【感想・ネタバレ】仮説の昭和史 戦中・占領期編【毎日文庫】のレビュー

あらすじ

あえて歴史にIFを持ち込み伝えたかった
もう一つの「昭和」のかたち
栗田艦隊のレイテ湾への突入、
日本の原爆開発の成功、
昭和天皇の終戦直後の退位、など
歴史の深みを伝える現実性の高い「IF」

仮説を立て考えてみることで、より鮮明に見える昭和史の実像。もし、米軍のガダルカナル島上陸を本格的な反抗の始まりと日本が認識していたら/レイテ湾へ栗田艦隊が突入していたら、マッカーサーは戦死していたか/昭和天皇のバチカン和平工作が成功していたら/二・一ゼネストが決行されていたら/日本語のローマ字表記が強制されていたら、日本はどうなった?

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Posted by ブクログ

最も興味を持って読んだのが「もし日本が「自主戦犯裁判」を開いていたら」だった。以前から自分なりに想像していた。

著者と自分の結論は大分離れていた。著者は革命前夜を思わせる情勢になっただろう、と述べる。自分は明確さのない、曖昧な裁判で終わっていたのではないか、と思う。

そう思うからこそ、極東軍事裁判は眉唾物ではあるものの自主裁判よりはマシ、な消極的肯定派だと位置付ける。

こう考えるきっかけになるだけでも、「歴史にif」も満更悪いものでもない。

谷島屋書店本店にて購入。

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2025年09月07日

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