保阪正康のレビュー一覧

  • 人を見る目(新潮新書)

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    古代ギリシア時代に書かれた『人さまざま』(テオプラストス」著)の形式を模して、
    お追従
    お節介
    しみったれ
    よき友
    などなど、昭和初期から戦後の軍人や政治家、作家たちの言動を分類している。
    特に太平洋戦争での軍人への視線は辛らつだ。

    『人さまざま』は、以前読んだことがあるのだが、本を手放してしまっている。また手に入れて読んでみようか。

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    2019年09月26日
  • 太平洋戦争、七つの謎 ──官僚と軍隊と日本人

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    うーん、帝国軍人が、こんなにいい加減だったとは。
    開戦を決めたのが、たかが、官僚だったとは。
    落とし所も決めずに戦いに入ったとは。
    精神力だけでなにができると思っていたのか。
    計算もできずに、独走していたとは。
    陛下の御聖断が、本当の御聖断だったとは。
    もう少し終戦が長引けば、恐ろしいことになっていたとは。

    一部が優秀でも、現場が強くても、これではどうにもならん。


    本当に、バカだったんだな。

    なんで日本の教育は、近代史をやらねえんだ。
    亡国への謀略としか思えんのだが。

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    2019年07月13日
  • 昭和史の急所 戦争・天皇・日本人

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    読み始めて気づいたが、書き下ろしではなかった(あとがきのみ新規に書かれている)。昭和史にかかわる重要な視点を全7章にわけ。保阪氏の過去著作から章に合った記述を抜き出して並べている。歴史的事実以上に、保阪氏の歴史を見つめる思いを読む書、いわば保阪史観のつまみ食いである。昭和史は学ぶべき点のおおい分野であるが、それを見つめる保阪史観からもまた、学ぶことは多い。

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    2019年06月20日
  • 人を見る目(新潮新書)

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    ビジネス本のような書名が示す通り、軽めのエッセイに仕上がっている。いつもの冷徹な視点の歴史探求を期待すると薄味で物足りないかもしれないが、古今東西の名文を引用しつつ昭和史の場面を当てはめていくという試みも、これはこれで面白い。

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    2019年02月16日
  • 昭和の怪物 七つの謎

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    戦中のことが勉強になった。
    話が飛んだりするんで、時系列的に整理するのが難しい感じやったけど、憲法改正が国会で大きな問題になっとる中、大平洋戦争のことは日本人として知っておいた方がいいかな、と思って読んでみた。もっと知っておかんならんなぁ。

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    2019年02月11日
  • 昭和の怪物 七つの謎

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    東条英機、石原莞爾、犬養毅、瀬島龍三、吉田茂たち昭和を代表する人物たちについての驚くような事実。東条が首相になった理由、東条と石原の確執の遠因、石橋が日中戦争・太平洋戦争に反対の立場だったこと、犬養毅が最後に放った言葉「話せば分かる」は実際には「話を聴こう」だったとの孫・犬養道子の証言。犬養一族の前で犬養について話をする著者への道子の反応は実に興味深い。道子は日本人のありのままの姿を見ようとしているためとの著者の感想が瀬島のソ連スパイ説の真相と大きな嘘の数々、小説「不毛地帯」の壹岐正に自分を重ねようとして日付まで嘘をついていた!吉田茂にとっての憲法9条の重要性。著者の冷静な視線での記述が鋭く歴

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    2019年02月06日
  • 賊軍の昭和史

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    明治維新から太平洋戦争までが官軍・賊軍という視点で語られる。

    全てが全てその対立軸で説明ができると思わないが、歴史を学ぶ上で、また現代社会を考える上で、育った環境が権力側か否かでメンタリティが異なる、ということは一つの重要な要素であることは間違いない(ということに気がつくことができた)。

    いまいち腑に落ちていなかった開戦〜敗戦に至るパワーバランスや意思決定のあり方に関して、本書を読んだことで、理解が進んだ。読んでよかった。

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    2019年01月29日
  • 昭和の怪物 七つの謎

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    ネタバレ

    【書評】歴史を学び、人のふり見て我がふり直しませんか?『昭和の怪物 七つの謎』

    日本の歴史は皆学校で習うが、つまるところテストのための暗記科目と化している。
    ただ歴史から学べることは多くあり、「人のふり見て我がふり直す」のにうってつけの科目である。
    本書では歴史の教科書で語りきれなかった、歴史的人物の人間面を浮き彫りにする。

    特に注目なのが、「東條英機」と「石原莞爾」の比較だ。
    東條は自分の味方だけで人事を固めたり、課題を精神論で解決しようとしたり、とても国のトップになるような人ではない。
    対して石原は東條とは真逆の思考である。
    それがために、東條とは対立している。

    石原は兵士を「人間」

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    2019年01月25日
  • 昭和の怪物 七つの謎

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    瀬島龍三の事が書いてあるので買ったが、今まで詳しく知らないままになっていた石原莞爾についても知ることが出来て良かった。他にも犬養毅の孫娘、二・二六事件で銃殺された渡辺錠太郎の末娘にスポットを当てて、歴史を紐解いている。犬養毅は話せばわかるなんて言ってなかったんだ、、、興味深いエピソードも多数ありとても面白い。

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    2019年01月01日
  • 昭和の怪物 七つの謎

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    昭和史に興味があり読んでみたが、正直ある程度の昭和史に知識がないと読み込みが浅くなる感じがした。なので7つの謎と言われても何故それが謎なのかすらも分からないので、私には少々ハードルの高い本となった。ただ、この中に出てきた石原莞爾はもう少し調べてみようと思う。

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    2018年11月18日
  • 昭和の怪物 七つの謎

