保阪正康のレビュー一覧

  • 高度成長――昭和が燃えたもう一つの戦争

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    戦争の14年と高度成長の14年は似ている。ちがうのは,繁栄を達成しようとするための手段が武力か経済か,ということ。

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    2013年10月25日
  • 歴史でたどる領土問題の真実 中韓露にどこまで言えるのか

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    ロシア、韓国、中国と抱える領土問題を歴史を紐解きつつ、著者は昭和18年の日本が高揚している時期の日本地図を度々引用しながら、領土とは何かを冷静に考えさせてくれる好著である。ソ連、中国の強かさだけではなく、ヤルタ会談以降、サンフランシスコ講和条約、沖縄返還に至るまでの米国の政治的な思惑が曖昧さをあえて残したということで、現在の日本と3国の対立の芽を残したという考え方はもの凄いですが、事実なのでしょう。著者によれば、ソ連はSF講和条約を拒否しており、日本は千島全体の領有を主張しても可笑しくないというのは、決して国粋主義的な考えというわけでなく、素直に結論できるということが理解できます。逆に1880

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    2013年08月26日
  • 未来は過去のなかにある─歴史を見つめ、新時代をひらく

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    昭和史について、通りいっぺんの知識と理解しかない人が多い中、もう一歩踏み込んだ歴史的事実や見方を教えてくれる。
    歴史(過去)から、未来を拓く処方箋を示してくれる。

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    2013年06月29日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    北方領土
    1年ちょい前に本書が発刊されたときには北方領土交渉の糸口は無かったが、東郷氏は2011年10月3日のラジオ「ロシアの声」でプーチンはガスプロム社長に「日本、韓国、中国などとの協力発展についての拡大的な提案を準備するよう支持した」と発言した話を紹介し、この紹介順が日本に対するメッセージになっていると言っている。

    ともかく昨年の森元首相訪問、に続き安倍首相訪問で交渉再開ができることにはなった。ただし東郷氏の見立てでは四島一括返還にこだわる限りは交渉は決裂するし、メドベージェフ訪問以降北方四島のロシア化は進んでいる。少なくともプーチンは平和条約締結後に色丹、歯舞諸島の返還をするというのは

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    2013年05月07日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    領土問題を作って退去するのは、戦勝駐留軍のおやくそく。日本では、北方領土、竹島がその役目。尖閣諸島は資源問題なので、チト違う経緯。これからの外務省は、いかに戦争を引き起こさないかという、明治時代の外交官の立ち回りが求められるとのこと。自衛隊と中国との非公式チャネルが継続されていたことで、なんとか踏みとどまってる状況だが、状況は不安定。

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    2013年03月23日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    ●は引用、→、無印は感想

    領土問題(外交)は、時代とともに、歴史的背景(太平洋戦前・戦中、占領期、冷戦期、冷戦後)、経済的背景(日本のバブル期・ソ連の崩壊直後・中国の経済開放直後とそれ以降)によって変わっていく。

    北方領土、竹島、せんがく諸島。同じ領土問題でも、それぞれ問題点(歴史的、領土的、領土的)が違う。そのことを理解させられる。

    北方領土問題については、その歴史的事実を認識していたが、竹島、及びセンガク諸島問題がそれぞれ日露戦争(韓国併合)、日清戦争(台湾割譲)という日本帝国の植民地の歴史としての認識は欠けていた。

    ●私は、特に、この孫副隊長の発言には、仰天した。もしも中国が本当

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    2013年03月16日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    今現在の現状を理解するのに先の大戦ってとても重要だと思う。例えば、開戦の理由は石油をアメリカに止められたのが直接の要因で、エネルギーに関しては当時とあんまり変わっていない。負けた要因をきちんと分析、理解ることもこれまたとても重要。さっきバラカンさんのラジオで戦争は二度と起こしてはならない、みたいなこといってたけど、起こしてはならないからこそ、きちんと抑止力としての武力は必要だし、憲法もちゃんと改正しないといけない。戦争ダメの理想論だけで思考停止に陥るってのは、先の大戦の理解が足りないからなんだよね。

