保阪正康のレビュー一覧

  • 日本人の宿題 歴史探偵、平和を謳う

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    自分も50代半ばに差し掛かってきたが、まだまだ知らない歴史が多いことに気付かされた。幾つになっても勉強を続けなければと思わせてくれる作品でした。

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    2025年09月17日
  • 昭和陸軍の研究 下

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    下巻でも昭和陸軍が実行した数々の出来事を具体的に記述されており、また戦後日本における旧日本軍の兵士たちのその後にも焦点を当てる。参謀本部は後方思想の欠陥すなわち兵站に対する認識の甘さ、情報の軽視など、戦争を継続する場合に本来必要なものを理解していなかった。敗戦後、日本軍はGHQによって解体されたが、その後政治家として活躍した者や、中にはアメリカのスパイとして協力した者がいた。

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    2025年08月31日
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―

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    太平洋戦争における、日本国内の混沌がよく理解できる。

    日本という国の体質が、ありありと描かれている。
    理念もなく、戦略もなく、戦術だけを考える。戦術も場当たり的で、最終的には精神力だけで乗り切ろうとする。

    国際政治には、3つのPが重要と言われる。Philosophy(哲学)、Paradime(物の見方)、Policyである。戦後日本の政治は、Policy専攻で、アメリカの言いなりになってきた。哲学もパラダイムもないから、一貫した戦略を取れない。

    しかし、この本を読んで、元々日本人には、日本にはそういう体質があったのかもしれないと気付かされた。

    また、天皇親政による過剰な右への傾倒は、こ

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    2025年08月19日
  • 昭和陸軍の研究 上

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    昭和陸軍がなぜあのような戦争を招いてしまったのかを、著者が大量の資料や太平洋戦争時に従軍した人のインタビューをもとに纏めたのが本書である。冒頭で著者は昭和陸軍の特徴として、成績至上主義、親ドイツ、反英米、人間に対しての洞察力の欠如をあげている。これらをふまえて、上巻では明治時代における建軍の歴史と昭和時代に起きた張作霖爆殺事件、満州事変から山本五十六戦死の歴史を紐解いていく。本書を読んでいくと、昭和時代の陸軍の指導者は一部を除いて、理性や論理を重んじるのではなく、そのときの雰囲気、空気に任せて決断を下していたことがわかる。また同じ陸軍でも内部で派閥抗争が盛んであったことや、多くの高級将校たちは

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    2025年08月16日
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―

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    第一章 旧日本軍のメカニズム
    第二章 開戦に至るまでのターニングポイント
    第三章 快進撃から泥沼へ
    第四章 敗戦へー「負け方」の研究
    第五章 八月十五日は「終戦記念日」ではないー戦後の日本

    旧日本軍の組織の様子や、どのように戦争に向かっていったか、また戦争が進行し、敗北を重ねた軍部がいかに戦果を取り繕ったか、よく分かる一冊。
    対局的な目線も持ちつつ、印象としてはその時その時の人物の行動や発言を取り上げているので、より鮮やかに当時の様子が伝わってくる。
    例えば、「日本のマッカーサー」とあだ名されたという堀栄三という人物について。
    陸軍参謀本部の情報部に所属しており、アメリカ軍が次にどこを攻めて

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    2025年08月12日
  • 戦時下の政治家は国民に何を語ったか

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    昭和初期の多くの首相答弁は建前として国民生活の為の経済活性化を狙っての発言が目立つが、本質は軍事費への負担増を如何に対処するかが伺え、軍拡への抑止のたびにテロによって首相が暗殺、抑制された。また、金本位制、金輸出解禁などの政策の陰で操る政治家の一部が大儲けしている姿も垣間見える。当時、景気回復のためには戦争は必須であるという軍需関係の政治家vs軍拡を止め軍需・軍事費削減を図ろうとする政治家の対立構造となったが、国民生活よりも国家主体の軍事的発想が国民を幸せになると解き、陸軍などの圧力から無責任な軍拡への勢いが目立った。
    現代のこの「平和論」vs「戦争論」では、ロシアが言う「核の使用もありえる」