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    ネタバレ

    「謎」であるかは別として、昭和史の特定の人物をわかりやすく取り上げてくれる。序盤の東条英機と石原莞爾の対立は興味深い。

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    2018年10月25日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    領土問題。
    政治問題、歴史問題、資源問題。
    感情論に走ると収集がつかないのは当然だが、見る角度によって変わってくるよなー。
    太平洋戦争後、サンフランシスコ平和条約を基準にするのか、その後の各共同声明、日露共同、日中友好か。はたまた、1903年か、1905年か。
    最初に見つけた方が所有者、実行支配した方が所有者、最初に見つけたという現存する歴史書がある方が所有者...
    仲良く出来んかね。北方四島の時には共同開発の妥協案が出たが、日本敗戦後のプライドなのか強引に撥ね退けたな。
    遡れば、パンゲアなんて大陸が地続きだった時代は誰のものでもなかったのにな。市場経済主義に戦中戦後の歴史問題が絡むと果て

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    2018年10月21日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    北方領土、竹島、尖閣諸島の問題は、考えるたび虫の居所が悪くなるというか、気持ち悪い、すっきりしない、…どういう表現が適切なのかわからないのだが、とにかく嫌な気分にさせられる問題である。しかし、本当に最近の動向は憂慮すべき状況であり、少しでも見識を深めなければと思い、読んでみた。

    「(2008年の教科書と竹島問題に関する)韓国の反応は、韓国事情をフォローしている人から見れば、予見されたものといってよいと思う。
     しかしながら、である。この韓国世論の盛り上がりぶりのなかに、考えこまざるをえないものがあることも、否定できない。戦後の日韓関係全体のなかで、日本がけっしてこの問題を大上段にふりかざした

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    2021年08月08日
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―

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    太平洋戦争の解説書は数多いが、非常にわかりやすく総括していると思った。なかなか「私は、…思う」と書く著者はすくないのだが、そのように記してあるので、事実なのか、意見なのか明確でよかった。

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    2021年08月08日
  • 昭和の怪物 七つの謎

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    近現代史はあまり好きではなく、ましてや小説でもなく、ましてや戦中・戦後は一番嫌なのですが、なぜか興味を引かれ読みました。前提として当時の人物、組織、事件なんかをわかっていないと理解しづらいなと思いました。途中、やっぱり受け付けなくて飛ばし読みしたところも多いです。ただ当時の軍の中にも多面的な見方をできる人たちは大勢いて、戦争回避する動きもあったのに結局はそうはならなかったのが残念です。今も昔も大きく物事が見れない自分本位な人が戦争をしたがるんだなと思いました。

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    2018年09月08日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    第一部の座談会は話があちこちに飛んで、結局なぜあの戦争に負けたのか結論が分かりにくい。この手の設問にはいくつかの回答パターンがあって、①圧倒的な国力差で最初から勝ち目がなかった、②戦争指導者に終戦に至る大局的展望がなかった、③補給の軽視や精神論の偏重など実戦レベルでの無能力、の3パターンである。
    本書にもこれらがもれなく登場し、いつもの議論で新たな視座はない。
    だが色々知らなかった史実があったり、昭和天皇が意外に『君主』だったり面白かった。

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    2018年06月08日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    対談。なぜ戦争になったのか。どこで間違えたのか。こういう本を読むと、自分がいかに知らなかったということを痛感する。そしてこういう本を読んで思うのは、過去のこととして知識にするのではなく、今、自分のいるまわりに活かせることはないか、ということなんだよね。

     大正七年の原敬首相から昭和七年犬養毅が五・一五事件で暗殺されるまでを日本の政党政治の黄金期という。

     では、原敬の何がすごかったのか。

     偉大だったのは、としていわれること。

     原敬日記をひいて、すごくこまめに軍人に会っていることを指摘している。

     こまめに、ひょっとしたら自分と反対意見の人とも会って、パイプをつくっていたこ

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    2017年09月22日
  • 賊軍の昭和史

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    最近、太平洋戦争についての本をよく読む。

    半藤氏の本が面白いというのもあるんだろうけど、歴史のようでいて、今を考える示唆が多々あると感じるからね。現代社会なんて大きな話じゃなく、今、自分の属する職場であったり、人間関係であったり、さ。

    いろいろ考えられて、刺激になった。

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    2017年09月22日
  • 日本原爆開発秘録

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    唯一の被爆国日本も行っていた原爆開発。理論、技術、資源、国力全ての点に於いてアメリカに及ばなかったため、ついに作ることは出来なかったが、それは加害者にならなかっただけであり、その可能性はあったということである。
    筆者は原爆開発に携わった科学者たちに対して、そもそも原爆は作れないとわかっていて研究していたと多少好意的に書いてはいるが、陸軍、海軍の要請で開発の研究をしていたことに変わりはなく道義的責任は免れないと思う。
    被爆国日本で原爆開発があったことをどれだけの人が知っているだろうか。原爆の悲劇を伝えることと同じように、この事実も合わせて考えるようにしなければ、真の原水爆廃絶は実現しないだろう。

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    2017年09月26日
  • 日本原爆開発秘録

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    『あの戦争は何だったのか』の保坂氏の本をもっと読みたくて買った。
    まず、驚かされるのは、本書は膨大な資料と、取材に基づいている。その意味で、かなり説得力のある書になっている。
    太平洋戦争当時、日本も原爆の開発が行われていた。東大の仁科教授を中心に行われていた「二号」研究がその一つだが、本当に原爆が開発できるとは思っていなかった。第二次大戦中に世界中のどこかの国で原爆が開発されるとも思っていなかった。
    だから、アメリカが広島に原爆を落としたとき、仁科教授は「負けた」と言っている。アメリカに研究者として負けたという意味だ。
    時流に乗り、国から研究費を取り、好奇心を満たすための研究を行うという科学者

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    2016年09月13日