保阪正康のレビュー一覧

  • 「靖国」という悩み―昭和史の大河を往く

    Posted by ブクログ

    "靖国神社は、日本国が戦争をしていた時代に、戦争で命を落とした人たちを悼む場所として認識している。神社の隣にある遊就館で語られる歴史観や政治が絡むことで、話がややこしくなる。A級戦犯が合祀されていることも諸外国からは何かと口を挟まれる。
    著者なりの解釈をしつつ、現在の靖国神社とは何なのかを明らかにしていく。"

    0
    2018年10月27日
  • 昭和の怪物 七つの謎

    Posted by ブクログ

    保阪正康の著作には、昭和史の大きな流れを扱ったものと、小さいポイントを掘り下げたものと2タイプあるが、これは後者のカテゴリーに入る。昭和の歴史を見つめた当事者の聞き書きをもとに、深層に迫っていく。いささか重箱の隅をつついている感は否めないものの、年表や出来事を羅列するだけが歴史の綴り方ではないとも思うから、これはこれで正解なのだろう。

    1
    2018年10月15日
  • 昭和の怪物 七つの謎

    Posted by ブクログ

    平成が終わる中、今一度昭和史、特に戦中、戦後と社会が大きく変わった時代のリーダーたちを知りたくてこの本をとった。
    東条英機の文学や哲学、学問を軽視する姿や逆の立場であった石原莞爾など、時代は違えど人間として、現代人にもi-eyところはあった。
    特に瀬島龍三のエピソードにあった、平気で一次情報の文書を書き換える姿勢は、現代の官僚と通じるぶぶんがある。70年賀状たった今でも、変わらないところはあるのだと感じた。

    ただし、各エピソードに出てくる事件や物事など、ピンと来ない部分がある。それは自分がまだ歴史の理解が足りない部分である。
    今、未来を考えるにも、過去も学ばなければいけないと、再認識した一冊

    1
    2018年10月02日
  • 昭和の怪物 七つの謎

    Posted by ブクログ

    半藤一利と並ぶ昭和史研究の大家である著者が、太平洋戦争の目撃者たる東条英機、石原莞爾、吉田茂ら6名の人物に焦点を当て、それぞれの謎について、膨大なこれまでの研究成果をもとに著者なりの真相仮説を提示する。

    特に重点を置いて描かれるのは東条英機と石原莞爾の二人であり、この二人に対するパートで本書の半分弱が占められている。東条英機と石原莞爾の対立関係、というよりも東条の石原に対する怖れや、石原莞爾が描こうとして理想の社会とは何だったのか、そうした問に、具体的かつ百科全書的な著者のこれまでの昭和史の知見がフルに援用されながら、ストーリーが語られる様は見事で、知的好奇心を多いに満たしてくれた。

    1
    2018年09月30日
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―

    Posted by ブクログ

    読むのが辛かったが、読むべき本として、最後まで読んだ。戦争は止めることができる。できないのは決心ができないため。その決心ができずに、原爆を被った。

    0
    2018年08月11日
  • 昭和の怪物 七つの謎

    Posted by ブクログ

    紹介されている人物、いい面だけでなく悪い面も書かれてあり、引き込まれやすかった。東条と石原の比較がやはり面白い。なぜ日本は戦争に走っていってしまったのか、戦争が始まってもなぜなかなか終わらせることができなかったのか、という点でも再確認でき勉強になった。

    1
    2018年08月07日
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―

    Posted by ブクログ

    「本書は、太平洋戦争の戦史克明に追った訳ではないし・・・」(「あとがき」より)

    戦争批判を、
    (1)戦争の目的の不明さ(2)戦争指導の権限
    この2点から行っている。

    なかなか読み応えのある著作だった。

    0
    2021年04月01日
  • 昭和の名将と愚将

    Posted by ブクログ

    名将の条件(P14):①決断を自分で下す、②部下に作戦の目的を明確に伝えられる、③情報を自分の目や耳でつかむ。
    愚将の条件(P174):責任ある立場なのに無責任。
    現代に通じる真理だと思う。もう一つ現在につながるのは、名将が必ずしも出世階段を昇り詰めていない事。上手く忖度できるものだけが残っていく。どこかで聞いた話だ。

    0
    2018年04月23日
  • 田中角栄と安倍晋三 昭和史でわかる「劣化ニッポン」の正体

    Posted by ブクログ

    田中角栄「本」のつもりで購入したのですが、周辺をとりまく戦前〜戦後〜現代の「日本政治学」という方がすんなりくる。「田中角栄と安倍晋三」というより「昭和史がわかる」のほうが内容的には圧倒的に正しい。(タイトルで良い意味でも悪い意味でも誤解?損をしている気がする)

    ようは、今の日本政治はダメダメということ。個人的には賛同することもあれば、「う〜ん・・・」と思うこともあったけど、改めて自分の考えの軸を捉えるにはよい一冊でしたね。(本は鵜呑みにしてはいけない!)

