保阪正康のレビュー一覧
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札幌市内への越境通学。1つ違いの中学生二人はやがて現代史研究家と保守的思想家となる。
30年時を経て分断されるまでの2人の関係を回想する私小説的な作品。Posted by ブクログ -
興味深い視点で書かれた本です。
戦いには負けたけど復興して勝った…ユニークな視点ですが、納得です。
そう考えると日本は勝ったと言えます。
逆に日清戦争、日露戦争は負け…妥当だと思います。
勝ったことで完膚なきまでに叩き潰されたと言っていいでしょう。Posted by ブクログ -
もはや東大を西部さんが辞めたことや、右翼的な言論家として活動していたことすら、既に忘れ去られている気がする。そのような活動に関する記述には、それほど。
それよりも、保阪さんとの係わりが読ませる。
評伝ではないまので、西部さんの生涯についてはよく分からないのだけれど、人間性については伝わるところ...続きを読むPosted by ブクログ -
1.勝ったという経験は、人間を反省させないし、利口にもしません。
2.教育によって国というのは立つんです。経済によっては立たない
3.大きく変革するときに、人間というものは正体を現すんですよ
4.残しておけば、あとの人が真実に近づくことができます
どれも、うんうん、と頷きながら読んだが、ウクライナ...続きを読むPosted by ブクログ -
出版当時は、瀬島龍三も生存し、著者としては、歴史の真実を語って欲しい、語っていない、隠している、とのトーンに終始している。
ただ、瀬島が他界し、それも叶わない中で、この本を読むと拍子抜けの感にもなる。
瀬島は、相当に意思の強い人物であるからして、墓場まで持っていかざることも多々あったのだろうし、それ...続きを読むPosted by ブクログ -
半藤さんさんと保坂さん、加藤先生の鼎談ラジオ番組を保坂さんが章ごとにまとめを入れて編集した一冊。あれこれ読んでも結局よくわからん感じのこの時代の流れ、会話形式だし保坂さんがまとめてくれているのですっきり入ってくるのが◎。教科書にはこの事件の結果こうなった、しか書いてないけど、なぜそうなったのかがわか...続きを読むPosted by ブクログ
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三島由紀夫、近衛文麿、橘孝三郎、野村吉三郎、田中角栄、伊藤昌哉、後藤田正晴。
戦中戦後のキーパーソン7人。
知らない人も数名いたが、すべての人物に少なかれ興味を持つことができた。
三島と光クラブ事件の関係性など知らない逸話も。Posted by ブクログ -
三島由紀夫・近衛文麿・橘孝三郎・野村吉三郎・田中角栄・伊藤昌哉・後藤田正晴という6人の人物について書いた一冊。
評価が分かれるこれらの人に対して、著者なりに分析しているのは理解できた。Posted by ブクログ -
対談形式の番組を本にしたもの。
内容は当然ながら番組と変わらないが、戦前戦中の当事者に近い人の話が読めて、とても興味深かった。Posted by ブクログ -
「歴史は人間がつくるもの。また、人間を学ぶことが歴史」。
半藤さんが歴史を学ぶのに夏目漱石を研究したように、自分も歴史の中で学びたい対象なりテーマが見つかったら、その時代を力強く生きた人の目線からも歴史というものを見ようと思います。Posted by ブクログ