保阪正康のレビュー一覧

  • 太平洋戦争への道 1931-1941
    感想
    後から振り返ればそこには戦争への道がある。だが当時はそれが見えていなかった。今も私たちの前には崩壊への道が横たわるのか。踏み出さない勇気。
  • 歴史の予兆を読む
    今まで読んだ池上さんの本の中では一番難しかった。ただ一般的には普通の難易度の内容。
    池上さんのちょっと硬派な持論を垣間見た感がある。
    ちょっと片方に偏りすぎるような気もするけど。
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―
     なかなか分かり易く読みやすい本である。
    中学や高校の歴史授業では、太平洋戦争については入試に出ることが少ないので、ほんのさわりだけで終わり、ましてや何のための戦争で何が原因たったのかについては全く触れていない。
    本書は、思想的バイアスがかかることなく、歴史的事実そのものが平易な文体で綴られている。...続きを読む
  • 平成史
    平成の歴史について簡単に勉強する必要があり、何冊かを読むことにしたうちの1冊。
    「平成史」という題名から、平成時代を通じての日本の出来事・歴史の紹介と、全体を貫く流れみたいなものの解説を予想していたが、内容は予想とはずいぶんと異なった。
    平成に起こった出来事や平成に活躍した人物等についての、筆者の個...続きを読む
  • 関口宏・保阪正康の もう一度!近現代史 帝国日本の過ち
    昭和11年2.26事件から第二次世界大戦の終戦まで

    本書のもとになったテレビ番組を見てないので、一回の放送について何分あったのかは分からないが、一つの短い章で一つの事件やイベントを論じるので、掘り下げが足りない気がする
    本書の対象はあまり大学受験にも出にくい範囲で、高校の授業でも及びにくい分野だが...続きを読む
  • 関口宏・保阪正康の もう一度! 近現代史 戦争の時代へ
    大正初めから2・26事件までの歴史を解説
    西暦ではなく和暦で事件の時期が説明されており、大正期は諸外国の動きに対して国内政治家がどう動いたかを中心に、昭和期は陸軍、特に関東軍の暴走ぶりを中心にされている。

    教科書を読んでも分かりづらい経緯が丁寧に説明されていて読みやすいが、関東軍の動きの理由があま...続きを読む
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―
    太平洋戦争というと、軍がエスカレートして(柳条湖事件・盧溝橋事件)戦争を始め、引くに引けなくなり、軍人だけではなく民間人を含めた国全体で、「お国」のために戦う。という認識であった。細々とした点、知らなかったり認識が誤っていた点があった。(陸軍ではなく海軍、和平工作関係、ニ・二六事件がある意味発端)
    ...続きを読む
  • 日本人の宿題 歴史探偵、平和を謳う
    半藤の戦争体験は、大空襲被災で九死に一生を得たこと、玉音放送でオトナの言動が一変したこと、占領時代の自家も世間も窮迫の三点で構成される。
  • 関口宏・保阪正康の もう一度! 近現代史 明治のニッポン
    本はインタビュー形式のような感じのため分かりにくく、普段見ている動画の形式をそのまま本にして欲しかったです。
  • 陰謀の日本近現代史
    ●→引用、その他は感想

    ●前日の5日に近衛と軍事指導者達が天皇から、外交を第一にせよと言われたのならば、戦争を軸にしている項目の順位を変えるのが筋なのに、彼らは無視している。さらに明治天皇は日清、日露の戦争の時は 当初は強く反対していた。そういう事実を勘案していくと、軍事指導者には抑制した姿勢が必...続きを読む
  • 「特攻」と日本人
    ・私たちは特攻隊の真情とはかけはなれた安全地帯に立って、なにやら心が洗われるような、仕立て上げられた美談を耳にして、あたかも歴史的な意味を持つかのように錯覚してきた。
     こうした創作を受け入れてしまう素地を、日本人は持っており、特攻隊のシステムやその置かれた状況を正確に見据えることなく、お涙や感情で...続きを読む
  • 「檄文」の日本近現代史 二・二六から天皇退位のおことばまで
    <目次>


    <内容>
    種本は、1980年の単行本。その後2003年に文庫化され、さらに新書化のために、翁長知事の沖縄平和宣言と上皇の生前退位の文を加えたもの。「檄文」とあるが、戦前のものはその傾向もあるが、戦後はさほどでもない。このへんは、解説の半藤氏の文に詳しい。ただ、正規の歴史ではなく、側面...続きを読む
  • あの戦争は何だったのか―大人のための歴史教科書―
    後半に書かれている
    「本書は、太平洋戦争の戦史を政治的や思想的に語ったものではなく、日常の次元に視点をおろして、私たちの問題として考えてみたい」

    この文章がまさに全てを表している。

    理不尽で残酷なことが、思想によって「良いこと」とされてしまうことは、決してあってはならないと感じました。
  • 石橋湛山の65日
    コロナ禍の混迷の中、石橋湛山氏がクローズアップされる。
    軍国主義の時代に合っても民主主義国家を主張。
    戦後GHQにも屈しなかった。
    その一貫した姿勢が、リーダーシップの強さとして求められている。
    ただ本書は石橋湛山氏の今日的価値を表すのに成功したとは思えなかった。
    本書の描くのは戦後日本政治の政争の...続きを読む
  • 続 昭和の怪物 七つの謎
    シリーズ第2弾。
    昭和のキーパーソンを7人取り上げて、その人物評、エピソードをまとめたもの。
    今回取り上げられているのは以下の7人。
    1.三島由紀夫
    2.近衛文麿
    3.橘孝三郎
    4.野村吉三郎
    5.田中角栄
    6.伊藤昌哉
    7.後藤田正晴
    7人中3人知らない、だと…!
    無知をさらけ出してしまいました。...続きを読む
  • 賊軍の昭和史
    「勝てば官軍、負ければ賊軍」の「賊軍」、です。
    戊辰戦争で賊軍になった藩出身の軍人さんを取り上げて話し合う対談形式の本。
    いやー面白かった!
    どんだけ薩長嫌いなんだ。

    鈴木貫太郎、東条英機、石原莞爾、米内光政、山本五十六…と超有名人なお方ばかりなのですが、薩長閥以外の人たちいう視点で見るとまた違っ...続きを読む
  • 陰謀の日本近現代史
    闇を照らすというわりには、すでに白日の下にさらされている内容であった。『不毛地帯』の壱岐正こと瀬島龍三や、大杉栄虐殺の首謀者とされながら謎の多い甘粕正彦、彼らに関する秘められた真実が語られると期待しただけに残念。まあ、太平洋戦争にいたる経緯から終戦までを丁寧に復讐させていただいた。東条英機の専横独裁...続きを読む
  • 対立軸の昭和史 社会党はなぜ消滅したのか
    社会党はなぜ道を間違え、消滅したのか。社会党の功罪が理解できる本で勉強になった。今こんな政治になったことにも少なからず影響を与えていると思う。
  • 近現代史からの警告
    日本のコロナ対策は近現代史から学んでいない、
    と言いたいようだが、学べばどんな形になるのか、
    良くわからなかった。
  • 昭和史の本質―良心と偽善のあいだ―(新潮新書)
    ●→引用、他は感想

    ●かつて頭山が持っていた北海道の炭鉱が75万円で売れたそうだ。明治時代である。これを聞きつけた全国の頭山崇拝者たちが大喜びで、次々に頭山邸にやってくる。(略)頭山はどんな話にもいやと言わない。なんでも頼みを聞く。瞬くまに75万円は無くなった。(略)それでも頭山邸には居候を決め込...続きを読む