角田光代のレビュー一覧

  • ポケットに物語を入れて

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    読書という至福の時間をたっぷり詰め込んだ、角田印の極上本いっぱいのガイドブック。
    読書欲情を誘う解説もさることながら、いちばんそそるのは、図書カード三万円使い放題の「本が私を呼んでいる」。本好きなら堪らない夢のような企画に、一緒に幸せを共有した気分になる。やっぱり、本との縁を感じるのはリアル書店である。

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    2017年11月21日
  • マザコン

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    共感する部分があると、自分が嫌な娘に思えてくる。
    そんな感情を抱いたことがあるなんて、母には絶対に知られたくない。
    ーーー
    「あなたはマザコンよ、正真正銘の」妻に言われ、腹立ちまぎれに会社の女の子と寝てしまったぼく。夫より母親を優先する妻のほうこそ、マザコンではないのか。苛立つぼくの脳裏に、死の床から父が伸ばした手を拒む母の姿がよみがえり……表題作ほか、大人になった息子たち娘たちの、母親への様々な想いを描く作品集。疎ましくも慕わしい母と子の関係ーー胸がしめつけられる、切なくビターな8編。

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    2017年11月28日
  • 幸福な遊戯

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    風邪を引いて、胸がむかつく状態で読むのには向かない本です。

    いずれも家族をテーマにした作品ですが、いわゆる"普通の家族"は憎むべきものとして、あるいはどこか憧れのものとして描かれます。

    どちらが著者の本音なのでしょうか。普通に生きる事を拒否(あるいは逃避)しつつも、いつかは普通の幸せを得たいというのか、あくまで拒否し続けるべきと言いたいのか。多分、著者自身こたえを出せていないのだと思います。

    中途半端とも言える結末です。そのあたりはデビュー当時の重松さんを思い起こさせます。この作品も角田さんのデビュー作だそうです。その後、どんな作品を書いていくのか、気になる作家

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    2017年10月30日
  • 降り積もる光の粒

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    角田さんの旅エッセイいつも楽しく読んでいるのですが、後半は少し重い内容でした。「失ったものは取り戻せない新たに作らなければいけない」そうですね、つい元通りにとか取り戻しましょう、と言ってしまいますが全てを元に戻すことなど出来ないんですよね・・・。

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    2017年09月24日
  • まどろむ夜のUFO

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    何が正常で何が異常なのか、そもそも正常と異常ってなんなのか少し考えさせられる物語だった。まぁ他人に危害を加えるような異常って困るけどこれが間違いなく正常ですって言い切れる事って世の中ないよなぁ。
    その他の二編も日常であって日常ではない不思議な雰囲気のある物語でした。

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    2017年08月06日
  • ポケットに物語を入れて

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    ネタバレ

    角田さんってホントに本が好きなんだなー。楽しそうに本を読む人だ。エッセイというよりは秀逸なレビューといった感じ。これを読む前に掲載本を読んでおくと楽しさ2倍かも。残念ながら私は1割くらいしかわからず。。。

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    2017年07月28日
  • 私たちには物語がある

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    角田さんの書評が集まった1冊でしたが読んだ本や、ちょっと気になっていた作家さんの書評があって新たな発見がありました。

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    2017年07月23日
  • みどりの月

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    ネタバレ

    収録されているのは『みどりの月』と『かかとのしたの空』。どちらも何かから逃げているひとたちの話。
    今の心境としては、逃げるということを肯定したい気持ちでいる。無責任かもしれないけれど。

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    2017年07月09日
  • 降り積もる光の粒

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    ネタバレ

    なんて素敵なタイトル。
    旅で経験したことはすべて光り輝く粒となって自分の中に蓄積されてゆくんだ。楽しかったことも、感動したことも、美しい景色も、人の温かさもすべて。そしてちょっとしたトラブルでさえも。
    海外一人旅はまだまだ自信がないけど、やっぱり旅に出たい。個人的にはチータンタンを教わったカップルとの出会いから結婚式までの件が好きだったなあ。

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    2017年06月29日
  • ポケットに物語を入れて

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    知らない作家さんの作品が多かったにも関わらず読んでみたいな思う瞬間があって、私は角田さんの言葉の力にも惹かれたようです(笑)

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    2017年05月20日
  • 空の拳

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    角田光代にしてはちょっと冗長?
    彼女自身ジムに通っているということで、思い入れが強すぎ、書き込みすぎたのかもしれない。
    もうちょっとコンパクトにできたはず。特に前半。

