保阪正康のレビュー一覧

  • 「特攻」と日本人
    2004年の夏、鹿児島県の知覧町と加世田市(現・南さつま市)に行って来た。
    特攻基地があったところだ。

    ちょうどとても暑い日に訪れ、思いにふけた。

    特攻に行った人たちよ、安らかにと。

    その後この本が出版された。

    「国を思って、あの人たちは特攻へ行った」

    ある意味、英雄的な感じさ...続きを読む
  • 昭和史の論点
    昭和の初期を4人の方が論じています。政治や軍部の裏の知らなかったことがたくさん書いてあり、興味深かったです。
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―
    第2次世界大戦後ずいぶん経ってから生まれ育って、戦争なんてとっくに終わったものと思っていた。が、少し世の中を見られる歳になって、日本はちゃんと戦争の後始末をしてきたのだろうか・・と思うことが、何度かあった。また、同じ道を歩まないために今大人である自分が何をすべきか知りたくて手にした。結論は未だ出てい...続きを読む
  • 参謀の昭和史 瀬島龍三
    労作。旧日本軍の仕組みを知らない身には何度も繰り返し読まなくてはならずとっつきはいいとはいえないけど。個人的には、自分の幼少時代の「土光臨調」のあり方がこういうことだった、ということが一番皮膚感覚で迫る。上質のミステリ。
  • 昭和史 七つの謎 Part2
    相変わらず「虐殺」を信じていたり、何度もこの人から聞いたとか、そう思われる、では無いかといった感じの推測が多いわけですが、今回はネタ的に面白かったです。
    陸軍中野学校、田中角栄、大本営発表、宮中祭祀このあたりは非常に興味深く読めました。
    角栄に関しては、なんかのTVの特番でもやっていたりしたけど、ま...続きを読む
  • 「特攻」と日本人
    作者がちょっと感傷的すぎるのが気になる。特攻隊員たちに気持ちが入れ込んでしまうのはわかるのだが…。この本で指摘されているとおり、実は特攻隊員はほとんどが“学徒”だった。学徒ゆえにこの戦争に対する洞察や自分の死に対する悩みが、すごい深く哲学的だ。死を定められた彼らに同情を禁じえないが、その一方で生きる...続きを読む
  • 「特攻」と日本人
    特攻と聞いて先ず考えるのは、将来有望な若者達が命令であれ自分たちの意思であれ、大きな爆弾を抱えて敵の空母や戦艦に体当たりする凄惨なシーンであり、彼らが一体何を考えながら死んでいったのかという事だ。無論、前者のような命令で言ったのであれば、最後まで命令者を恨んだまま逝ったのかもしれないし、後者、自分の...続きを読む
  • あの戦争になぜ負けたのか
    6人の学者や作家による座談会。私の理解力が足りないのか、話についていけない部分も多かった。
    だが、どうして戦争が始まってしまったか、当時の状況などはよく分かった。
    特に特攻に関しては考えさせられた。
  • 参謀の昭和史 瀬島龍三
    瀬島先生とは、片言ですが会話したことがあります。怖い印象はなかったけれど、瀬島先生に対しては、生きた時代、生き抜かれた軌跡からさまざまな見方があるのだなぁ。その一つの視点として読みました。
  • 歴史でたどる領土問題の真実 中韓露にどこまで言えるのか
    昭和史研究の第一人者・保阪正康の著書『歴史でたどる領土問題の真実 中韓露にどこまで言えるのか』を読みました。
    保阪正康の作品は、8年近く前に読んだ半藤一利との共著『そして、メディアは日本を戦争に導いた』以来なので久し振りですね。

