あらすじ
巡り物語………闇夜の中、ひとつの蝋燭の灯りの下で
皆が車座になり、心情を吐露し合う。
中大兄皇子の提案で集まった面々は、いつもだったら
絶対に言わない本音を語り出す。
母・斉明帝への複雑な想いと、亡き蘇我入鹿への思慕を
口にした中大兄。
今や百済の強敵と化した新羅王・金春秋との
出会いを語り、中大兄と豊璋を動揺させた大海人皇子。
父・義慈王の残虐行為に危機感を強め、入鹿と新羅の
接近を食い止めるため中大兄に接触した百済王子・豊璋。
そして大海人が心から愛する額田王の、衝撃的な発言
孝徳帝の遺児・有間皇子の悲劇的な最期、
大海人皇子と、絶世の美女・額田王との出会い、
百済の王子・豊璋の愛する祖国を襲った運命……
時代は大きく動き出そうとしている!!
感情タグBEST3
額田王
今までもっていた額田王のイメージとは違うものの、こういう解釈もあるかと気に入って読みました。2人の男性に惹かれて悩むのではなく堂々と2人の間にいる額田王の存在は魅力的です。
Posted by ブクログ
いよいよ額田王も登場。その美しさ、強さに知ってるはずの人なのに(!?)
改めて舌を巻く思い。
百済救済で船出した大君以下登場人物たち、このストーリが壬申の乱までたどり着くにはどのぐらいかかるのでしょうか?
それまでに、また何度もページをめくってしまいそう。
発売日に入手。次巻が楽しみに。
Posted by ブクログ
有馬皇子の失脚、額田王との再会、百済と新羅の対立、
歴史とともに、大海人の歴史も動いている。
やっぱり素敵だな、額田。
美貌と教養、すべてを備えて、大海人にも中大兄も愛してしまう。
それを堂々と本人たちに告げてしまう強さもある。
捻じ曲がった中大兄の心の底も垣間見えて、とてもよかった。
早く続き読みたい。
Posted by ブクログ
有馬皇子死亡。額田王登場。百済滅亡。
状況が予想を超えて動き続ける中で、大海人皇子が朝鮮へ密かにわたります。
向こうで何を感じ取ってくるのでしょうかね。それが、今後の大海人皇子の政略に影響してくるんでしょうか。
額田王との別れが、瑕疵になりそうな予感。不倶戴天の相手の目の前で、別れの宣言。そして、相手の下へ。
生まれの境遇ぐらいしか、引け目のなかった大海人皇子。自分自身ではどうしようもないことが、瑕疵になっていたので、ふっきったことも出来ていたのが、今までの大海人皇子。
額田王の事件で、個人的感情が行動の起点になるときがくるはず。
その時、中大兄皇子と同じと気づいたときに、どんな風にねじくれるのか、立ち直るのか。
将来の楽しみが増えました。