保阪正康のレビュー一覧

  • 日中韓を振り回すナショナリズムの正体

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    ナショナリズム=愛国心は、愛郷心のようなかたちで本来誰にでもあるものだ。が、権力と結びついているナショナリズムというものがあり、それが意図的に前者のナショナリズムを扇動し、政治的に利用しようとする構図がある。それがタイトルにある、日中韓でいま相互不信をかりたてているナショナリズムの正体だ。それぞれの国がどのような歴史的な背景でナショナリズムを持ち得、それがどのような意図で利用されているのか。太平洋戦争時の軍部が誘導した日本のそれ、共産党・国民党の対立が元になっている中国の反日教育、韓国人の誇りの高い国民感情、本書は、それらの主たる理由を簡潔に紹介し、それを正しく知ることなく、悪感情をもって自国

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    2015年05月16日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    2014年に刊行された昭和天皇実録についての対談集。少年時代の遊びや叱られたこと、乃木希典への敬慕。欧州遊学。摂政として国の舵取り。熱河作戦の阻止失敗。2.26事件への対応と石原莞爾への不信。三国同盟と松岡洋右。開戦への気持ちの変化と軍部への不信。嘘の上奏ばかりで短波放送を聞いて情報を得る。終戦工作と陸軍への説得。大元帥と天皇と大天皇。マッカーサーとの信頼。沖縄基地問題。A級戦犯の靖国合祀問題。実録は後世への歴史責任を果たす為、かなり中立に抑制的に書いてある。また天皇の生の感情も抑制的に書いてある。六国史に連なる国紀が書かれていることの重要性。24年掛けた大作に感謝。

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    2015年04月28日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    日本の領土問題のポイントを知るには手軽な本。外務省官僚らしく、どちらにも片寄らない引用はさすが!放置したらどんどん悪化する領土問題、、、北方領土返還のチャンスがこんなに沢山あったなんて、、、

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    2015年02月03日
  • そして、メディアは日本を戦争に導いた

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    今回の総選挙での自民党からの圧力、秘密保護法施行と、まさに戦前回帰している今だからこそ、知っておくべき内容。どこで踏みとどまらなければならないのか、今こそ学び考えましょう。

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    2014年12月21日
  • 太平洋戦争の失敗・10のポイント

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    太平洋戦史について書かれていますが、現代の日本国が持つ根本的な問題点、欠陥が未だに変わらず継続しているような気がしました。

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    2014年11月10日
  • そして官僚は生き残った 内務省、陸軍省、海軍省解体―昭和史の大河を往く〈第10集〉

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    一番身近な時代でもあるはずなのに、戦国時代や幕末などメジャーな時代以上に資料も揃っているはずなのになかなかその真相がわからない『昭和』。
    正直、学生時代から自分が生きている時代であった昭和については関心が持てなかった。
    歴史の授業でも最後の最後に飛ばすくらいで終わっていた時代。
    今思うと、あえて飛ばされてたのかと勘ぐってしまう面もなきにしもあらずであるが。

    そんな『昭和』にも年をとるにつれて興味が沸いてくるようになった。
    なぜ、昭和に興味が持てないのだろうか?明治維新までの歴史というものには、その時代時代の『役者』に焦点が当たっているものの、昭和という時代を説明するにあたり、役者よりも歴史的

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    2014年08月26日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    この本を読むと官僚組織が力を持ちトップダウンで政策を指示、遂行していくという流れが戦前から変わっていない事がわかります。(力を持ったものが武官が文官に代わっただけ。)過去の戦争での悲劇をを風化させてはいけないと強く思います。

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    2014年08月26日
  • そして、メディアは日本を戦争に導いた

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    今の記者のレベルがひどい点。◆新聞は戦争で儲かること。◆◆明治期の新聞は、旧幕臣がメインで、そのため政権に批判的だったなど。◆これは括目。◆◆毎日新聞西部本社版の終戦日の白紙紙面のこと。

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    2020年07月27日
  • 歴史でたどる領土問題の真実 中韓露にどこまで言えるのか

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    北方領土、竹島、尖閣諸島と日本が隣国と領有権を争っている領土の歴史的経緯に詳しく参考になった。ただ読後感は何となくすっきりしない。本書で3つの地域とも’暴力で奪い取った’ものではないことは明らかにされたが、編入手続きに若干の不備があったり、外交交渉でうまいことやり籠められたりして、正々堂々と日本固有の領土だと主張しにくい面もある。このような背景を踏まえ、我々一国民が何をすれば良いのかについての示唆が敢えて曖昧にしてある感があり、どうもすっきりしない。

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    2014年06月17日
  • なぜ日本は〈嫌われ国家〉なのか ──世界が見た太平洋戦争

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    日本がまともな戦略を持たないことを痛感させられる。
    諸外国の一般人は、日本人に対するイメージを第二次大戦までほとんど持たなかった。日本人イメージが確立したのが第二次大戦であり、そこには真珠湾と英捕虜の処遇などが大きく影響し、それは現代までつながっている。
    一方、独伊が日本の利用法に対して持っていた方針と、「わが闘争」の日本人に対する記述を削除された翻訳によって、日本人の多くがヒトラーの視点を知らずに同盟に至ったことも知った。

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    2014年06月11日
  • 昭和の名将と愚将

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    以前から気になっていた本だが軍人を名将と愚将に分けて語るというのは如何なものかという気持ちがあり、なかなか読む踏ん切りがつかず。だが、昭和陸海軍の失敗を読み、この二人の思想や話が好きで読んでみたくなったので読んでみた。名将に対しては良いエピソードにくわえ、悪いエピソードも交えて話しているので読んでいて面白い。米内光政や石原莞爾に対するエピソードは失礼な話になるがクスッとなる部分もあった。愚将に関しては自己顕示欲の塊のような部下を人を人と思わない人ばかりで読んでいて気が滅入る。

