【感想・ネタバレ】天智と天武-新説・日本書紀- 11のレビュー

あらすじ

古代最大の内乱“壬申の乱”は、
大海人皇子(天武天皇)の勝利に終わった。
しかし藤原鎌足の末裔が、天武帝崩御後、
力を伸ばす。
藤原四兄弟は妹・光明子を皇后の座に着け、
天下を牛耳ったも同然だったが、突然、
四人とも病死する。
これは蘇我入鹿の祟りだ!!
恐れおののく光明皇后にこう宣言したのが
怪僧・行信だった。
行信は入鹿の祟りを封じ込めるべく、様々な
手を打っていく。“聖徳太子”という名を贈り、
生前の名誉を回復させるが、祟りは治まらない。
とうとう命を懸けて、行信は最後の手段を!?
運命の兄弟喧嘩、驚天動地のラスト!!

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rr

ネタバレ 購入済み

納得のフィナーレ。

長編歴史ドラマは、ラストをどこに置くか、は難しいところで。
その辺りで少し不安のありましたが、納得のラストです。読者への信頼を感じるというか。きちんと最後まで、描きたかったものを描かれたのではないかと勝手に推測。
悲しくも美しい物語でした。

#感動する #ドキドキハラハラ

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2021年07月10日

購入済み

素晴らしい展開

BLぽい展開から一転して、聖徳太子の謎にまで来たのに驚いています。藤原氏と長屋王の戦いもこの系譜に関連していることを知りました。大仏を建てた日本の当時の経済力にも感心しています。

0
2021年04月20日

購入済み

聖徳太子は蘇我入鹿か

聖徳太子は蘇我入鹿ですか。蘇我入鹿の怨霊の祟りを恐れて与えた諡号が聖徳太子か。山背大兄王の一族を皆殺しに下のも同姓同名の蘇我入鹿か。聖武天皇や光明皇后は何でもいいから入鹿の祟りを抑えたかったということですね。いいんじゃないですか?何せ7世紀の出来事ですからね。

0
2017年02月14日

ネタバレ 購入済み

ついに完結

新しい解釈のもと、編纂された日本書紀の裏側に迫った本作がついに完結。

天智天皇、天武天皇の両主人公から時代が進み、藤原鎌足・不比等ら子孫の光明子と時の帝聖武天皇の世で、どのように蘇我入鹿を鎮めようとしたのかが描かれきっている。

聖徳太子とは一体誰なのかにはじまり、大仏建立に至った経緯、孝謙天皇が即位した成り行き、行信の失脚、そして藤原氏の今日までの隆盛と祟りの行方。

すべて触れ、描き、完結させたのは見事というほかない。

小さなコマに転生したと思しき人物が描かれていたところも、本当は互いをどう思っていたのかが持統天皇目線で語られているところも、読者の心に一抹の清涼を届けてくれたように思う。

謎の多い古代史の中に確かに息づいていた人々に思いを馳せられる良書だと改めて感じる次第。

#深い #切ない #感動する

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2021年04月28日

Posted by ブクログ

ついに完結。こう終わるのかあ。めっちゃよかった。帯がまた、いい。殺しあっても永遠の愛。くぅ〜、いいわあ。

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2016年09月03日

購入済み

聖武天皇の御代

法隆寺を作った僧、行信が蘇我入鹿の善行を隠して聖徳太子の御業にするとしたということに。
聖武天皇、光明子皇后に伝え、蘇我入鹿の怨霊を鎮魂と考え。
それでも治まらない天変地異に大仏の建立を訴え。さらに法隆寺の救世観の光背を頭にさすのは怨霊の鎮魂としました。
皇族でないのに皇后にさせたり、長屋の王の変も貶めたものですが、
当時、国内の人口が半分になる天然痘の流行りがおきて、これは聖徳太子が法隆寺で行った人痘で治療したことが縋るものであったと思われ、
光明子皇后の伝説、仏様の膿を口ですすった、も人痘に通ずる内容で、藤原が日本を支配みたいな内容には違和感感じます。

#感動する #タメになる #ダーク

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2022年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

兄弟もツボなんですが…なんていうか…姉妹もかわいい。旦那一緒ってのもいいしそれで互いに嫉妬してるんじゃなくて一緒に寝てるんだぜこの姉妹ちょうかわ…。

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2017年06月24日

Posted by ブクログ

行信による入鹿怨霊鎮魂、封印から第一回につながるところまで。
最終回が良い。
中大兄と大海人を描いているところは好き。


話全体のベースは、梅原猛、井沢元彦の流れの怨霊とその鎮魂、徳の諡。
勝者の歴史で敗者を鎮魂する。
法隆寺や聖徳太子の不思議な部分をうまく絡めて、扶桑略記などの話も盛り込んだ形。
でもやっぱり、中大兄と大海人の愛憎部分がいちばん面白かった。

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2019年03月21日

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