吉田修一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ不思議なタイトルだなあ、と思いながら、読み始めました。
猿蟹合戦といえば、日本の昔話。でも、どんな内容だったっけ?あんまり思い出せないなあ、、、猿と蟹が合戦するんよね、とりあえず。なんで合戦せな、あかんかったんかなあ?わからんなあ。まあいいや。で、それの舞台が、平成の時代。ということは、現代ものだよなあ、、、?どんな話やろ?
ってな感じで読み進め、読み進め、終わってみれば、ああ、なるほど。読み終えてから、ネットで「さるかに合戦」の本家の昔話の内容も調べて、なおさら納得、みたいな。そんな読書体験でしたね。
とりあえず、読んでいる最中は、ずっとずっと、
なんだか、吉田修一さんの作品にしては、 -
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
初恋の女性と結婚した男。がむしゃらに働いて成功するが、夫婦で温泉に出かける前日、妻から離婚を切り出される。幸せにするために頑張ってきたのに、なぜ―表題作ほか、不倫を重ねる元同級生や、親に内緒で初めて外泊する高校生カップルなど、温泉を訪れる五組の男女の心情を細やかにすくいあげる。日常を離れた場所で気づく、本当の気持ち。切なく、あたたかく、ほろ苦い恋愛小説集。
男女の機微は年々分からなくなってきて、最近では恋愛ものを読んでも「まー若い子はいいわねー!」とわくわくキュンキュンしたくて読むことが多いのですが、この本は行間に含みが有って、シチュエーションの数%は -
Posted by ブクログ
ネタバレキョンキョンが書評を書いていて、面白そうで読んでみた。猿蟹合戦という題名から最後の終わり方が気になったのと、登場人物がそれぞれ魅力的だった(サワおばあちゃんと美姫が好き)のとで、読み進められたけど、ちょっと長かったかな。ページをめくる指が止まらないってなったのは後半100ページくらいだった。もう少し短くかけたのではという気も…。
後味はよい本だけど、個人的には毒がもう少し欲しい。
吉田修一は2作目。パレードのほうが好きだな。
読んだ後、キョンキョンの書評、なんて書いてあったんだったっけと思って、読み直したら、自分が気になったセリフをキョンキョンも書いてあって嬉しかった。
好きなシーン
サワ -
Posted by ブクログ
表題作、ほか3編。いずれも、幼稚で身勝手な若い男性が主人公。
一見普通に見えて、じつは心の奥底に凶器を隠し持っているような、精神的に不安定な男たちを主人公にするのがうまい、といつも思う。おそらくは肉親の愛情だろうけれど、彼らには大事な何かが欠落しているため、ふとした瞬間に突然牙をむき、破壊的になる。当人は無自覚なのだろうが、破滅願望すらうかがえる。
だから、周囲の人間、とくに側にいる女たちはいつも振り回され傷つけられることになるため、読後感もよくはない。設定こそ違うけれど、3編に共通するこういう種類の男には、近づかないに限る。
最近は、わかりやすいストーリー性のある作品も増えてきたが、初期