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    2013年03月10日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    前半は東郷氏による講義形式で、後半は保阪氏との対話形式で各領土問題を解説、解決の糸口を探ります。
    東郷氏は領土問題には「法的」「政治的」「歴史的」な3つの側面があると分類し、各問題に対して、前提となる史実、条約文書などをあげながら、一つずつわかりやすく解説してくれます。領土問題は「政治的」な解決しかありえなく、しかしそれが「歴史的な」問題からくるナショナリズムと結びついたときには、その問題を解きほぐし何らかの解決に導くという事にはきわめて大きな困難が伴う、と指摘します。

    ナショナリズムとの結びつきという側面でとらえると
    竹島>尖閣諸島>北方領土
    という評価になるのでしょうか。

    こと竹島に関

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    2013年02月11日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    軍部にコミンテルンが入っていたようだとか、受勲スコアの考え方とか、草鹿龍之介が剣道的な戦略概念を持っていたとか、開戦直前の顛末とか、知らなかったことが書かれていて興味深い。

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    2013年01月03日
  • 五・一五事件 橘孝三郎と愛郷塾の軌跡

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    太平洋戦争に向かう歴史的なホップ・ステップ・ジャンプの過程で農本主義の思想・行動家橘孝三郎に焦点を合わせて語られる。当時の思想家・社会運動家とくに北一輝・井上日召・大川周明・西田税等々と陸軍・海軍若手将校との関係も立体的に分析されている。政党政治から軍閥政治に移行するプロセスもよくわかった。そして統制派抬頭の軍人主導の社会・政治体制が完成していく経緯が詳しく語られている。陸軍・海軍・農民(一般人)裁判のそれぞれの当局の対処の仕方が大きく異なり、反応する国民大衆の熱狂も手伝い、結果として陸軍が大きく政治権力を握っていくくだりは納得。近衛の存在がこの時代の諸々の危険な関係因子をごっちゃにして飲み込

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    2013年01月30日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    19世紀から20世紀の前半まで世界の常識は帝国主義で、日本も例外ではなく軍事主導で多くの領土を獲得した経緯がある。
    ちょっと前まで国境は、武力で決まっていたんだよなぁ。
    この本では三つの領土問題を取り上げているが、実はこれらはそれぞれ力点が違う。北方領土は「歴史問題」であり、竹島は「政治問題」、そして尖閣諸島は「資源問題」だ。いずれの問題も、当時のような軍事主導体制での解決はできないので、外交や政治の問題になってくるのはいうまでもない。
    マイケル・ウォルツァーの“Politics-short-of- force may depend on force-short-of-war”が思い出されたが

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    2012年11月28日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    北方領土、尖閣諸島、竹島について書かれた本。かなり勉強になった。外交や領土に関する問題は、歴史の事実を確り学び、事実関係を理解することが大事だと痛感。今後の解決策とか対応方法も勉強になった。外交や領土問題は難しいが、国民として考え続けることは不可避と痛感。

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    2012年11月16日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    最近、大きな問題としてクローズアップされている、日本の領土問題について、3代続けて外交官の東郷氏が、外交官としての北方領土の解決にあたった経験を踏まえての交渉等を含めて説明している。

    内容としては1部は東郷氏が、北方領土、竹島、尖閣諸島について、それぞれの歴史的経緯、それぞれの宣言などについて説明し、外務省としてはどのように当たってきたかを解説している。2部は保坂氏との対談形式で、それぞれの問題について、意見交換をしている。

    読んでいて、国ごとの交渉というのは、どこかで妥協点があるわけで、その意味では原則論だけに則るのはどうかなと思った。また、欧州の交渉だと領土にはこだわらない解決法を考え

