はやみねかおるのレビュー一覧
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今回の舞台はアフリカのケニア。擬態する新種の猫が発見されたというニュースを聞いたクイーンは、さっそく予告状を出して、ケニアへと向かう。研究成果を某国に売りわたそうともくろむマッドサイエンティストの兄弟、それを阻止しようとするホテルベルリン、さらには国際刑事警察機構から派遣された探偵卿たちがケニアに集結。サバンナでの大バトルのすえに、クイーンは獲物を手にすることができるのか――!?
今回ももりもりのキャラたちでしたが、ゴンリーディンリー兄弟は核になるはずなのにわりとあっさりで、いったいどんな過去でなぜこんなことをしてるのか・・・など色々気になりました、本筋ではないけどローテの怒りを買ったヴォルフが大丈夫なのか心配です(笑)強く生きて!マライカに擬態したニニはきっと今後活躍してくれるでしょう。日本の若者が「世界が壊れればいい」と思ってるという、重くて悲しいテーマが下地ですが、これを読んだ子供たちがより良い未来を信じて笑って過ごせることを祈っています。たまにはクイーンみたいに能天気に生きることも大事だよね! -
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特に館モノが好きとかではなく、手っ取り早く読んだことのない作家さんの小説を読みたい!と思い、手に取りました。
■はやみね先生といえば児童書というイメージが強いのですが、掲載作は大人が読んでも充分に楽しめるし、青少年が読んでも楽しめる話だと思いました。ガッチガチのミステリーを期待している方には物足りないかもしれませんが、1作はこういった話があってもいいのではないかと思います。
■恩田先生の作品はタイトルでわかるように『麦の海に沈む果実』のスピンオフで、私も楽しみにしていました…が、いかんせん話が短い!勿論、このページ数で恩田陸の世界を見事に作り上げる力量は流石ですが、『麦の海に沈む果実』のスピンオフとしては肩透かし感が否めず、他の作品とのバランス的にも恩田先生だけを目当にこの本を読む必要はないかな、と思いました。
■高田先生の作品はこれが初めてです。
QEDシリーズがお好きな方には登場人物の新たな一面が楽しめる作品なのかもしれません。私も短いページ数でふんだんに語られる薀蓄をおおいに楽しめました。でもこれ…館じゃないよね!?
■綾崎先生も初めてです。これもまたシリーズものの主要人物が登場しているようですが、キャラ付けがなんともラノベっぽい!ミステリーとして読むとうーん…と思いましたが、館だからいっかな!とも思えました。(掲載順の妙)
■白崎先生も初です。
こちらはなんとも個性的というか、読む人を選ぶ作風だと思いました。でもミステリーとしては面白いと思いますし、はじめはギョッとするしほりんのことも段々と好感を抱いてすまうんですよ。これは純粋に凄いなと思いました。でも本当にグロい!し、品性に欠ける!ので、はやみね先生の作品目当てでこの本を読んじゃった青少年がいたらどうすんだよ!と思いました。とはいえ、責任は編集部にあるので、先生は別に悪くないのではないかな…。
■井上先生の作品も初読みです。
首無し館の後に読むと、この作品だけ取り出して読む時よりも、ものすごく正統派なミステリーに思えてしまうという。そこへきてあのオチ。作品の魅力を最大限に生かした掲載順の妙だと思いました。、ラストを飾るに相応しいしんみりとさせられる話でしたね。本格かというと本格ではないような気がしますが。
1作ずつ取り出すと、どれもちょっっぴり物足りないところがあるのですが、1冊として捉えると、それぞれバラエティに富んでいて、バランスのいいアンソロジーだと思いました。 -
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ある日、ジョーカーが読んでいた新聞記事を見て、クイーンはおどろいた。『怪盗クイーン参上 秘宝「アイリスのほほえみ」を盗む』記事の写真にうつっていたのは、満月を背にして立つ、黒髪&ボディスーツの人物。だれだ、このクイーンは・・・?いま、華麗な犯行で世界中の秘宝財宝を盗みまくり、世間を騒がす「怪盗クイーン」。その正体は、クイーンの名を騙る偽者「ブラッククイーン」だった。そして、ブラッククイーンが予告してきた次なる獲物は『ホープ・エッグ』! 約500年前に、世界各地で起きた奇跡「フィニス・パクトゥン」の謎を解く鍵といわれる『エッグ』をめぐり、クイーンvs.ブラッククイーンvs.探偵卿の戦いの火ぶたが切られる!
クイーンの能力をコピーした偽者という設定ですが、クイーンほどC調や遊び心は持てなかったようですね。もともとの性格がまじめなせいかな。エッグを漬物石に使う皇帝のセンスはいったい何なんでしょう・・・日々ヤウズくんが心折れないか心配ですが、何だかんだと負傷した際には心配で駆けつける皇帝であり、よいコンビなのか?久しぶりにマンダリンが出てきてうおー!となりました。ブラッククイーンのおかげで妻子と上手くやれているようで何より。ボタンとジャックもどうしているかなあ~とオリエントが懐かしい。最後は勧善懲悪というよりほっとできる終わり方ではやみね先生らしい。ますますクイーンがお仕事さぼっちゃいそうですけどw -
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衝撃的なジョーカーの死から数日。クイーンは、ジョーカーを生き返らせるため、日本の原伊島に向かう。その島には、完璧な生命生成に必要な“クリスタルタブレット”があるという。人造人間ルイヒやホテルベルリン、ヴォルフ・・・クリスタルタブレットをねらう人物が、次々と島に集結。仙太郎やヤウズ、さらには名探偵夢水清志郎まで総動員で、事態はますます大波乱!ジョーカーの命は、どうなっちゃうの!?
ジョーカーの死を前にして、いつもおちゃらけたクイーンの慟哭とも言える様な荒れた姿が序盤に描かれます。RDですら止められないその苦しみを、クイーンはクリスタルタブレットを手に入れてジョーカーを救うことで消そうと奮闘します。他者を犠牲にしたとしても救いたい、それくらいジョーカーが大切な存在なんだなと改めてクイーンの本音を知るくだりでした。次々と原伊島に訪れるキャラたちが真剣なんだけど時に空回って面白かった。特にヴォルフとローテの戦いは笑いが止まりませんでした。気づけよwマガとRDの協力体制、里帰りエピソードも微笑ましい。 -
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怪盗ポストに一通の手紙が届いた。いまだ解読されていない謎の古文書、ヴォイニッチ文書を盗んでほしいというのだ。怪盗のロマンをかきたてられたクイーンは、一路プラハへ。本物のヴォイニッチ文書は、皇帝アンプルールによって、プラハ城に隠されているのだ。しかし同じ頃、やはりヴォイニッチ文書をねらうものが、他にもいた。錬金術の秘法によって生まれた人造人間ティタンだった。クイーン、ティタン、謎の組織ホテル・ベルリンそして探偵卿がヴォイニッチ文書をめぐって、プラハの夜をにぎやかにする!
今回は衝撃の場面で前編が終了します。これはもう後編でジョーカーくんがバースデーパーティーを盛大に開かれるのを読むまで生きた心地がしません!ティタンの思いを伝達したシュテラの行動は少し意外でしたが、フォシュロン卿が安らかな死を迎えられて良かった。RDがついに擬人化し、マガと出会い世界を救うのにはわくわくでした。倉木博士に生み出されたというアイデンティティにより普通の人工知能とは異なる感情や決意を持っている彼の真髄を見た気がします。生きるとはどういうことか、児童文学ですが重いテーマを楽しく伝えてくれるはやみね先生の手腕には驚かされる。 -
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怪盗の美学にかなう、次なる獲物は、なんと日本!舞台は、竹取の翁(おきな)の末裔が住むといわれる、秘境、竹鳥村。狙うは、不老不死の秘薬“蓬莱(ほうらい)”だ。そんなおり、竹鳥村では、絶世の美女、春咲華代をめぐって、現代のかぐや姫騒動が勃発していた。探偵卿の仙太郎やヴォルフ、クイーンの命を狙う暗殺臣(アサッシン)まで乗りこんできて、竹鳥村は大騒動!はたして、蓬莱を手にするのは、だれか・・・!?
今までのシリーズとはちょっと変わったクイーンとジョーカーがそれぞれ別行動で進む展開です。探偵卿チームはほんとコントでしかなくて笑いながら読める。ヴォルフちゃんはせっかく彼女になったローテさんに火だるまにされないよう気をつけてくださいw昔話をハッピーエンドにするという面白い設定だったんですが、結局華代がクイーンじゃなくてあの人物だった、というのにはちょっとSF要素強すぎた感はある。正直それじゃ何でもあり、になっちゃう。クイーンとかぐや姫でいったらやはりかぐや姫が強いということになるのかな? -
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「あべこべ城」での眠りから覚めたピラミッドキャップは、はやくもその力を発動し、モーリッツ教授をエジプトへと飛ばした!ピラミッドキャップを追って、クイーン、皇帝、探偵卿、ホテルベルリンらも一路エジプトへ。しかし、そんな人間たちの思惑を超えて、ピラミッドキャップは、地球を滅亡に導こうとしていた!ギザの三大ピラミッドに舞台をうつし、怪盗クイーンは地球を救えるか!?
過去に戻ってインゴマルの前に現れる皇帝とヤウズ。大きな代償を払いながらも地球を救うために一肌脱ぐ皇帝の性格にちょっとは尊敬(?)しているからこそヤウズはついていくんでしょうね~。エレオノーラとの文通内容が気になるw主役2人の活躍もわくわくしながら読み進めましたが、相変わらずのんきなクイーンにジョーカーとRDは呆れ気味ですね。ジーモン侯爵ももとの世界に戻ることができて良かったなあ。広げた風呂敷がきちんと回収されて安心したけど、これだけの長さを読ませるはやみね先生もさすがですな。 -
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舞台は、ドイツの深き森のなかにたたずむ古城。なんと、その城は奇怪にも「あべこべ」に建っていた。逆立ちして地中に深くつきささる「あべこべ城」。その奥深くには、「怪盗殺し」といわれるピラミッドキャップが眠っていた。人智を超える存在、ピラミッドキャップをめぐって、怪盗クイーン、皇帝、探偵卿、謎の組織ホテルベルリンが仮面舞踏会で火花を散らす――。
クイーンのお師匠様・皇帝が登場し、彼を狙うホテルベルリンやらそれぞれの思惑が入り乱れる仮面舞踏会ですが、まさかの皇帝がピラミッドキャップを守っていたとは・・・。最後の最後であの人に渡ってしまったけどどうなることやら。後編に期待が高まる終わり方でした。そして本筋からは外れますが、あのヴォルフが!!読みながら悶えてました。まさかのこの二人がくっつくのかしら、素敵すぎる~~。背中合わせで戦う姿が見られたらいいな。仙太郎もこのままでは終われないと思うので、次こそ活躍するでしょう。楽しみ。 -
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ヨーロッパを横断する、オリエント急行。それは、赤い夢をあざやかに彩る、かずかずの大事件の舞台となってきた。そして、いままた、古より伝わるパンドラの匣をめぐって、新たな事件が・・・。偶然か、はたまた運命か、乗車するのは名探偵夢水清志郎、そしてきっとどこかに怪盗クイーン。古都イスタンブールから花の都パリへと向けて、オリエント急行がいままさに発車する――!!
夢水とクイーン再び、です。はやみね先生の二大人気キャラが共演なんて黄金コラボとしか言いようがない。こういうところで楽しませてくれるのは先生ならではだなあと感じます。ボタンとジャックの恋が可愛いんだけど、マンダリンが他の女とデキてるんじゃないかと疑うボタンに笑ってしまいました。キレたらやばそうなので、ジャックにはしっかり嫁の機嫌をとってほしいものですwしかしクイーンの変装をしっかり見破りながらも、最後まで種明かししない夢水はさすが赤い夢の住人だなあ。 -
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伝説の石といわれていた「半月石」が公開されるという。別名「願いがかなう石」とか、「神の石」とよばれているこの石こそ、怪盗の美学を満足させる獲物だ。いつになく勤労意欲のかたまりになっているクイーン。相棒のジョーカーを香港映画期待のアクションスターに変身させ、自分はそのマネージャーになりすまして、魔窟にのりこんだ・・・。いっそう華麗に、思いっきりC調に。
小牙やヴォルフたち新キャラ登場。ヴォルフとルイーゼの会話(想像含)がめちゃくちゃ可愛いというか笑えます。クイーンの野球やサッカーのルール知らないのに目立ちたがり事件に対してジョーカーやRDの冷めた目がwwめげないクイーンですが、一瞬ヒヤリとする場面もありつつ、最終的に王を欺いたのにはさすがだなあ~と思いました。石の願いなのか、自らの願いなのか――別に石に限らず本当にそれが自分の意思なのか、自分の思いをしっかり持って行動する人でありたいものです。