    0
    2018年04月04日
  • 昭和史がわかる55のポイント

    Posted by ブクログ

    長大な昭和史を、要点のみ55個のポイントとして抽出したダイジェスト本。語り口は厳し目のリベラル調で、反皇国史観でありながら、戦後の左翼に対しても厳しい。なので偏った愛国者は注意すべし(笑)

    0
    2018年01月08日
  • 歴史でたどる領土問題の真実 中韓露にどこまで言えるのか

    Posted by ブクログ

    領土問題に関してはキチガイが多過ぎるためなるべく近づきたくなかったのだが、「保阪正康なら安心だろう」と思い手にとった。強気な書名がつけられてはいるが、内容的にはやはり冷徹な保坂史観。日本近代史を「領土」の観点から見直し、事実と論点を細かく整理している。

    0
    2018年01月08日
  • 1989年の因果 昭和から平成へ時代はどう変わったか

    Posted by ブクログ

    昭和が終わり平成に変わった1989年にスポットを当て、その前後に起きた社会的・政治的な事象に対し、保阪氏が所感を忌憚なく語った一冊。特に昭和天皇の戦争責任について書かれた章には、思想信条問わず多くの人がギクリとさせられるのではないか。平成が27年を数えた今になると、時の彼方に消え去ったものもあり、未だくすぶり続けている問題もあったり。

    0
    2018年01月08日
  • そして、メディアは日本を戦争に導いた

    Posted by ブクログ

    歴史を知ることの大切さを感じるようになった。それは大人なんだから、とか教養として、という部分もないわけじゃないんだけど、それ以上に今現在、自分の身の周りを考える上で重要な示唆があると感じるからだ。

    五・一五事件の話があった。

    首相が暗殺されたというあの事件で、殺された首相犬養毅の孫である犬養道子氏は、被害者の家族であるにもかかわらず、世間的には非難されたのだという。米を売ってもらえなかった、なんてエピソードが添えられていた。

    被害者であるにも関わらず、同情的な空気とか、理屈に合わないものによって叩かれる、なんてことは今の世に、それも遠い報道の世界だけじゃなく、身の回りにもあるんじゃないだ

    0
    2017年09月30日
  • 昭和史 七つの謎

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    目次
    ・第1話 日本の〈文化大革命〉は、なぜ起きたか?
    ・第2話 真珠湾攻撃で、なぜ上陸作戦を行わなかったか?
    ・第3話 戦前・戦時下の日本のスパイ合戦は、どのような内容だったか?
    ・第4話 〈東日本社会主義人民共和国〉は、誕生しえたか?
    ・第5話 なぜ陸軍の軍人だけが、東京裁判で絞首刑になったか?
    ・第6話 占領下で日本にはなぜ反GHQ地下運動はなかったか?
    ・第7話 M資金とは何をさし、それはどのような戦後の闇を継いでいるか?
    ・番外編 昭和天皇の「謎」

    ちょっと文章が読みにくいというか、頭に入りにくかったけれど、全体的に面白かった。

    日本の〈文化大革命〉とは、2.26事件から戦争まで

    0
    2017年08月11日
  • 昭和史の論点

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昭和史におけるいくつかの重大な事件・事象をテーマに冷静に語られた対談集。中立的な立場から平易かつ簡潔丁寧にまとめられているので、非常に分かりやすい。全世代におすすめ。

    0
    2017年03月18日
  • 二・二六事件蹶起将校 最後の手記

    Posted by ブクログ

    とあるご縁で手に入れた本。解説にもあるように、二・二六事件で蹶起将校として参じながらも「観察者」としての側面を持っていた山本又だからこそ書けたと思われる描写で、たいへん勉強になる。蹶起将校たちの空気感を、山本又は客観的に捉えられる立場にいたのであろうことが伝わってくる。

    現代語訳、原文、解説という三部構成のおかげで、読み物としても資料としても扱える本になっているのがいい。

    獄中で事件を回想した記述が元なので、多少史実と違う部分があり、そこは注意が必要だけれども、解説でそのあたりも一通りフォローされている。

    0
    2016年10月10日
  • あの戦争になぜ負けたのか

    Posted by ブクログ

    近衛は首相の強い意思もあり、昭和16年10月中旬に、アラスカにおいてルーズベルト米大統領との首脳会談が計画されていた。ところが近衛書簡の内容の概ねが漏れてアメリカの新聞に発表されてしまう。日本政府はアメリカに泣きを入れた!対米強硬・親ドイツ派の右翼や小壮軍人や軽噪な言論人は、この方に激昂した。一般の国民の気持ちまでもがぐんぐん激烈になり、アメリカに対する敵愾心をいっそう燃え立たせることになる。日本国内の世論の熱狂が、アメリカ小竹に良い口実を与えたことになる。こうして一気に、首脳会談の望みは微塵に砕け散ったのである。

    0
    2016年08月15日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

    Posted by ブクログ

    現行の領土問題として知られる、北方領土、竹島、尖閣諸島について、歴史から現状までを幅広く記述した一冊。

    日本の見方はとかくこれらをどうやって奪回(尖閣諸島は維持)するかというところだが、実際には世界のパワーゲームの中で様々な見方があることを知った。

    0
    2016年02月28日
  • 新編 後藤田正晴 異色官僚政治家の軌跡

    Posted by ブクログ

    後藤田という人には興味があったので読んだが、一本心が通っている人だったことがわかった。とても勉強になった。

    0
    2016年02月16日
  • 昭和史のかたち

    Posted by ブクログ

    昭和史をいろいろな形で表現しているのは,ある意味で理解を深める有効な手段だと感じた.特に良いと思ったのは「正方形」で日本型ファシズムを表した第2章だ.情報の一元化,教育の国家主義化,弾圧立法の制定と拡大解釈,官民挙げての暴力,これらの4本の線で国民を締め付けていたと解析している.それぞれの線は,大本営発表,軍人勅諭/戦陣訓,戦時下の時限立法,懲罰召集で更なる締め付けを図った由.このような時代を賛美している連中がいることは,大変残念なことだ.

    0
    2016年02月03日