保阪正康のレビュー一覧
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平成が終わる中、今一度昭和史、特に戦中、戦後と社会が大きく変わった時代のリーダーたちを知りたくてこの本をとった。
東条英機の文学や哲学、学問を軽視する姿や逆の立場であった石原莞爾など、時代は違えど人間として、現代人にもi-eyところはあった。
特に瀬島龍三のエピソードにあった、平気で一次情報の文書を書き換える姿勢は、現代の官僚と通じるぶぶんがある。70年賀状たった今でも、変わらないところはあるのだと感じた。
ただし、各エピソードに出てくる事件や物事など、ピンと来ない部分がある。それは自分がまだ歴史の理解が足りない部分である。
今、未来を考えるにも、過去も学ばなければいけないと、再認識した一冊 -
Posted by ブクログ
半藤一利と並ぶ昭和史研究の大家である著者が、太平洋戦争の目撃者たる東条英機、石原莞爾、吉田茂ら6名の人物に焦点を当て、それぞれの謎について、膨大なこれまでの研究成果をもとに著者なりの真相仮説を提示する。
特に重点を置いて描かれるのは東条英機と石原莞爾の二人であり、この二人に対するパートで本書の半分弱が占められている。東条英機と石原莞爾の対立関係、というよりも東条の石原に対する怖れや、石原莞爾が描こうとして理想の社会とは何だったのか、そうした問に、具体的かつ百科全書的な著者のこれまでの昭和史の知見がフルに援用されながら、ストーリーが語られる様は見事で、知的好奇心を多いに満たしてくれた。 -
Posted by ブクログ
歴史を知ることの大切さを感じるようになった。それは大人なんだから、とか教養として、という部分もないわけじゃないんだけど、それ以上に今現在、自分の身の周りを考える上で重要な示唆があると感じるからだ。
五・一五事件の話があった。
首相が暗殺されたというあの事件で、殺された首相犬養毅の孫である犬養道子氏は、被害者の家族であるにもかかわらず、世間的には非難されたのだという。米を売ってもらえなかった、なんてエピソードが添えられていた。
被害者であるにも関わらず、同情的な空気とか、理屈に合わないものによって叩かれる、なんてことは今の世に、それも遠い報道の世界だけじゃなく、身の回りにもあるんじゃないだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ目次
・第1話 日本の〈文化大革命〉は、なぜ起きたか?
・第2話 真珠湾攻撃で、なぜ上陸作戦を行わなかったか?
・第3話 戦前・戦時下の日本のスパイ合戦は、どのような内容だったか?
・第4話 〈東日本社会主義人民共和国〉は、誕生しえたか?
・第5話 なぜ陸軍の軍人だけが、東京裁判で絞首刑になったか?
・第6話 占領下で日本にはなぜ反GHQ地下運動はなかったか?
・第7話 M資金とは何をさし、それはどのような戦後の闇を継いでいるか?
・番外編 昭和天皇の「謎」
ちょっと文章が読みにくいというか、頭に入りにくかったけれど、全体的に面白かった。
日本の〈文化大革命〉とは、2.26事件から戦争まで -