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    2014年05月19日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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     日本が抱える3つの領土問題の本質について,分析しています。
     特に,元外務省官僚だった著者の東郷氏が,当時,当事者として関わった「北方領土問題」について語っているのを読むと,「領土問題は,双方の歩み寄りが,色んな形で必要なんだなあ」ということがよく分かります。「両国間には領土問題は存在しない」「もともとここはうちの土地だ」なんて言っているだけでは,外交は進まない。
     日本は「武力による問題解決をしない」と決めた以上,少しずつ前進する如かないのだと思います。
     ナショナリスティックな構えだけで突き進むのは大変危険です。
     本書を読んで,冷静な対処が一番大切なんだなあって思いました。
     そして,

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    2014年01月14日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    全部で2部構成、第1部は東郷和彦さんの主張が丁寧に、こってりと。
    第2部は、お2人での対談という構成となっています。

    その東郷さんは元外交官、佐藤優さんの上司として、
    主に北方領土問題に携わってこられた方です。

    凄く頭の良い方なんだなぁ、、と感じました。
    それだけに、部下としてついていく方は大変そうだ、とも。

    その東郷さんの主張、読み解くのはなかなかに骨でした。
    一点して、保阪さんとの対談となった第2部はわかりやすかったです。

    印象に残ったのは、徹底的にリアリズムを貫いているとの点でしょうか。
    外交の最前線におられただけに、なんとも説得力のある言葉として響いてきました。

     “交渉で決

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    2014年01月09日
  • 高度成長――昭和が燃えたもう一つの戦争

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    ネタバレ

    戦争の14年と高度成長の14年は似ている。ちがうのは,繁栄を達成しようとするための手段が武力か経済か,ということ。

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    2013年10月25日
  • 歴史でたどる領土問題の真実 中韓露にどこまで言えるのか

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    ネタバレ

    ロシア、韓国、中国と抱える領土問題を歴史を紐解きつつ、著者は昭和18年の日本が高揚している時期の日本地図を度々引用しながら、領土とは何かを冷静に考えさせてくれる好著である。ソ連、中国の強かさだけではなく、ヤルタ会談以降、サンフランシスコ講和条約、沖縄返還に至るまでの米国の政治的な思惑が曖昧さをあえて残したということで、現在の日本と3国の対立の芽を残したという考え方はもの凄いですが、事実なのでしょう。著者によれば、ソ連はSF講和条約を拒否しており、日本は千島全体の領有を主張しても可笑しくないというのは、決して国粋主義的な考えというわけでなく、素直に結論できるということが理解できます。逆に1880

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    2013年08月26日
  • 未来は過去のなかにある─歴史を見つめ、新時代をひらく

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    昭和史について、通りいっぺんの知識と理解しかない人が多い中、もう一歩踏み込んだ歴史的事実や見方を教えてくれる。
    歴史(過去)から、未来を拓く処方箋を示してくれる。

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    2013年06月29日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    北方領土
    1年ちょい前に本書が発刊されたときには北方領土交渉の糸口は無かったが、東郷氏は2011年10月3日のラジオ「ロシアの声」でプーチンはガスプロム社長に「日本、韓国、中国などとの協力発展についての拡大的な提案を準備するよう支持した」と発言した話を紹介し、この紹介順が日本に対するメッセージになっていると言っている。

    ともかく昨年の森元首相訪問、に続き安倍首相訪問で交渉再開ができることにはなった。ただし東郷氏の見立てでは四島一括返還にこだわる限りは交渉は決裂するし、メドベージェフ訪問以降北方四島のロシア化は進んでいる。少なくともプーチンは平和条約締結後に色丹、歯舞諸島の返還をするというのは

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    2013年05月07日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    領土問題を作って退去するのは、戦勝駐留軍のおやくそく。日本では、北方領土、竹島がその役目。尖閣諸島は資源問題なので、チト違う経緯。これからの外務省は、いかに戦争を引き起こさないかという、明治時代の外交官の立ち回りが求められるとのこと。自衛隊と中国との非公式チャネルが継続されていたことで、なんとか踏みとどまってる状況だが、状況は不安定。

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    2013年03月23日
  • 日本の領土問題 北方四島、竹島、尖閣諸島

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    ●は引用、→、無印は感想

    領土問題(外交)は、時代とともに、歴史的背景(太平洋戦前・戦中、占領期、冷戦期、冷戦後)、経済的背景(日本のバブル期・ソ連の崩壊直後・中国の経済開放直後とそれ以降)によって変わっていく。

    北方領土、竹島、せんがく諸島。同じ領土問題でも、それぞれ問題点(歴史的、領土的、領土的)が違う。そのことを理解させられる。

    北方領土問題については、その歴史的事実を認識していたが、竹島、及びセンガク諸島問題がそれぞれ日露戦争(韓国併合)、日清戦争(台湾割譲)という日本帝国の植民地の歴史としての認識は欠けていた。

    ●私は、特に、この孫副隊長の発言には、仰天した。もしも中国が本当

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    2013年03月16日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    今現在の現状を理解するのに先の大戦ってとても重要だと思う。例えば、開戦の理由は石油をアメリカに止められたのが直接の要因で、エネルギーに関しては当時とあんまり変わっていない。負けた要因をきちんと分析、理解ることもこれまたとても重要。さっきバラカンさんのラジオで戦争は二度と起こしてはならない、みたいなこといってたけど、起こしてはならないからこそ、きちんと抑止力としての武力は必要だし、憲法もちゃんと改正しないといけない。戦争ダメの理想論だけで思考停止に陥るってのは、先の大戦の理解が足りないからなんだよね。

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    2013年03月10日