あらすじ
▼第17話/黒潮▼第18話/沖つ海(おきつうみ)▼第19話/蜃気楼(ミラージュ)▼第20話/ジュゴン▼第21話/ゴンドワナ▼第22話/波の皺(なみのしわ)▼第23話/罠▼第24話/内臓▼第25話/海境(うみさか)●
主な登場人物/安海琉花(上手く気持ちを言葉に出来ない。両親は別居中で、母と暮らす)、海(ジュゴンに育てられた少年。水族館に預けられる。乾燥に弱い)、空(海とともに発見され、兄として育つ。入退院を繰り返している)●
あらすじ/空が琉花の目の前で海の藻屑となってしまった夜から数日後、それから琉花は何かを思いつめたようになり、言葉を発しなくなってしまっていた。一方海も、周囲には理解できない話をつぶやくようになってしまった。あの夜果たして何が起こったのか? 水族館も、ジムとアングラードも、皆がそのことを気にする中…(第17話)。●
本巻の特徴/隕石を体内に宿した琉花…深い海の底でみる少年たちの過去とは!? 少年少女海洋冒険譚、新章突入の最新集!!●
その他の登場人物/ジム(海と空の保護者的存在)、アングラード(嘗てジムの研究仲間だった。現在は異なる立場にいるらしい)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
続きが見たい。
もう世界観を表すこの絵が最高です。
浸りたい。この水の惑星、神秘、嵐、生き物たちの、圧倒的な美しさに感覚すべてをゆだねたいです!
もう物語の細かいとことか、謎とか、もう、好きにやって。読むからって感じです(笑)。
Posted by ブクログ
何がいいとか何が面白いとか、もう分けわかんないんだけど、とにかく良い。
圧倒的な画力と想像力。天才とはこのことか、って感じ。
一体どんな結末になるのか想像もつかない。最近のベスト3の一人。
Posted by ブクログ
〔今にして思えば僕はあのころ「言葉」とは別の方法で考えていた。 感情も今とはずいぶん違う形だったと思う。〕
〔僕とまわりの人々はまるで別の星の生物のように、 お互いを理解するための接点が全くなかった。〕
〔僕はたったひとり別の世界の住人だった。 6歳になるまで。〕
(第二十四話 内臓)
Posted by ブクログ
再読。
いよいよ、五十嵐大介の世界観が展開されだす…神秘的で、不気味で、神々しくて…
登場人物達のそれぞれの状況がどう展開して行くのか楽しみ。
Posted by ブクログ
この人の絵って迫力があって怖い。
先の展開がまったく読めないってのも凄い。まだまだ引き出しがたくさんありそう。
『魔女』と同じ匂いがするなぁ。
Posted by ブクログ
圧倒的な画力・スケールで描かれる、圧倒的な物語。読んでいる自分が、まるで”ここに存在していないのではないか”と思ってしまうほどの強烈な”読体験”は、恐怖感を覚えるほどのリアリズムを持っている。
Posted by ブクログ
ジャンル的には何というのだろう。自然と人間の共生がテーマになっていて、創世記や神話の要素もあり、舞台を海にした「もののけ姫」のような、独特の雰囲気がある。
深い森の中というのも、人智の理解を超えた空間であると思うけれど、深い海の底というのは、それを更に凌駕する、未知の生物が棲む前人未到の領域だ。
1、2巻あたりまではまだ日常生活の延長としての導入編で、3巻からいよいよ佳境に入ってくると、急激におどろおどろしさを増してくる。ブラックマンタの腹に浮き出る「神の眼」というモチーフにはかなり驚いた。
海の中こそは、人間がまだまったく本当の姿を理解していない、正真正銘の神域であるということがよくわかる。4巻から先、どういう展開になっていくのか、ものすごく楽しみな作品だ。
深海の全く太陽光の届かない世界での、300℃の熱水と地中からわき出す猛毒の硫化水素やメタンを栄養源とする生態系。
この生物群は硫化水素の化学反応エネルギーで成長するバクテリアと共生し、彼らのつくる有機物を吸収して生きている。それは太陽による光合成に100%依存している僕たちとは全く異なる生態系だ。(p.104)
鯨の脳皮質は人間よりはるかに大きく発達している。体の機能は使われるから発達するんだから・・きっと鯨は考えてる人だと思う。
天敵もなく殺し合いもない彼らはきっと、人間とは違う発想をするはずだよ。そして人類よりずっと古い歴史を持っている。彼ら特有のコミュニケーション能力を考えると、非常に高度な知の体系を作り上げているかもしれない。(p.199)