はやみねかおるのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
虹北恭助シリーズ最終巻。何年待ったか、ようやくのフランス編。
数年前に出た『新・新冒険』と『高校生編』の間にはいるおはなしで、実質のシリーズ完結編にあたります。
小学校を卒業して、虹北商店街から世界に旅立ってしまったきりめったに帰ってこない恭助。薄情な彼を追い求め、ついに響子ちゃんが立ちあがった! いいぞ響子ちゃん! がんばれ響子ちゃん! さっさと恭助を連れて帰って結婚しろ! そんな感じのお話。
まぁ実際フランスまで追いかけてきた響子ちゃんの行動力と、恭助の探偵としても彼氏としても非常に情けない感じがとてもほほえましかったです。
高校生編でいつの間にか当たり前のようにレギュラー面していたミリリットル家の方々もようやく初登場。巧之助さんが気になるところです。
事件自体はまぁ……下らないオチだったな……。
とりあえず映画製作組は空気が読めないのにもほどがあるのでちょっと自重してください。はやみねかおるの書くKYキャラは本当に驚くほどKYなんだもんなぁ。ああ……。
陽炎村のこと自体はまた別の形で物語にするようなので、そちらはそちらで期待。
もうちょっと恭助くんが名探偵らしいところを見せてくれたらうれしかったんだけどなー。 -
Posted by ブクログ
“「いっしょにやらない?」
お菊はすごくびっくりしてた。及び腰で、いまにも逃げ出しそうに見えた。こいつはこういうときに遠慮するから友だちができないんだ。あたしはそう思って言った。
「自分から勇気を出して入っていかなきゃ、いつまでたっても自分の居場所は手に入らないよ。居場所は自分で作るもんなんだよ」
ボールを差し出すと、お菊はこわごわといった感じで受け取った。それがお菊が野球の輪に加わるきっかけだった。”
あさのあつこ「ヨキナマ、ヨキナマ」
椎名誠「働く子どもたち」
関口尚「代打の女神様」
宗田理「ネコになった少年」
はやみねかおる「幽霊屋敷にて人喰い鏡を見る」
松原秀行「キャベツ畑のトリケラトプス」
やっぱはやみねさんのが一番好きだ。
快人と春奈は楽しすぎる。
もちろん、長曽我部先輩も。
“そのとき、ぼくの母が、冷えた麦茶を持ってきた。
コンマ一秒の素早さで、春奈が正座する。フィンをつけたままで、この素早い動き。さすがだ。
「おばさま、おじゃましてます」
優雅に頭を下げる春奈は、どこからみても良家のお嬢様だ(頭に、水中眼鏡をのっけているけどね)。
そして、母に告げ口する。
「快人ったら、海に行かないって言うんですよ。残りの夏休みを、本を読んで過ごすって言って」
「あらあら、困った子ね」
溜息混じりに言う母。
「この子ったら、少しも外へ行こうとしないから……。漂白剤に浸したモヤシみたいに白いでしょ。春奈ちゃんみたいに、よく日焼けした子がうらやましいわ」
「日焼けは、歳をとってからシワやタルミの原因になる。皮膚ガンの心配もある。―――母さんは、ぼくが皮膚ガンで死んでもいいって言うの?」
「引きこもりの理屈オバケになられるよりは、ましよ」
ぼくの主張を、母は溜息で吹き飛ばす。
そして、春奈に飛び切りの笑顔を向けた。
「たいへんだけど、快人の面倒を見てあげてね」
「任せてください、おばさま」
全てわかっているという顔で、春奈がうなずいた。” -
Posted by ブクログ
“「むりしなくていいからね。」
「ああ。」
しばらく、わたしはレーチの肩に顔をうずめていた。
レーチがいう。
「手紙書くから。」
「それは……むりしてほしい。」
「1か月に一通。」
「一週間に一通!」
返事が返ってくるのに、一分ほどかかった。
「わかった。努力する。」
「うん。待ってる。」”
このシリーズに終わりがくるとは…。
ちょっと悲しい。
夢喰いの正体は、なんというか、深いね。うん、深い。
“現実じゃないから、夢なんだよ。”
ってか、堀越さん何してんの堀越さん。
クイーンじゃ飽きたらずにこっちのシリーズにまで出てきちゃいましたか堀越さん。
あと、保健室の秋本麗って人、前にどっかで出てたっけな?
それと、おまけの男子生徒二人ってのは誰なんだろう?
んん?
あと、I・my・me三姉妹の従姉妹の名前がmineてまんまじゃないか。てか、母親はweだし。
ああそれと、はやみねさんの言う仕掛けって一体なんだろう…?
