保阪正康のレビュー一覧
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Part1より面白そう
現在読み進めていますが、私の親類(故人)に関わるエピソードが、この本に載っていたことに、驚きと同時にこの本との距離感が縮まった様な感覚を覚えました。昭和史の謎を解き明かすことが益々困難である今日、教科書にない事実を可能な限り知って、誤った認識を押し付けられることのない、確固たる近代日本の歴史観を持てる様、今後も学んでいきたいと思います。
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現代の日本の状況を憂慮する、丹羽宇一郎と保阪正康が対談する。
同じ過ちを繰り返すのが人間だから、戦争をするなと言うのではなく、「戦争に近づくな」と、丹羽氏は訴える。
日本は感情的な国なので、過去の戦争も感情論から始まったし、曖昧模糊、無責任体制、権限・責任の不明確さという精神風土はいまだに変わっていないと。
その証左として、安倍首相の「任命責任は私にあります」の言に転じる。
言葉だけで終わらせないように「任命責任で5回間違ったら首相を辞める」とか、ルールを作ったらどうかと提案する。
役人についても、5回間違ったらクビとか。
アメリカ駐在や中国大使を経験した丹羽氏は、
「同じコップの中に同じ水が -
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面白い面白いと聞いていたけど、これはスゴ本だ。下手なスパイ小説や戦争モノを読むよりよっぽどヒリついててスリリング。
東條英機、石原莞爾、犬養毅、渡辺和子、瀬島龍三、吉田茂についての膨大なインタビューをもとに、それぞれに問題提起をしつつ実像に迫っていく本。
東條英機はホンモノのクズだったっていうのは本当に膝の力が抜けるくらい悔しいというか腹が立つというか。全くのグランドデザイン無しに非科学的な思想のみでこいつは一体何人の人間を死に追いやったのか。「東條英機とは戦争というものを全く理解していなかった日本陸軍という組織の結晶のような存在である」という風な批判が引用されていて、なるほどそれならば確 -
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ネタバレ私にとっての昭和史は、子どもの頃の「記憶」と大人になってからの「知識」が交錯しています。
子どもの時に見聞きした事件や人物について
「もっと知りたい」
「詳しく知りたい」
「本当のところはどうだったんだろう」
「どんな意図があったのだろう」
と感じると、すごく興味を持ちます。
本書は、興味のある人については面白かったです。
野村吉三郎の章では、電報遅延の内幕になるほどと思いました。
田中角栄は、子どもでも印象強い人物で、興味深く読むことができました。
本書で最も面白かったのは、伊藤昌哉氏。
「自民党戦国史(上)(下)」
「池田勇人とその時代」
「自民党「孫子」―孫子理論による政治力学 -
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三島由紀夫、近衛文麿、橘孝三郎、野村吉三郎、田中角栄、伊藤昌哉、後藤田正晴の7人を取り上げる。大戦前後の近衛、橘、野村から始まり、最後の護憲派といわれたカミソリ後藤田まで。意外な真相の解明が楽しい。近衛が東條に首相の座を譲った真の理由、戦争終結へむけた動き、野村大使の真珠湾騙し討ちとなった真相、また「自民党戦国史」の著者、伊藤プーさんが実は角栄が嫌いで、大平を守ろうと動いていた…。その田中の社会主義者的な側面など、興味の尽きない話の数々だった。なかでも著者と後藤田の築き上げた信頼関係から出てくる後藤田の姿は他の本では知り得ない話ばかりだと思う。後藤田から著者の奥さんに感謝の電話があったというの
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著者は「昭和史研究」をライフワークとし、これまで元軍人・政財官界約4千人に取材。そこから引き出した「生身の証言」に加え、関連書籍を渉猟し、これまで多くの類書を著す。
本書は昨夏に上梓された「昭和の怪物 七つの謎」の第二弾。先の大戦に直接・間接的に関わった七人ー三島由紀夫・近衛文麿・橘孝三郎・野村吉三郎・田中角栄・伊藤昌哉ーの体験が各自のその後の人生にどう影響を及ぼしたのかを基軸に編まれた人物評伝。
◉高木彬光の「白昼の死角」で一躍知られた
「光クラブ事件」。その首謀者 山崎と三島由紀夫の交錯。
◉米国に国交断交の通告なしの騙し討ちとなった「真珠湾攻撃」の張本人とされた野村吉三郎の不運さ。
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★★★2019年3月レビュー★★★
太平洋戦争七つの謎と称して、第一章から第七章までの構成だが、特に重要だと思われるのは
「第一章 誰が開戦を決めたのか」
「第六章 誰が終戦を決めたのか」
この2点だと思う。
まず、「誰が開戦を決めたのか」という問いに対しては「官僚が決めた」と筆者は述べている。憲法上は天皇の直属である軍事官僚が中心になって決めたと。また、五・一五事件で示されたような世間の残酷さも見逃せないという。
次に「誰が終戦を決めたのか」という問いに対しては、「最終的な判断は昭和天皇が下した」と述べている。ポツダム宣言を熟読し、自らの判断で「これなら受諾してもよい」と考え、た -
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昭和史研究の重鎮4名による討論集。
正直昭和史そのものについてはまだ初学者なので内容をどうのと言える立場ではないが、少なくとも初学者レベルの本でないことは分かる。初学者を一歩抜け出たぐらいの人に一番適しているのではないかと思う。
戦争関連本や昭和史の本は必ず読んでおくべきという認識が、改めて強まった。「歴史は繰り返す」という言葉があるが、戦争の歴史を繰り返さないためには、徹底的に検証・反省して繰り返さないための方策を生み出していかなければならない。特に、戦前に生まれた人たちがどんどん減っていく中で、戦争を直接知らない人たちが同じ過ちを繰り返さないこと。だから、昭和史学習は必須。