保阪正康のレビュー一覧

  • 参謀の昭和史 瀬島龍三

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    組織全体にひとつの勢いをつけると言う事が大事
    勢いさえつけば、人間の心理からしてみんなが最大限に全幅の努力を傾注し能力を発揮する
    企業のリスクは体質、スケール、スピードを関連させ、決断する
    7割8割の成算で踏み切る 3割2割のリスクを忘れない
    戦術の失敗は戦略で補えるが、戦略の失敗は戦術では補えない

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    2013年02月12日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    いかにあの戦争が非合理的な意思決定の積み重ねとして開戦され、続けられたかが綴られている。「あの方がそこまで言われるのなら、勝ち目はないけれど、一緒にやってみよう」という精神論。今に至っても尚、似たような論調を耳にするのは気のせいだろうか。印象に残ったのはアーリア民族至上主義のヒトラーが何故日本と組んだのか。そして特攻、玉砕、零戦、戦艦大和に関するくだり。今後のためにももっと意思決定における説明責任を追求すべきだと思う。それに事後のaccountabilityも欠かせない。

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    2013年02月02日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    国力が下がると、領土問題で他国につけ込まれるという指摘には納得。しかしなぜ尖閣や竹島に拘らなければいけないかという根本的なところは書いていない。

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    2013年01月24日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    中ソ国境紛争をはじめとした国境紛争の史実に基づき紹介するとともに、日本が平和的に隣国との利益関係を構築する方法を見出そうとしている。

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    2012年10月21日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    分かりやすかった。このレベルの知識は国民全体が持っているベキですね。そうすれば、対峙国の暴挙に対して国民全体が冷静に対応できるかと。しかし、外交は難しいですね。

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    2012年09月29日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    尖閣諸島国有化より前に出た本です。恥ずかしながら、僕は子どもにこの問題を正確に説明できませんでした。そこで本書でお勉強、と思った次第です。
    「歴史問題」「領土問題」「政治問題」の違いを前提に、北方四島、竹島、尖閣諸島の状況、まとめ、そして解決案です。
    早くしないと解決できなくなるぞ!というプレッシャー。

    「塩漬け」も選択の一つだと考えていましたが、領土問題と原発事故には、通底する意識として、そのままじゃいけないとわかっていても、自分が担当しているうちは何も起きてほしくない、という「原発安全神話」に通底しているものがあるという指摘です。そう言われるちゃうとなあ。
    ある第三極のトップの方の唐突発

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    2012年09月25日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    6名のそうそうたる面々によるが大東亜戦争に関する座談会。
    半藤一利・保坂正康・中西輝政・戸高一成・福田和也・加藤陽子の6名。僕自身かつてその著作で勉強させてもらった人も多くいます。また、この6人の大東亜戦争に対する立ち位置が微妙に違っているので、そのあたりも興味深く読ませてもらいました。

    ただ、内容が非常に多岐に渡るため、それぞれの議論が尽くされていない印象があります。一致点を見つけて終了、といった感じです。もう少しテーマを絞り込むか、参加者を3人くらいにするかした方が、より深い議論が楽しめたのでは、と思います。

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    2012年09月01日
  • 日本を変えた昭和史七大事件

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    個々の事件についてきちんと調べられた上で簡潔にまとめているのだな、ということがよくわかる一冊。教科書や一般的に語られる内容からだけではその奥まで理解出来ないことが多い昭和の歴史の、特に軍部と天皇との間で何が起きたのかなどについてもだいぶ深く切りこまれている。
    個人的には三島由紀夫や田中角栄のくだりもすごい興味深かったんだけど、筆者としては太平洋戦争前後の所が一番思い入れが強そうな感じはありました。でもこれだけわかりやすくまとめられているのはそれはそれですごいなとは思います。

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    2012年08月16日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    北方領土、竹島、尖閣の三つの領土問題を詳しく説明。東郷先生の言われる三原則が一つの解決の方向だと思う。1.現状を変更しようとする国は力で行動してはならない。2.実行支配している国は相手国と話し合いに応じなければならない。3.両国が知恵を出し合い衝突にならない方法を考える。特に2番目の話し合いに応じるという部分が大事だと思います。日本で言えば尖閣は実行支配しているのだから、強行するのではなく話合う。北方領土はロシアは話合いに応じなければならないし、竹島も韓国は話し合いに応じなければならない。国のプライドや利権などもろもろのしがらみを超えて実行支配している国が少し妥協し、合意の方向を模索する事が大

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    2012年07月28日
  • 実学と虚学 《学び》は人をどう変えるか

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    学びたい気持ちが、無性に湧き上がるときがある。
    就職・転職や資格取得のためではなく、己の人生を深めるために…。
    本書は、自分の社会的な利益や価値を高めるための「虚学」ではなく、生き方そのものを探求する「実学」によって自己変革を遂げた4人の具体例を通じ、本当の“学び”とは何かを問いかけた好著である。
    人生に新たな展望を開くうえで、進むべき道を示す格好の道標となろう。

    人間のバイタリティとは無限大ですね。
    読んでいてそう思いました。
    実学と虚学とはどんな違いがあるのか、詳しく分かりませんでしたが本書を読んでみて納得いきました。

    虚学が蔓延しているという事も頷けます。
    様々な過去や経歴を持った

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    2012年07月26日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    太平洋戦争がなぜ起こったのかを色々な観点から見ていく。 日本の中国侵略から端を発してアメリカ・イギリス等々の包囲網からの石油のストップ。 日本は遅れてきた植民地政策による帝国であった。

