あらすじ
天智天皇の跡を継ぐのは誰なのか!?
天智の息子・大友皇子と、天智の弟・大海人皇子との
皇位継承争いが勃発する。
密かに大海人を慕う大友だったが、
心を鬼にして闘争心を鼓舞!
まるで天智帝の生まれ変わりのごとき
武者と化す。
一方、大海人軍は快進撃を続け、大友の本営直前の
瀬田橋まで到達し、もう勝ったも同然と楽勝ムード……
そこで大友は練りに練った秘策を!!
宿命の兄弟喧嘩の決着を、
古代日本最大の内乱“壬申の乱”を通して描く!!
感情タグBEST3
激動の幕引き。
激動の10巻。
大友皇子の最期は美しかったですね。天智の最期は明確に描かれていなかったので、もしかしたら同じように…と考えてしまいました。
兄弟の話ではあるけれど、そういえば救世観音の話でしたものね。もう少し続くみたいなので、完走めざします。
最高のエンターテイメント
豊璋→中臣鎌足→藤原鎌足の経緯、不比等につながるストーリーが見事です。聖徳太子誕生の経緯も読ませます。いつの日か映画化して欲しいです。
天智天皇崩御壬申の乱、記紀編纂
実の親天智天皇を大海人皇子に弑したてまつられた大友皇子は大海人皇子への尊敬の念をすて、大海人と戦う決意をします。
壬申の乱が始まり瀬田橋の決戦へ。
壬申の乱以後、天武天皇の治世はあっさりと記載され、持統天皇の治世へ。
藤原不比等を歴史や記紀のフィクサーとして描かれています。
時は移り聖武天皇の治世。祟りを入鹿の呪いとし、入鹿に聖徳太子の名を当て、法隆寺で祭ればよいとした。
不比等が歴史のフィクサー説はよく出てきますが、天智天皇亡き後、
不比等は生まれの低い地位に甘んじており、その類まれなる能力をもって持統天皇に仕えたのであり、
藤原氏だから偉かったというわけでもなく、また、
記紀をまとめたから位が上がったので、記紀の中身を自分に都合よく好き勝手にしたというのは
その後の歴史家の横暴で、聖徳太子が入鹿に命じて作り、物部が保管したという
先代旧事本紀も同じような内容になっており、
抑々、紀が蘇我氏の横暴を書いたというのも、
明治時代の無理やりな解釈からで、雄略天皇や、武烈天皇等、皇族の悪いことも書いており。