はやみねかおるのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
“くじには……「K」!健一が「恋占いの石」に挑戦することに。
目を閉じた健一が歩きはじめると、志穂が自然な動作で髪の毛をかきあげる。
すると、うしろを通りかかったおじさんが「へ、へ、べぇっくしょん!」と、大きなくしゃみをする。その音におどろいて、健一の体のむきがほんの少しだけかわる。
そのおかげで、健一は、うまくもう一方の石へたどりつくことができた。
健一は目を開き、志穂のほうをふりかえる。
「見てくれた?うまくいったよ、真田女史!」
にっこりとほほえむ志穂。良い感じだ。”[P.26_24]
ページをぺらぺら面白かった。
“つぎに、創也がきみを指さす。
「もう一つの理由は、きみだよ」
「……ぼく?」
いきなり指さされ、きみは驚く。
「きみが転校してきてから約二週間。ぼくには、なにか奇妙な違和感があった。どこかふつうじゃない。きみは、いったいなにものなんだい?」
「なにものって、いわれても……」
きみは、こたえることができない。”[P.173_187] -
Posted by ブクログ
一期と比較してしまうせいか、私が成長してしまったせいか、どことなくつまらなかった、かも。一部のトリックは私にもすぐに解けましたし。
相変わらず教授は安定して奇妙かわいいのですが。
中学から小学へ下がったことで対象にする年齢もなんとなく変わったかな?
亜衣ちゃんとは違って今度の主人公は名探偵を目指す子で、側にルイという競い相手もいるし、何より幻影師という明確な敵もシリーズの基盤となっているので、良くも悪くも一期とは似ていて違うと感じました。まあ一期との時間軸の違いが分からないのであまり深くは言えないけど…。
幻影師はしっかり「赤い夢の住人」として描かれているのですが、そうするとクイーンとも比較してしまって、なんとなく幻影師が小物に感じるのは私だけでしょうか… -
Posted by ブクログ
“「でも、きみは、どうして真っ先に呪いの古文書を宮里さんに見せたんだい?」
その質問に、胸をはるタクロー。
「なんだ、おまえら知らないのか?宮里は、名探偵をめざしているんだぞ!」
みんなおどろいてるけども、もっともビックリしたのは、わたしだ。
あんた……だまってるっていったよね!
なのに、なおも話しつづけるタクロー。
「それに、こいつ、おとなしキャラを演じてるけど、ほんとうは全然ちがうからな。ほんとうの宮里は、もっと——。」
数十秒まえ、"口がかたい"といったのは、どこのどいつだ?それとも、こいつは"口がかたい"と"口がかるい"をまちがえてるのか?
気がついたら、ベラベラベラベラ話すタクローの首を、わたしはまともにしめあげていた。
「ちょ!あんた、なに勝手に話してんのよ!いわないって、昼休みに約束したでしょ!わすれたとはいわせないからね!口のかるい男は、きらわれるのよ!もっとも、もとからあんたのことなんか好きじゃないけどね!」
「グガガガガガ……。」
声にならない悲鳴をあげるタクロー。”[P.133]
2巻目。
伊緒のクラスメイト達の登場。
タクローが良いです。
光くんの件に驚きつつ。
この事件簿シリーズはぞわり怖い。
“「さぁ、あかずのロッカーをあけにいこうか。」
懐中電灯をふりまわし、楽しそうな教授。そんな様子をほほえんで見ているルイ。
わたしたちは、なんともいえない恐怖を味わっている。
なんていうんだろう。七不思議に対するこわさだけじゃない。
肖像画にしかけをした人間がいる。その者が、呪いの書も用意したのだろう。なぜ、そのようなことをしたのか理解できないこわさ。
でも、いま、わたしたちが味わってるのは、教授とルイに対するこわさ。
二人は、楽しんでいる。この状況を楽しめる二人の感覚に、わたしたちは恐怖を感じている。
まるで、夢の中にいるような感覚。”[P.172] -
Posted by ブクログ
“気をひきしめていると、創也もペンを持ってエントリー用紙に名前を書く。
ちょほぉっと、待ったぁ!
