中村真理子のレビュー一覧
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話は筑紫島に留まらずに大倭豊秋津島(本州西端)・日下(畿内?)さらには大陸・漢まで及ぶように。いよいよ金印の登場も近いか。
6巻では主に、5巻で日見子の大ウソにより日向併合を果たし大義を得た山社を中心に、クマとそれ以外のクニとの外交戦が描かれている。
クマの鞠智彦は他を出し抜くべく先行して動き、日見子の動揺を誘う策を取るが彼女には通じず。
それどころかイサオ王を殺してこいとカウンターを食らう。思惑通りに動く鞠智彦。
これにより八百長の「冷戦状態」が誕生する流れが出来上がる。
一方でその他のクニには大陸交易に於ける利権の承認・譲渡を行い、実質的に山社の支配が強まる。
ヤノハの眼力が益々強 -
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ネタバレミマト将軍はまさに将たる人だけど、オオヒコみたいな出来る副官キャラが好み。廖化みたいな。
鬼八編、最高に緊張が高まってどうなるんだ?どうなっちまうんだ、とソワソワしてたけど思いの外に意外な形で穏便に解決。
倭言葉のくだりは4巻を読み直さねば。
一方で各国の山社に対する評価も変化の兆しが。
穂波のトマ氏はサヌ王原理主義勢力。ほかにイム、ヒカネ、アズミ、ワニ氏がいるらしい。
那から都萬に逃れたウラ島子はタケツヌ王を唆し対立を図るも、タケツヌ王の聡明さの前に失敗。独自に日向に埋伏の毒を放つも日見子の方が上手。
鞠智彦は追放されたヒルメと接近。心を殺さねば天運は掴めないと。
次のキーマンはナツ -
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素晴らしい展開
BLぽい展開から一転して、聖徳太子の謎にまで来たのに驚いています。藤原氏と長屋王の戦いもこの系譜に関連していることを知りました。大仏を建てた日本の当時の経済力にも感心しています。
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教科書にない!
この面白さ、時代の織り成す綾の不思議。最高の歴史文学のひとつだとおもいます。白村江の戦いや大宰府の設立、烽の連絡網など、二人に後の藤原氏のご先祖が絡んで、目が離せません。全巻一気買いしました。
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ネタバレ日見子・飛躍の前夜。
どのタイミングで’卑弥呼’になるのだろうか?
冒頭で四肢を砕かれたヒルメが遭った影は誰…?どことなく少女時代のヤノハに似ているような。
山社を囲むクマのタケル王と、そのクマ軍に東西挟撃を仕掛ける那軍。ここで地の利のある山社が打って出れば戦況がひっくり返る可能性が。
3巻で山社の力になると表明したトメ将軍に対し非常にも離間策を仕掛けるヤノハ。トメは優秀過ぎて生かして残しておくのは危険という判断か。いや、万一トメが勝てばそれはそれ、という考えか?
人心を得られなかったタケル王は全軍に離反されトンカラリン送りに。ここの勝手に瓦解する流れは偶然もあるのかな?結果、総大将 -
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額田王
今までもっていた額田王のイメージとは違うものの、こういう解釈もあるかと気に入って読みました。2人の男性に惹かれて悩むのではなく堂々と2人の間にいる額田王の存在は魅力的です。
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ネタバレ各者駆け引きの嵐。きちんと話についていくのが結構大変。とにかくヤノハの策がキマっていく過程がめちゃくちゃ面白い。
山社独立を妨げているのは’サヌ王の盟約‘。中身は「サヌ王の血筋以外の何人が日向を治めようと、その者には恐ろしい死が下る」というもの。ヤノハの不敵な笑み。
その頃、アカメの伝言でヌカデは那のトメ将軍と接触。那を誘引する計を進める。
イクメの弟・ミマアキは…なんかに利用されそう。
タケル王は偽の日見子を誅すべくクマと那国境の兵を移動させる為、鞠智彦と接触。いい感じに負けフラグがビンビンで面白くなってきた。
イスズから真の日見子であれば’天照の秘儀を見せよ’と迫られいよいよ観 -
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ネタバレ重要人物・鞠智彦とクマ国最高権力者・タケル王が登場。それなりにまとまっている様子。種智院のヒルメに謀反の兆し?日の巫女の育成機関も警戒対象のようだ。
…と思いきや口伝8で鞠智彦とタケル王の意識の溝が描かれた。東征による積極策で乱を鎮めようとする鞠智彦と神託による平和到来を期待するタケル王。更にはタケル王を「偽の日見彦」だとウガヤに語る鞠智彦。
ヒルメは「真の日見子の到来」を願っており、その為にトンカラリンを実施した訳か。
で、よりによってヤノハが知恵と運で生還。このニュースは各陣営に衝撃を与える。ちなみにこの時ヤノハは夢の中でモモソより「本物を演じつづける」と言い渡される予言?予知?勘違 -
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歴史とは
中学生の娘の歴史の勉強で、この辺りをやっています。改めて一緒に学んでいるところです。が、私の知っていた歴史をひっくり返されたような気分です。勝者が歴史を造る。まさにそうだと考えさせられました。