官学校でも、アメリカは違うようだ。『ウエストポイント流 最強の指導力』では、危機に立ち向かうリーダーの三原則として、「リーダーは誰でも危機に直面する」「リーダ

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    2021年02月25日
  • 参謀の昭和史 瀬島龍三

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    昭和史を勉強すると、瀬島龍三(せじまりゅうぞう)という名前がチラつく。「司馬遼太郎が瀬島龍三と対談しているのを読んで、司馬に非協力的になった元軍人がいた」というような話から、瀬島龍三とはどういう人物なのかに興味を持った。
    瀬島龍三は陸軍幼年学校、陸軍士官学校、陸軍大学校と進み、陸軍大学校をははな首席で卒業したエリートである。参謀本部の作戦課に長く在籍し、多くの作戦に関わった。
    終戦後はシベリアへ11年間抑留され、東京裁判の証言のために一時帰国。その後、昭和31年に正式に帰国。繊維メーカーに過ぎなかった伊藤忠商事に就職し、大手商社にのし上げた実績から、会長にまで上り詰めることになる。

    半藤一利

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    2021年02月13日
  • 太平洋戦争の失敗・10のポイント

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    太平洋戦争に関する10の論点を大きな視点でとらえて、簡潔に穏やかに解説してくれます。
    ミクロな知識を得るというよりも全体的、マクロ的にみた位置付けを理解するのに適しているように思います。
    戦争指導者に対する一面的な批判をするのでなく、政府、軍、国民、いろいろな角度から公正に検証を重ねている印象です。
    良書だと思います。

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    2021年02月10日
  • 昭和史 七つの謎

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    保阪正康氏の本は何冊か読んだがハズレがない。膨大な調査の上に書かれていて信頼できる。
    しかし、本書を読み始めてすぐに、自分が昭和の通史を知らないことを痛感して、半藤一利『昭和史』を読むことにした。
    『昭和史』を読みながら、本書の関連する箇所を読んでいた。よく分かる。やはり大雑把にでも通史をおさえることが大事だ。何事も全体像をつかんでから部分をおさえることが大切なのだ。
    本書で保坂氏は、集めた事実から「確実に言えること」を推論する。そのように推論しようと試みている。
    それには高い知性が必要だ。集めた情報の断片から分からないところを推論するのは容易ではないからだ。
    本書の最後には保坂氏と原武史氏の

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    2021年01月12日
  • 近現代史からの警告

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    明治以降の出来事を様々な角度から分析し、現代に生きる我々が、今をどう考え、生きて行くかを考えさせる。

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    2021年01月10日