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    2012年10月27日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    北方領土、竹島、尖閣諸島。これらの問題を同一に考え、強行に抵抗することの危うさを指摘した良書だと思った。北方領土は歴史問題を孕み、竹島は政治問題を、尖閣諸島は資源問題を内包している。強行であることの危うさは、「北方四島」というコトバがその原因かもしれない。歴史上あった「面積等分」や二島返還が実らなかったのはよ四島への固執が原因だったのかもしれない。領土問題はこれまでの歴史の熟知なしには相対することのできない問題。日本、韓国、中国、その発言する順序でさえも重要なファクターになりうるように。今後、外交関係の発言に注視したいと思った。「時間が解決する」のではなく「時間が経つほどに危機的状況を迎える」

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    2012年10月20日
  • 妻と家族のみが知る宰相―昭和史の大河を往く〈第9集〉

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    著者は,昭和史の史実を確かめるために,これまでに何人かの政治家に話を聞き,またその家族にも話を聞いている。
    政治家の家族に関しては,取材を通して2つのタイプに大別できたという。
    ひとつは,政治家としての歴史的評価や客観的分析とは別に,家庭内の夫や父の姿にとどめる,公と私を明確に区別するタイプ。
    もう一つは,公私の区別がついてなく,自分たちの感情と歴史的評価を混ぜあわせにして証言するタイプ。
    どちらかと言えば,歴史的に負の評価を受けている政治家の家族は後者の傾向があるという。
    犬養毅,東条英機,鈴木貫太郎,吉田茂ら激動の時代を駆け抜けた首相の家族からみた姿が記載されている。
    特に,終戦時の首相で

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    2012年09月30日
  • 太平洋戦争の失敗・10のポイント

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    太平洋戦争における詳細な戦闘記録を求める読者には向かないが、主要な作戦の結果(失敗)の背景がストーリー仕立てで紹介されており、理解を深めるのに役立った。記載されている事実も類書と相違するものはほとんどない。

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    2014年07月19日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    日本のこれからの20年の基本戦略は明らかである。一つは、中国との間で、相互の基本的国益を害し合わず、可能な協力を実施する関係を構築することであり、それは本質的に中国の利益でもある。もう一つは、そのためにも、中国の台頭に顕在的・潜在的脅威を感じるすべての国とできうる限りの信頼関係を作ること。これは、いかなる意味でも「反中包囲網」をつくることを意味しない。安定した二国間の協力関係をつくるということ、との問題意識から書かれた一冊である。

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    2012年09月27日
  • 歴史でたどる領土問題の真実 中韓露にどこまで言えるのか

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    昭和十年代の日本(大日本帝国)の版図は、今よりもずっと広かった。北海道・本州・四国・九州に琉球列島・千島列島(占守(シュムシュ)島〜国後島)を加えたものが「内地」であり、朝鮮半島・台湾・樺太南部、それに関東州(遼東半島先端の旅順・大連)、南洋諸島(グアム、サイパンなどのマリアナ諸島・パラオ諸島・トラック諸島・マーシャル諸島)、そして新南諸島が「外地」であった。(新南諸島は、現在中国・ベトナム・フィリピン・マレーシアなどが領有権を争っている南沙諸島のことである。)後発の帝国主義国家であった日本は、新たに獲得した領土で皇民化教育を推し進めていった。当時の日本が領土の獲得にいかに熱心だったかは、現在

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    2012年09月02日
  • 昭和の名将と愚将

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    これ、面白いね。当時の日本陸軍、海軍両方から優れた指揮官とダメな人両方上げてその功罪を分析してるんだけど、基本的に優れた人ってどこか組織から剥離して(つまり本流ではなく)己の価値観を持ちながら現実と折り合っていける人なんだよね。(名将には当然硫黄島の栗林中将、今村さんやらが入ってます)。一方ダメ将軍は官僚的な人、己がない人、茶坊主やらなんだけど、これって今の日本人にもそっくり当てはまるんだよね。保安院、東電、郵政、日本の組織がジェネラリスト指向故必然的にダメな人を選んじゃう所って昔も今も変わらない。

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    2012年09月01日
  • 六〇年安保闘争の真実 あの闘争は何だったのか

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    戦後史は、「吉田学校」で教わったので、岸時代のことだけが抜け落ちている。保阪さんの本は読みやすいので、ようやく60年安保のことが理解できた。

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    2012年08月26日