“そのとき、洋館のドアがひらいた。
わたしたち三人は、声をそろえていった。
「おかえりなさい!」” -
Posted by ブクログ
まず本を開いた時に真っ先に目に飛び込んできた「○は投げられた!」(一応伏字)に大爆笑!一見かっこいい台詞だけどダメじゃん!投げちゃダメじゃん!…いつか使ってみたい台詞です。(使うタイミングはかなり難しそうですが…)今回は内人が創也の家に遊びに行く話。遊びに行くってそういう意味だったのか…と思わず内人に同情してしまいました。それにしてもAKB24がかなりいいキャラしてます。まさかのガンダムネタにビックリです。今後の活躍に期待してます。今回冒頭に、とある元ネタの検索を促す記述があったので、思わず「謎」「UFO」で検索したのですが…検索の絞込み候補に「都会のトム&ソーヤ」と表示されたときには心底この作品の影響力に驚きました(笑)みんなあの動画見たんですかね?この巻は短編も収録されていて楽しめました。個人的に真田女史が好きなんです。いよいよ次巻ではゲーム製作にとりかかるようで楽しみです。
-
Posted by ブクログ
やっぱり、はやみねさんの作品は安心して読めますね(^^♪最近ヘビーな小説を読むことが多かったので、たまにこういう物語を読むと心が温まります。定年退職した小学校の先生が、過去に学校で起こったささやかな事件を奥さんに話して聞かせる(そして奥さんが話を聞いただけで解決!)という形式の短編集です。なんというか、はやみねさんの人柄の良さや教師に対する考え方がそのまま本書に現れているような、温かいミステリーです。先生とその奥さんはまさに理想の老後夫婦といった感じ!妻に対してとても感謝しているのに、それを素直に言葉に出せない不器用な先生がかわいらしいです。余談ですが、小学校の先生って中学や高校の先生とは違った特別な感じがします。今でもとても印象に残っている「先生」は小学校の先生です。この本を読んで、その先生に手紙を出そうかな、という気持ちになりました。
-
Posted by ブクログ
“「内藤さん。いつも孫がお世話になっています」
ていねいにいわれて、ぼくはパニック。
「え……いや、その。こちらこそ、創也くんには、いつもめいわくかけられています」
うろたえたぼくは、つい、ほんとのことをいってしまった。”
今回も最高。
やっぱ、“ふつう”の中学生:内人と前を見ない成績優秀中学生:創也のコンビ大好き。
あ。
表紙とかの内人の服に書かれている
“00101038044”
って、どう意味なんだろ。
うーん…………。
堀越ディレクターとゆかいな仲間たちはどうやら「怪盗クイーン」に出ている堀越ディレクターたちと同じだったみたいだ。
おもしろ。
“たいてい、夢を持っている人間というのは、現実が見えなくなるものだ。そして、創也はその典型。現実だけじゃなく、あらゆるものが見えなくなる。
(中略)
そして、はためいわくなことに、創也はひとりではころばない。ぼくをまきぞえにして、ド派手に大転倒する。
猪突猛進の大バカ野郎――これが、もっとも正確に創也をあらわしていることばだろう。” -
Posted by ブクログ
“クイーンは、立ちあがった。
「ふふふふふ……。」
不敵な笑いが、その口からこぼれる。
その姿を見て、ジョーカーとRDがボソボソ相談する。
[ようすがおかしいですよ。]
「とうとうこわれたかな?」
[じゃあ、心配いりませんね。いままでも、こわれていたようなものですから。]
「さすが世界最高の人工知能。じつに論理的だね。」”
続きー。
本重い。
内容がなんか一気に現実離れしだした気がしないでもない。
あ、そういや。
堀越ディレクターって“まちとむ”に出てなかったっけ?
あれ?
あれ?
“やれやれという感じで、クイーンが肩をすくめる。
「しかし、まいったね。地球がこわれるということは、いっしょに宝石や美術品もダメになってしまうということだろ。わたしはなにを盗めばいいんだい?」
[生きのこる気なんですか?]
「できましたら、地球といっしょに滅んでいただけませんか。」
[それが、生物としての常識だと思います。]
ジョーカーとRDが、遠慮がちにいった。” -
Posted by ブクログ
“つづけてきくジョーカー。
「なんのために、仮面舞踏会に出席するんですか?」
「―――それは、ピラミッドキャップを盗むためだよ。仕事だよ、仕事!」
[こたえるまでに、二・一秒かかりました。すぐにこたえられなかったところに、クイーンの勤労意欲のうすさが感じられます。]
RDが、すかさず分析した。”
「登場人物を覚えるのって結構大変なんだよね」とちょいと暴言を吐いてみる。
太かったけど、そこまで長くない。
すらすらと読めた。
だけど、一つ言っちゃうと……重かった。
うん。
ジョーカーとRDの突っ込みがおもしろい。
コンビニ定員をするために生まれてきた青年:仙太郎が個人的に一番気に入った。
“眼鏡をかけると、書類に目を落とすルイーゼ。
「花菱仙太郎。二十四歳。別名『ダブルフェイス』。高校時代からコンビニでバイトをはじめる。最初につとめた店で、『まるで、コンビニでバイトすりために生まれてきたようなやつだ。』と店長からいわれるほど、卓越した才能をもっている。彼がつとめたコンビニは、一週間後から売り上げが急増するというデータがある。」
「なんで一週間後からなんだ?」”