五十嵐大介のレビュー一覧
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まず、表紙の女の子、緑の髪に、緑の眉、
緑の目に、赤い瞳、不敵な笑みを
浮かべていて、ちょっと不気味で怖いけど、
インパクト大で興味をそそられる。
月を見上げると月虫がいる。
擬態の絵がリアルで、虫嫌いの人は、
眉をひそめたくなるが、生き物の神秘さ
を感じさせ、しかも、そいつは、
人間そっくりの姿にばける。
(不敵な笑みの正体はそこにあったのかと)
殿方がどんなに高価なプレゼントを持って
きても、興味なし。だって虫だからね。
最後、裏表紙まで物語は続き、時空を超え、
月虫は現代も!壮大なSFで、お話しと絵が
とてもマッチしていて良かった。
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五十嵐大介のエッセイ。
先にリトル・フォレストを読んでいたので、「あの漫画は作者自身の体験を元にした作品だったのか」と感慨深くなりながら読んだ。
リトル・フォレストがエッセイっぽい漫画であるなら、カボチャの冒険は漫画っぽいエッセイという感じがする。
作品としての形式は紛れもなくエッセイだし、語り口調や登場人物達も紛れもなくエッセイ然としていたはずなのに、なぜかフィクションのようなそんな気がした。
たぶん作者本人の内面の描写がほぼなく、彼がどういう人物でどんな心を持っているのか、それがあまり描かれていなかったからだろうと思う。
いちこが作者に、作者がいちこになっただけ、そんな感じがする。
だからなのか、カボチャが近所の野良猫と喧嘩をする回に1番ぐっときた。
エッセイとは人の心に触れたい時に読みたくなるものなのだと、良くも悪くもそう実感する一冊だった。 -
Posted by ブクログ
ただ今、富安陽子さんの作品を読み続けて、不思議な物語の魅力を知りたい期間中です。
『月虫の姫ぎみの はなしを して あげよう』から始まる本書(2025年)は、まさに富安さんの空想力が光る創作ものなのに、月虫の臨場感ある描写を読んでいる内に本当にいるものと思い込んでしまったのは、どうやら名前の似た雪虫と勘違いしていたようだと、後になって気付く。
でも、存在していたらロマンチックなのになぁと思ったのは、『月虫は、月の まわりを とびまわって、星くずに たまごを うみつける。もし、うんが よければ、その 星くずは いんりょくに ひかれて、地球へと おちて いく。』と、星くずに母の祈りと共に子の命をのせていることに、宇宙規模の壮大な賭けとも思われた夢のあるお話だからであったのだが、そこには浪漫だけでは生きられない、巧妙な知恵に長けた生き抜くためのアイデアが最大限に活かされていたことを後々知ることとなり、それは感情的なものというよりも生存本能に近い、生き物としての無自覚な冷酷さとも思われる部分に怖さを感じられたことに、創作ものでありながら、妙なリアルさを感じられたのは、『虫たちは みんな かくれんぼの めいじんだ』という伏線の効いたお話の展開も大きい。
この作品は、漫画家の五十嵐大介さんに絵を描いていただくために富安さんが仕上げただけあって、五十嵐さんの絵にも対等に同居していたロマンチックさと不気味さのバランスの良さが絶妙に感じられると共に、その場面毎に於ける漫画家ならではの様々な感情を呼び起こさせる効果的な絵の見せ方には、富安さんの文章には書かれていないけれども、読み手に伝えたい繊細なところを絵が語っている印象を抱かせてくれて、それは表紙と裏表紙の絵を見ても実感できるのではないかと思った、リアルさ漂う月虫の存在感である。
そして、富安さんの絵本に於ける文章からは、児童文学で詳細な表現を綴るのとはまた異なり、必要最小限、且つ、無駄のない文章量で絵を邪魔することなく、その上、お話を目まぐるしく展開させて面白さも損なわない、そうした書き方には児童文学、絵本、それぞれの特性や魅力をどのようにすれば引き出すことができるのかをよく分かっていらっしゃるのだと感じたのも、高校生の頃から執筆し続けている、その膨大な作品量の多さがものの見事に物語っているのではないかと思えば、肯けるものもあるのではないだろうか。
更に注目すべき点は、このお話ならではの中々体験できないであろう面白さで、それは富安さんが『昔から納得いかなかった』と思っていたことが発端となったこともあって、読み始めた当初はオリジナルのお話かと思っていたのに、途中でいきなり、よく知るお話の世界に迷い込んでしまった感覚というか、しかも、その新解釈には理に適った納得感があるのが素晴らしい、ある意味で言うところの衝撃作で、事前情報無しで読むと、かなり驚くと思います。 -