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    2012年06月23日
  • 1989年の因果 昭和から平成へ時代はどう変わったか

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    保守の論客による昭和の終わりと平成の幕開けの時代の世相を論じた書。あの頃を懐かしむにはまだ時代が早いかな。少子高齢化が当時から言われていた事実には改めて政治の不作為の罪を感じる。星3つ

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    2012年06月12日
  • 昭和天皇(上)

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    戦前・戦後をほぼ同じ分量でかいつまんで書いているので、昭和天皇入門にいいのでは。天皇の御製を多く引用しているのが印象的。

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    2011年11月09日
  • 歴史でたどる領土問題の真実 中韓露にどこまで言えるのか

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    竹島、尖閣については、日本人としてしっかりと学ぶべきだ。

    じゃあ、中国や韓国の人に堂々と語れるかといえば、ぜんぜん自信がない。

    とにかく他人事じゃないことを認識し、考え続けなければならない。

    あとがきにあるように、ロシアとは「歴史」が土台にある。プラス「外交」

    韓国とは「条約」プラス「外交」

    中国とは「資源」プラス「外交」

    それぞれの国ごとに対応を変えるのが重要だ。

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    2011年10月27日
  • 1989年の因果 昭和から平成へ時代はどう変わったか

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    1989年の検証と言うより、その年の出来事に絡めた著者の辛辣な愚痴というところか。そう思って読めば面白いかも。社会党大躍進は政権交代を果たした民主党と重なる部分多し。

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    2011年10月24日
  • 昭和史の深層

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     本書は昭和史の15の歴史的事実を扱った歴史書である。ひとつひとつが大きな課題であり、優に1冊の本となるような事案ばかりであるので、それぞれの事案の詳細は本書のみではわかりにくいところもあるが、昭和史全体を理解するためには良い本であると思った。
     日本人は歴史好きの人が多いと思う。幕末の坂本竜馬は日本史最大のヒーローであるし、明治を扱った「坂の上の雲」も人気は高い。ところが、昭和期の歴史は、人気がない。私には、昭和の歴史についての国民全体の共通の認識が今成立しているとは思えない。
     日本人は、どこかで間違ったから、あの戦争になったのだろう。本書によると昭和史論争でのさまざまな意見を持つ人たちに

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    2011年10月18日
  • 歴史でたどる領土問題の真実 中韓露にどこまで言えるのか

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    ネタバレ

    ・ノンフィクション作家保坂正康氏が、「帝国主義的感情」を捨てて、冷徹な歴史的論理の中において領土問題を考えるよう主張して書かれた作品。
    ・尖閣諸島、北方領土、竹島という現在領土問題でホットなエリアを取り上げ、露中韓との間での歴史的事実を決してヒステリックにならず丁寧に淡々と記載している。
    ・サンフランシスコ講和会議における吉田首相(当時)による演説は気骨のあるものであり、きちんと歴史に刻み込まれていかねばならないと感じた。
    ・我々は敗戦体験を通じて学んだ以下のことに改めて思いを至らせるべきである。
    ①他国の領土を奪うことによる損と得を計測してみるべきである。(歴史)
    ②自国の文化や文明が唯一絶

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    2011年09月03日
  • 政治家と回想録 読み直し語りつぐ戦後史

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    政治家の最後の責任とはなにか?それは回想録を残すことであると著者は喝破する。

    本書は戦後の主要政治家十九人の弁明を仔細に検討し役割を評価した本である。 
    帯には「歴史の評価に耐えうる者は誰なのか?」とある。本書に取り上げられた十九人はまずまずの評価であり、このままでも面白いがいわゆる饅頭本にも触れてほしかったと思う。

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    2011年08月16日
  • 東京裁判の教訓

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    東京裁判(極東国際軍事裁判)とは何だったのか!?
    勝者による「復讐裁判」と片づけてよいのか?
    史実から目を背けるのは「逃避」である。
    壮大なる歴史ドラマに隠された数多くの教訓を、どう受け止め、どう伝えるか!?
    新史料を得て世に問う、保阪正康流理性史観。

    [ 目次 ]
    序章 昭和史清算のひとつの形
    第1章 裁判の全体図―可視と不可視の部分
    第2章 裁いた側の論理と歴史的責任
    第3章 裁かれた側の弁明とその義務
    第4章 判決のもつ意味と戦後社会
    終章 六十年目の東京裁判、歴史への道

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    2011年06月05日
  • 昭和史の深層

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    [ 内容 ]
    昭和三十年代の「昭和史論争」を初め、これまで、昭和史をめぐっては様々な論争が繰り広げられてきた。
    今日でも、国を超えた歴史共同研究が進む一方、個別のテーマに関して、依然として対立点が存在する。
    これまでの論争は果たして本質的なものであっただろうか?
    15のテーマに関して、史実を整理し、より本質的な問題点を提示する。

    [ 目次 ]
    満州事変前後の国家改造運動
    二・二六事件と新統制派
    日中戦争と「現地解決・不拡大」
    南京事件―戦場における残虐行為とは
    太平洋戦争とその歴史的本質
    毒ガス・原爆・大量殺りく兵器を許した論理
    北方四島、北海道占領をめぐるドラマ
    「敗戦」と向き合うというこ

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    2011年05月30日