ぼくは、創也の手をにぎる。
「なんで、おまえが名前を書いてるんだ?」
「ぼくも出場するからにきまってるじゃないか」
カチューシャを頭につけ、ついてる目玉を楽しそうにふる創也。
ぼくは、深呼吸して気持ちをおちつけてから、きいた。
「"出場する"ってのは、この『WATER WARS』にでるって意味か?」
「もちろん!同じグループに入って内人くんを助けてあげるよ」
「………」
ダメだ。これで、優勝できる確率はゼロになった。
ため息が、体の奥から湧いてくる。
「おまえ、ぼくを優勝させたくないのか?」
「なぜ、ぼくが出場したら、優勝できないんだ?」
……なぜ、わからないかを、ぎゃくにききたい。
ぼくは想像する。
創也をつれて戦場に立った自分。まちがいない、二分でたおされる自信がある。
どうしよう……。”[P.114]
今回も面白い。
次は栗井栄太のゲーム。
“余裕の笑みを見せる創也。
「安心したまえ。ぼくが、いままでうそをついたことがあるかい?」
「いまも、ついたぞ」
「………」
気まずい沈黙が流れた。
創也が、フッとほほえむ。
「言葉をかえよう。——ぼくが、いままで信頼を裏切ったことがあったかい?」
「ぎゃくにきくぞ。いままで、信頼にこたえたことがあったか?」
「………」
ふたたびの、気まずい沈黙。
さきに口をひらいたのは、創也だ。
「そこまで疑うのなら、あしたになって吠え面かくなよ!」
「おー!吠え面がどんな顔かわかんないけど、かかないよ!」
そして、ぼくらは同時にそっぽをむく。
「フンだ!」”[P.291] -
Posted by ブクログ
ネタバレ人気シリーズ7巻。
ついにゲームを作り始めた2人。内人がシナリオを書く約束。報酬は100万円。だけどなかなか書かない内人は、ソーヤに問い詰められて出まかせの物語を語る。それがゲームのシナリオに。
プレイヤーは勇者の資格をなくしている。それを集めないと、地球は滅ぼされる。悪役の怪人は頭の中で、勇者の資格を盗んだのだ。勇気のないプレイヤーは怪人を追いながら、児童公園や駄菓子や、町外れの鉄塔などで勇気をためていく。
おおよその筋がきまっただけだけど、宣伝も兼ねてがゲームを作る課程を深夜ラジオで紹介する、とソーヤは決めた。中高生に人気の番組に宣伝することで多額のお金を払った。パーソナリティは自身もゲーム好きな落語家・山楽亭楽小。ゲストにピエロという、しゃべらない謎の男も登場して・・・!?
実践編ではどうなるか、期待。リアル・ロールプレイング・ゲームなので。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回の小説は前編だというのに、450ページ越え、小学生にはなかなかの重量感のある読み物になっている。
話は、相変わらずおどけているクイーンがピラミッドキャップを盗むのだが…最後には一緒にあべこべ城へと来たモーリッツ教授から奪い去られてしまう。話はこれから、ピラミッドキャップの中へと登場人物たちが進んでゆくことだろう。
しかし、師匠に対して、好悪の念を感じさせるクイーンは、それまでの現実離れしているような浮遊感とは一味違った人間味を帯びているような気がする。おとぎばなしのような小説。
今も読み続けているのは、クイーンが好きだからというより、薦めてくれた中学時代の友達への想いからだろう。 -
Posted by ブクログ
“しずかになったジョーカーは、おちついた声でRDにいう。
「リミッターの切れたクイーンを、説得するのはむりだ。真正面からむかっても、勝てるはずがない。」
[どうしますか?]
「…………」
ジョーカーは、考える。
しかし、どれだけ考えても答えがでない。
——敵にまわすと、これほどうっとうしい相手だったのか。
ここで、首をひねる。
——しかし、味方にいてもうっとうしいことにかわりはない。
結論がでた。
——とにかくクイーンはうっとうしい。
もちろん、この答えがなにかの役に立つわけではない。
「まず、春咲家に潜入するよ。そこからは……いきあたりばったりだ。」
[了解しました。]
かなり不安だったが、RDも、そういうしかなかった。”[P.227]
7巻目。
久々!
背負子探偵仙太郎がなかなか好き。
“「なんだ、ずいぶんねむそうだな。枕がかわって寝られなかったのか?」
「おれもいちおう、探偵卿だぜ。いままでのことから推理してたんだ。」
Vサインをだそうとして松葉杖のバランスをくずし、あわてる仙太郎。
「じゃあ、影郎の正体とかわかったのか?」
「まぁな。」
仙太郎がニカッとほほえむ。
「ちょっとばかり店のことが気になって、本調子じゃないけど、そうそうはずれてないと思うぜ。」
——本調子じゃない……?
ヴォルフの眉が、ピクンと動く。
「おまえ、"いちおう"探偵卿なんだろ?推理できなかったら、そこらのチンピラ以下だぞ。」
「容赦ないね、旦那は。」
すこしだけ真面目な顔になると、つぶやいた。
「やっぱ、おれにコンビニ王はむりなのかな……。」
「ああ、むりだ。そのかわり、おまえには探偵卿の道がある。二股かけずに、探偵卿の仕事に専念しろ。」
「ほんとうに容赦ねぇな。」”[P.339]