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    2025年05月09日
  • 右翼と左翼の源流 近代日本の地下水脈II

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    最近の社会の流れを読み解くためにも必読の書!  面白かったが、令和の時代の左翼について言及しないのは狡い。「動機至純主義」にななびきやすいという日本人の傾向は昔からあったということを、5.15事件後の国内の反応を紐解きながら述べているが、それは、現在の日本でもあまり変わっていないと思う。特に、オールドメディアやポピュリズム政治家は然りである。

     また日蓮主義が国家主義と親和性が高く、むしろ政治・軍事指導者に近い人々に求心力を発揮した。石原莞爾もその中の一人であったということを初めて知った。

     「攘夷」の思想は日本に地下水脈として残っているのは実感としてわかる。「攘夷」はそれ以前のどのような

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    2026年01月18日
  • 戦争という魔性 歴史が暗転するとき

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     本書は「日刊現代」に連載された記事を抜粋して構成されており、昭和100年を前に昭和前期の激動期であったアジア・太平洋戦争、戦時下の様相、そして敗戦の流れを短編でまとめた。第1章では、「日米開戦への道」として戦争に至る外交政策や近衛文麿、東条英機、松岡洋右などの人物評価の検証を行う。第2章では、「戦争の真の姿」として、東条英機の弾圧政治、学徒出陣の運命などを検証する。第3章では、「いかにして戦争は終結に至ったのか?」として、鈴木貫太郎の登場から、ポツダム宣言受諾の経過を検証し、敗戦か、終戦かを問う。第4章では、「平民新聞は時代をどう伝えたか」として、大逆事件の幸德秋水や堺利彦らの言論活動を検証

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    2025年04月10日
  • 平成の天皇皇后両陛下大いに語る

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    昭仁天皇(現 上皇)との会話が生き生きと描かれていて、あっという間に読みすすめてしまいました。保坂先生のように、歴史を丁寧に調べたうえで、わかりやすい形で著作にしてくれる方を、大変頼もしく思います。

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    2025年03月22日
  • 平成の天皇皇后両陛下大いに語る

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    昭和だろうと平成だろうと令和だろうと天皇皇后両陛下が大いに語るなんてあるだろうか――。この本も大いに語っているわけではないけど、ちょっと知らなかった明仁さま、美智子さまの姿が感じられる貴重な内容だと思う。
    保阪さんと半藤一利さんが2013~2016年に断続的に数回、天皇皇后両陛下に招かれて歓談したときのことが書いてある。えっ、こんなことまで書いていいのかななんて思うような、明仁さまの邪気がないゆえか我を張ってなのかと思わせる発言のことが書かれていたり、保阪さんも平成天皇と明仁天皇の間に二面性がなく過ごしているのではないかと書いているけど、これって言い換えれば公と私というか象徴と私人の間を自由に

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    2025年02月01日
  • 戦争の近現代史 日本人は戦いをやめられるのか

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     本書は、2022年1月から12月まで「保阪正康が語る昭和史の謎」の講座を再編集し、大幅に加筆修正した作品である。よって、ロシアのウクライナ侵略の視点は含まれるが、ガザの問題は、含まれていない点を留意した上で、読み進める必要がある。とはいえ、世界がウクライナ戦争で大きく揺らぎ、長期化していく中で、「核抑止力下の平和論」の危機を指摘する。
     明治からアジア太平洋戦争を「近代史」とし、日本の敗戦以降を「現代史」とした上で、明治以降、戊辰戦争や西南戦争などの内戦を経て、欧米列強に負けまいとした侵略戦争と植民地支配に加わった日中戦争、日露戦争、第1次世界大戦、アジア太平洋戦争・第2次世界大戦の74年間