    でも、本人も気がつかない、けれども人を潰してしまえるほどの無意識の悪意や、それをものともしない高みに上っていこうとする思いの強さ、何も得られないかもしれないのにそれでもそこに存在しようとする気持ちなどなど、細部はやはり最高に面白かった。
    ボクシング小説にはあるまじきヘナチョコ君を主人公にしたところも○。

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    2017年05月20日
  • ピンク・バス

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    妊娠による不安定さなのか、それとも彼女が元々持っている性格なのか、共感出来る部分と理解出来ない部分が共存する不思議な世界でした。日常なのだけれど非日常でもあり、そのハラハラするような不安定さがクセになるというか、ねっとりとした湿った空気を感じさせる本でした。

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    2017年04月10日
  • 幾千の夜、昨日の月

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    角田さんの旅にまつわるエッセイは、いつだって信じられないくらい共感しながら読み進められる。読む、というより飲みながら角田さんの話を「うんうん!」と聞いてる感じ。

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    2017年03月30日
  • 世界中で迷子になって

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    角田さんが、「旅」と「モノ」について独自の視点と本音で語り尽くすエッセイ集。
    若い頃はバックパッカーだった角田さんなので、さぞかし旅の達人と思いきや、意外と慎重で小心者的なのが面白い。モノに対しても同様で、世代も一緒なので共感できるところ多数。

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    2017年02月19日
  • まどろむ夜のUFO

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    角田さんの初期短編集。
    久しぶりに読んだ角田さんのですが、どうもダメでした。
    「まどろむ夜のUFO」「もう一つの扉」「ギャングの夜」
    いずれも何かの生き方に捕われた主人公のを描いた作品です。主人公たち不安定さや危うさは感じられるのですが、決着はおろか方向性も見えないエンディング。
    文学的なのかもしれませんが、生硬さばかりが目に付き、言いたい事が伝わってこない感じです。

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    2017年02月19日
  • おやすみ、こわい夢を見ないように(新潮文庫)

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    短編集そこらにたくさんありそうな殺意をもつ話ドロドロした感じではなくそう言うことあるよね〜的な…
    うつくしい娘は興味深い話だった

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    2017年01月11日
  • かなたの子

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     おみちゆき
     和尚様が人身御供となっている。その確認を目の良くない母と共におこなう征夫。
     和尚様は、征夫が学校に上がらないころに米や野菜を食べることをやめ、木の皮や水の代わりに漆を飲んでいると言う噂があった。痩せ衰えたのち、知るはずがないことを知っているように話すようになった。どこぞの嫁様に亭主が怪我をして帰ってくるからお医者様を呼んでおきなさいだとか、じきに稲妻が落ちるから家から出ない方が良いだとか。そうしたら本当にその事柄が起き、みなが和尚様に一心に祈るようになった。

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    2017年01月10日
  • 空の拳

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    読む順番を間違えたんだな~。
    「拳の先」を先に読んでしまったから。

    先にこちらを読めばまた違ったのかもしれない。
    結末がわかっているせいもあるけど、とても冗長に感じてしまい、読み進まず…パラパラ~っと読み終えた。
    力作?なのに、ごめんなさい。

    でも、この2冊のお陰で、年末のボクシングの試合が楽しめた。

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    2017年01月05日
  • 東京ゲスト・ハウス

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    ネタバレ

    可もなく、不可もなく。
    と思ってしまうのは、私がアジアを放浪しなかったからだろうか。
    ーーー
    アジア放浪から半年ぶりに帰ってみると、変わらないはずの恋人は、別の男と暮らしていた……。なんとか僕は、旅先で知り合った女性の一軒家に転がり込む。だがそこは、行くあてのない人が一時的な共同生活をおくる、旅の途中のゲスト・ハウスのような場所だった。
    旅の終わりを探す、直木賞作家の青春小説。

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    2016年12月27日
  • マザコン

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    母親との様々な関係が描かれた短編集。息子と母、娘と母ではそれぞれ母に対する捉え方、向き合い方が違うなと常々思ってたけど、この本を読んでさらにそう確信できた。息子はいつまでも子供と親の関係でいれるけど、娘は成長するにつれ母親を対等なもの、若しくはいち女性として意識するようになる。このお話では、割とこじれてる親子関係が多かった色んな母親像がみれて面白かった。娘を持った今の時期に読めて良かった。

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    2016年12月12日