あらすじ
わたしは、宮沢和子。みんな、わたしのことをワコってよぶの。小学6年生で、全校生徒がたったの6人の大奥村小学校に通っています。先生もいちばん若くて美人の風街先生をはじめ、みんなで6人。たぬきのようなポンポコリン校長を合わせて、13人です。このような自然にもめぐまれ、大家族のような学校が廃校になるんだけど、その前にひと騒動が!?
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小学生の夏休みに読んで、こんな夏休みを過ごしたいと心から思った。
イラストが吾妻 ひでおさんだったなんて今知った。最近こんなことばかり。びっくり。
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この作品は懐かしいテイストの
さくひんですね。
ひと夏の思い出も見事な表現なので
大人でも十分に読めます。
それと七不思議に関しての表現も
非常に○
ただの不思議ごとでは済ませていないところがね。
ちゃんと恋の要素も出てきていて
子供が面白いと思わせる要素は
ばっちりそろっています。
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小学生の時に、図書室で出会って約○年…(年齢は言えません(笑))この小説を読んで本が好きになった。と言って過言ではない。内容は結構楽しい。(笑)
七不思議と書かれているが、全く恐くない。逆に小学生くらいなら好奇心をくすぐられるかも…しれない。(^_^)
Posted by ブクログ
廃校の決まった大奥村小学校最後の日、校長先生は全校児童6人を前にして学校の七不思議の話をした。その日から次々と七不思議が現実に起こるのだった。果たして七不思議の真相とは?
はやみねかおる初期作品。山奥の廃校となる小学校を舞台に、七不思議の謎と子どもたちの様子が見事に絡み合い物語を盛り上げます。個性豊かな子どもたちと先生がワイワイと集って遊んでいる様子だけでも楽しいのですよね。それに花を添えるのが吾妻ひでおによるイラスト。いやあなんて楽しい本なのでしょうか。
七不思議の謎については、じっくりと読めばわかるというこれまた絶妙のものなのです。七つの謎で、謎が解けてわかった喜びと、謎が明かされてそうなんだと驚く喜びどちらも味わうことができるのではないでしょうか。その喜びがミステリの面白さに繋がり、ミステリの読み手が増えてくれれば嬉しいですね。それがまた作者の思惑なのでしょう。
踊りだすがいこつ標本、校舎の階段が14段から13段に減る、プールの水面に映る巨大な女の顔、白から血の赤に色の変わる花壇の花…学校の七不思議に秘められた謎とは!?
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小学校の時に読んだ本。
取りあえず学校でこの本を見つけた時は
すごくきれいな夕焼けだった記憶がある。
私が入っていた部活は活動の最後に生徒玄関に
整列してから解散するというのがあった。
その時私は一番最初に到着し暇だった。
ほかのみんなが来るまでぶらぶらしていたところ、
たまたま近くに置いてある低学年の本の棚にこの本があった。丁度夕日がさしていて窓から伸びた光が廊下に
射し込んでいた。
なぜか表題を読んだ時から無性に読みたくなり、
その場で拝借して家で読んだ。
正直中身は綺麗さっぱり忘れたが、廃校になる予定の
学校の話だったと思う。
当時私が通っていた小学校は地方の田舎の割に大所帯で
一クラスが約40人 一学年に5クラスほどもあり
人の多さにうんざりしていた私はこの本にでてくるような学校がよかったなぁと思った記憶がある。
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“大岩が歩いた。
絵の少女がふえた。
花の色が赤くかわった。
階段の数が十三段にへった。
理科室のがいこつ標本がおどった。
ボールが、ひとりでに階段をのぼった。
プールの水面に、女の人の顔がうつった。
こうして、大奥村小学校の七不思議は、すべてわたしたちの前にその姿を見せた。”
あっさりと。
現実的にちょっと無理があるんじゃない?と思ったりもしたけれど。
はやみねさんの描く主人公の少女像と探偵役の少年像が好きだな。
“わたしは、コウくんとの待ち合わせ場所の大奥小にいった。
大奥小の校庭も人だらけ。こんなとき、小さいコウくんをさがすのはたいへんだ。
そう思ってたら、コウくんのほうで、わたしを見つけてくれた。
「よく、すぐにわかったわね。」
「だってワコさん、背が高いんだもん。すぐわかるよ。」
傷つくせりふだ。それにしても、なんとなくコウくんのイメージがいつもとちがう。
「コウくん、ゆかた着てきたんだ。」
「うん。おばあちゃんが、ワコさんはぜったいゆかたを着てくるだろうから、おまえも着ていけって……。」
さすが、コウくんのおばあさん。よく、わたしがゆかたを着てくるって、わかったわね。
「いこ。」
コウくんが、わたしの手をとった。
大奥村大花火大会の開催をつげるアナウンスとともに、一発めの花火があがった。”
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娘のお気に入り。以前に読んで面白かったので本屋さんで探してたがなかなか見つからなかった本。やっと見つけて即買い再読。私にも薦めてくれた。吾妻ひでおのイラストも懐かしいし、内容も懐かしい。