はやみねかおるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
“気をひきしめていると、創也もペンを持ってエントリー用紙に名前を書く。
ちょほぉっと、待ったