はやみねかおるのレビュー一覧
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“創也が、神話の本を持つ。
「いま、ぼくらがいる世界と、となりあった夢の世界。怪人は、この夢の世界の住人ということにしよう」
おお、それは、よくSFで見かける設定だ。
「パラパラワールドってやつだな」
ぼくがいうと、創也の目から、かがやきが消えた。
「平行世界のことをいいたいのなら、パラレルワールドだ」
OK、よくわかった。ぼくは、しばらくのあいだ、だまってることにするよ。
……だまってるつもりだったけど、気になることが一つあった。”
厚い。
段々と太くなってきてないかこのシリーズ。
まぁ、厚いほうが良いけど。
面白いところが多いから好き。
ピエロからの“遊ぼう”というメッセージ。
そして内人の前に突如現れた美少女。
ピエロとは一体だれなのか。そしてその目的とは。
……読んでる途中で結構わかってきちゃうけど、それに気づかない二人が面白い。
あー、後編の展開がすごい楽しみ。
“ユラさんの口調は、重く暗い。
彼女は、おわることを覚悟している。
負けるもんか。
「だって、こわいじゃないですか。助けがこなかったら、あのまま死んじゃうんですよ」
軽い調子でいう。
彼女は、ぼくのことばにうなずく。
「そう、死ぬだけのこと――」
「…………」
「死ぬだけのことなのよ」
彼女が、ぼくを見る。
ぼくは、きいた。
「ユラさんは、死ぬのがこわくないんですか?」
また、ユラさんはうなずいた。
「命は、神さまから、ほんのすこしの時間貸してもらってるだけのもの。死は、それをかえすときがきたってこと。――死ぬなんて、それだけのことじゃない」
ぼくの顔を見るユラさん。その目は、とても深い黒色をしている。
「だから、わたしはこわくない」” -
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栗井栄太様ご一行のゲームに参加した内人と創也だったが、ついに「南北磁石」として第6のゲームを作るための準備を開始。「怪人は夢に舞う」というタイトルを決め、大まかな内容を決定するために、様々な場所に行ってゲーム作りに勤しむ彼らだったが、謎のピエロが妨害してきて・・・USBメモリを取られた内人たちは、楽小ワイドというラジオの中でピエロを時間内に捕まえるという宣戦布告をする。内人と創也は情報データを失うことなく無事にチーム南北磁石を守ることができるのか・・・。
やっぱりこのシリーズは娯楽としては本当に面白いです。堅苦しいことをごちゃごちゃ考えたりする必要もないし、軽いミステリーのような感覚でさらっと読めます。過去最大のボリュームというだけあり、主軸となるストーリーの合間の小話がたくさん。意外と読みどころだなぁと思う。美晴ちゃんは出てきませんが、代わりにユラさんが内人の前に現れます。彼女は深いですね。今後また頭脳集団として出てきてくれることを願います。そして実践編ではきっとゲームも完成すると思うので、今後が楽しみ! -
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クラスメイトの創也の秘密を、偶然知ったぼく、内人。その日から、塾通いに追われる退屈な生活が、がらりと変わった。「究極のゲームを作るという夢を守るため」の”砦”にこもっている創也を見て、すごいと感じた内人は、自分の夢を見つけるために、創也に協力しようと決心する。彼とともに、内人は下水道の中へ入ったり、クイズ番組に出演したり・・・。また栗井栄太に会うために、創也は手がかりを追って夜のデパートへ忍び込むが・・・。そこで内人たちは「鬼ごっこ」に巻き込まれることに。果たして鬼の正体は?そして創也の元に栗井栄太からの招待状が届き、二人は「ゲームの館」へ赴く。そこで新作の『ルージュ・レーブ』を見つけた者は、ゲームを好きにしていいというルール。創也たちは無事にゲームを手に入れられるのだろうか?
創也が紅茶を入れるときに、わざわざ温度を測るのが笑えました。どんだけ・・・!(爆)あと、2巻のデパートで見かけた集団の名前を「ミステリアス・パーティー」略してミスパって・・・すごいうける。この2人はホントにおもしろい性格してます。あと、創也が時たま見せる冷たい表情は、内人を危険な目に合わせたくないってだけではないのかもなぁと思います。育てられた環境とか、子供にとってはどうしようもないことだけに、彼はつらいのかもしれません。鬼の正体は卓也さんでしたが、この人のキャラもおもしろいです。ライオンのように強いこの人はいったい何者??次作も期待できる作品です。 -
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ライバルの栗井栄太をぎゃふんと言わせることができた僕・内藤内人と竜王創也のもとには、彼らからの新たな挑戦状が届く。どうやら新しいゲーム「IN塀戸」が完成したようで・・・山村に転がる頭蓋骨や、空飛ぶ円盤、そして重力がない世界。積み重なる謎を解き明かさなければ、栗井栄太を超えることはできない!現実と夢が混ざり合うこの世界で、僕たちはゲームをクリアできるのか?さらには宝が目当ての参加者によって命の危険までも出てくるが、無事に帰れるのか?もちろんお目付け役の卓也さんの保育士面接の行方も・・・。
IN塀戸のゲーム内容はさすが上下巻に渡るものだと思わせるほど巧みで面白かったです。内人と創也の会話もテンポよく、楽しく読めます。IN塀戸の仕組みはさすがに思いつきませんでした。正直言えばこれ無理じゃない?と思うところもありますが、まぁそこは気にせず読み流す方がおもしろいのでしょう。ラストまで気が抜けないストーリーは良かったです。最後の最後であの人があんな目的で?!と驚かされました。栗井栄太さんご一行さまのキャラが大好き^^ -
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“恭助……。
いつもいつも、一人で平気って顔してた。学校に誘っても、一人でいるのがいいって言ってた。
でも、本当は寂しがり屋なんだってこと、わたしは知っている。
絶対、自分から助けを求めたりしない恭助。その恭助が、ややこしい事件に巻き込まれてるって書くなんて、よっぽど困ってるんじゃないだろうか……。
うん、決めた!
なにがなんでも、フランスへ行ってやる。そして恭助に会って、直接「お盆と正月には帰るって約束したのに、どうして帰ってこないのよ!」と文句言ってやるんだ。おそらく、右の必殺ブローを出すことになるだろうが、それは恭助の自業自得ってやつ。
そして、本当に困ってて、「お願いします、助けてください」って頭を下げたら、ちょっとぐらい手助けしてあげる。
その後は……その後は、恭助を連れて帰ってこよう。
もう、こんな気持ちで待ってるのは、耐えられない。
よし、目指せフランス!”
やっとでた最新刊……っ!
恭助と響子ちゃん好きだ。
事件の真相は、ちょっと呆れ気味。
まさか、そんな、あいつらが!?みたいな。
そして恭じいちゃんはすごいなぁってしみじみ。
はやみねさんの話は、あっちとこっちとそっちがさり気に繋がっている。
そこがちょっとややこしくて、読み直したくなるんだけど、前にどこで見たのかがわからない。
嫌いじゃないけど。
絵のタッチがまた変わったなぁ……。
“巧之介さんが、また歩き始める。
その足が再び止まったのは、恭助が、
「保障してくれるのはありがたいが、ぼくは、謎解きなんかしたくない」
と呟いたからだ。
巧之介さんが、振り返る。
恭助が言った。
「もう、誰も傷つくのを見たくない」
「きみは、寝ぼけてるのか?」
巧之介さんが、言った。その声には、少し苛立ちが感じられる。
「事件を解決して、誰かが傷つくのを見たくない?――それが、どうした?誰かが傷つくのを見て、きみが傷つくのかね?」
「…………」
恭助は、答えない。”