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    2025年01月05日
  • 昭和の名将と愚将

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    対談形式で、昭和の名将と愚将について個々に論評していく一冊。
    悪口や皮肉交じりの文体も相まって、読み易く面白かったです。
    名将とされた人は、総じて人格的にも優れ自分で責任をきっちり取れる人、一方で愚将とされた人は、責任転嫁をしたり、責任逃れをしながら戦後ものうのうと生きた人、などが取り上げられているように思いました。
    ただ、そういう人たちが戦後も生き延びられたってことには、ちょっとやるせなさも覚えます。
    知らない人が多かったのですが、名将とされた今村均さんの生き方は、他の書籍も読んでさらに掘り下げたくなりました。
    人としてどうあるべきか、ってことが結局は大事な気がする。

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    2024年11月17日
  • 「特攻」と日本人

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    彼らが命を懸けて守りたかった日本になっているのだろうか。
    自分自身も含め、日本国民として真っ当に生きられているのだろうか。常に自分自身に問い掛けたい。
    同情や悲しみではなく、散っていった方々に胸を張れるような生き方をしたい。

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    2024年10月25日
  • 太平洋戦争への道 1931-1941

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    3人の世代が異なる歴史学者の先人がとても分かりやすく、なぜアジア太平洋戦争はおこったのか?なぜ?無謀とも言える戦争に突き進んでしまったのか?そんな戦前から開戦に至る史実を知見を交わして浮き上がらせる。あの世界大戦を概要を学ぶ上でも入門書として最適な一冊。新書とは思えない重みがある。

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    2024年08月30日
  • 関口宏・保阪正康の もう一度! 近現代史 明治のニッポン

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    BS-TBSで今も放映中のTV番組の一番最初のシーズンを書籍化したもの。
    私がこの番組の存在に気づいたのは第二期目に入ってからだったので、この本でカバーされている部分(大政奉還から明治天皇崩御まで)の放映はまるごと見逃している。最初から全部見たかった、と悔しがってもどうしようもないので、書籍化されたものをありがたく読む。

    小中高で私が受けてきた歴史の授業は、教科書の前半の古代史とか中世史はたっぷり時間をかけてやるけど、後半の近現代史は途中で時間切れになって終わる、というパターンばかり。たぶん一度も最後までやってないと思うなあ。板垣退助とか日露戦争あたりで記憶が途切れている、、、
    でも、ほんと

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    2024年08月12日
  • 石橋湛山の65日

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    ネタバレ

    石橋湛山のことは、名前以外はほとんど知らなかった。著者や半藤さんが考えていたように、もし石橋湛山が体調を崩さなかったら、いまどんな日本になっていたのだろうと思う。当時の日本人は、とても残念がったのだろう。吉田茂って、こんな人だったの?と以外だった。

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    2024年06月17日
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―

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    太平洋戦争の全体像について知ることができる書。日本軍の組織構造はどうなっていたのか、どのような流れで開戦し敗戦へと向かっていったのかが簡潔にわかりやすくまとめられている。

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    2024年05月19日
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―

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    2005年に出版された本書。今回手に取ったのは2023年3月30日の第46刷である。
    ここには読み継がれるべき日本人についての問題が記されている。

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    2024年03月01日
  • 日本人の宿題 歴史探偵、平和を謳う

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    歴史探偵を自称しながら、昭和史をテーマにした優れた著作を多く残した半藤一利先生を悼む書である。内容は、生前出演したラジオ番組の書き起こし。それゆえ過去の著作で綴られてきたものではあるが、訃報をきっかけに「どんな人だったのだろう?」と興味を持った人が手に取るにはちょうど良い塩梅ではなかろうか。

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    2024年02月25日
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―

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    どう言う経緯で第二次世界大戦が勃発して。
    どういうことが起こって破滅に向かっていくかが事細かく記載されており勉強になった

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    2024年02月18日