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ネタバレリトル・フォレスト(1)
映画化された原作本。竹蔵が出たら必ず買う漫画家五十嵐大介氏のものですが、何故か積ん読の山に積まれていました。映画化の機会に引っ張り出して通し読み。
何故か女の子(といっても二十歳後半くらいか?)が小森と呼ばれる山の中で自給自足の生活をする中で、食べ物に焦点を当てて各話が描かれます。自然、近所づきあい、動物たち、植物たち、そして作物。
物語が進んでいくにつれて、ちょっと屈折した主人公の過去と現在の心中が少しずつ漏れて来ますが、普通の物語と違って、それ以上は説明されません。
想像がどんどん膨らむところは、上質な小説を読んでいるようです。
そういった仕掛けはともかく、食べ物のおいしそうなこと。そして、穏やかな毎日と厳しい自然。
映画はまだ見ていませんが、このとりとめも盛り上がりもないマンガからどういった物語を作ったのかはちょっと気になります。
そのうち料理をまねて作って見ます。
竹蔵 -
無料版購入済み
何と表現してよいのか分からないけど凄い世界観の漫画。
遺伝子組み換えで作り出した人と生き物の融合体。
AIでもなければ、アンドロイドやロボットでもない、魔法でもなければチート能力者でもない。
もしかしたら既に始まっているかもしれないリアリティに背筋が寒くなる。
独特な作画やキャラクターデザインも相まって凄い作品。
感情タグに該当するものがない。 -
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ネタバレSARU 上・下
伊坂幸太郎「SOSの猿」とのコラボ作品。五十嵐大介氏のマンガは必ず購入している竹蔵ですが、下巻が出るまで我慢してまとめ読みをしました。
コラボしているので当然ですが、この物語も善と悪、精神と肉体、陰と陽のせめぎ合いの物語です。
上巻は登場人物の紹介とSARUと呼ばれる古からの存在が不気味に動き出すまで、下巻で一気にSARUの壮大な歴史が明らかになっていきます。
アロンの杖に聖櫃、ツングースカの大爆発にノストラダムスの大予言。ペンダスティックな数々の伝説を結びながら、孫悟空の分身同士の最後の戦いになだれ込んでいきます。壮大な物語の畳み方が少しあっけなかったのがちょっと残念でした。
戦いが終わり、陰と陽とのバランスが再び保たれた後に、新しい事実が語られるのですが、それは読んでのお楽しみ。
竹蔵 -
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ネタバレカボチャの冒険
五十嵐大介氏のマンガでしか紡ぐことが出来ない物語を読むのがとても気に入っていますが、この作品はエッセイ的なマンガです。猫のカボチャと私との歳時記といったところでしょうか。
猫は飼ったことがないですが、猫のことがすごく良く描けていると感じました。(多分そうなんだろうなと思っているだけですが。。。) 犬は人に飼われますが、猫は人に世話をさせる。 主従関係が逆転しているところが良く描けていると思います。 竹蔵は猫なんか飼ったらとたんに下僕に成り下がってしまいそうで、怖くて飼えません。
田舎の景色、木々、動物たち、そして勿論カボチャの絵がうまい!の一言です。
猫好きの方はご一読、お奨めします。
竹蔵 -
Posted by ブクログ
「チェンソーマン」の世界観って、
完全に五十嵐大介の世界観を模してたんだな。。
おなじジャンプの呪術廻戦の場合は、
影響元が「ハンターハンター」とか
「幽遊白書」っていう有名すぎる作品だから
ネットで見つかって叩かれまくってるけど、
藤本タツキも大概同じようなことしてた…笑
ミラの立ち位置、めちゃくちゃマキマ。
なんか最近のヒット漫画家たちって
パクリ方がそのまま過ぎて若干萎えますが、
今回の場合はキッカケとして
五十嵐さんの【魔女】を知れたので
その点は良かったです。
世界観があまりにも強烈で
唯一無二なので、パクりたくなる気持ちも
わからんくも無いですが。。 -
独特の世界観
五十嵐さんの作品は、以前にも読んだことがありますが、連載ものは初めて読みました。独特の世界観がとても面白く、絵の細かさも味わい深いです。アニメも観てみたくなりました。