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    尖閣、竹島、北方四島...続きを読む
  • 参謀の昭和史 瀬島龍三
    ・著者は瀬島龍三氏に様々な期待をしているのに、瀬島氏はそれに応えていないという構図。
    ・後講釈だが、おそらく瀬島龍三氏は終戦で人生の全てが終わったと思っていたのではないか。財界活動や臨調委員をしても、大本営参謀本部での仕事ほど夢中にはなれない。そして、瀬島氏のその気持ちを分かち合える人は誰もいないの...続きを読む
  • 関口宏・保阪正康の もう一度! 近現代史 戦争の時代へ
    関口氏と保阪氏の対談で進んでいく一冊。
    わかりやすくて大正〜昭和史をザックリ知りたい人にはオススメの一冊。
    教科書には載らない話などもちらほらで、「尼港事件」(ロシア革命時、出兵していた日本に対しロシアのパルチザンが日本人を虐殺した事件)
    なんかはお恥ずかしながら全く知らなかった…。
    教科書にも載せ...続きを読む
  • 歴史の定説を破る あの戦争は「勝ち」だった
    「歴史」は暗記するのではなく、意味・教訓を見出す。
    「トゥキディデスの罠」の教えも同じ歴史の教訓
    著者は日本の歴史の第一人者 半藤一利・加藤陽子らと共に
    1.戦争 目的・やり方・原価計算と決算
     →軍事哲学と算盤が不 賠償金可欠
    2.巨額の軍事予算と日清戦争での巨額賠償金
     →軍部も政治も国民も病み...続きを読む
  • 続 昭和の怪物 七つの謎
    「昭和の怪物」シリーズ第二弾。今回は、三島由紀夫、近衛文麿、橘孝三郎、野村吉三郎、田中角栄、伊藤昌哉、後藤田正晴の7人。
    中でも駐米大使で、真珠湾攻撃のだまし討ちの責任者となった野村吉三郎(武官時代、ハーバード大学でルーズベルト大統領と同窓だった)についての考察が面白かった。宣戦通告電報の遅延という...続きを読む
  • 昭和の怪物 七つの謎
    東條英機、石原莞爾、犬養毅、渡辺和子、瀬島龍三、吉田茂といった昭和史の著名人を手際よくまとめた労作です。
    特に、戦中最も日本の舵取りが重視された局面で、最もつけてはいけない人物がトップに配置されてしまった、それが東條英機です。当時イケイケドンドンの陸軍を代表する東條が任命されたのは、強硬派の東條によ...続きを読む
  • 歴史の定説を破る あの戦争は「勝ち」だった
    著者の作品は多く読んだ事があり、いつでも解説内容や考えは明確でわかりやすい。だからこそ好き嫌いが分かれるものだが、勿論戦争礼賛でも努力を伴わない様な待ってるだけの極端な平和主義でもない。戦後多くの戦時のエリートに取材を重ねた事からも、偏った考え方でもないから戦争(特に太平洋戦争までの道のり)の流れを...続きを読む
  • 昭和史の急所 戦争・天皇・日本人
    過去の筆者の言をテーマに沿って並べ替えた内容には、読み始めは少し違和感を感じた。確かに大きなテーマとしては拾い集めた数行の文は合致するのだが、前後の文章が流れを持って編み込まれて行く感が無いため、何か短編の詩を読んでる如く一気に読み進められない。
    所が読み進めるうちに、前章の内容が後続の章に見事に繋...続きを読む
  • 令和を生きるための昭和史入門
    2007年に書かれた「昭和史入門」をベースに2019年に加筆編集された本。話題になった「失敗の本質」を著者が別の角度から解説している感じだ。やはり昭和史となると、太平洋戦争絡みの話題が多い。

    歴史に学ぶと同時に、「断片的で自分の思考に都合が良い情報だけでなく、多様な視点や意見を取り入れた上で自らの...続きを読む
  • 負けてたまるか! 日本人 私たちは歴史から何を学ぶか
    2023.02.11
    平和は希求したい。しかし、本書刊行後の国際社会の激変とを考え合わせると違和感がどうしても残る。
  • 昭和の名将と愚将
    対談形式で読みやすい。
    出身地など個人のアイデンティティや戦争に関係ないエピソードの話も多く、居酒屋で話す会社の人事裏話のような話も多い。

    昭和の戦争の是非や負けた戦争に名将も愚将もあるのか?と言うことは置いておいて、現代にも通じるリーダー論として読んでみた。
    優れたリーダーの資質は色々あるが、愚...続きを読む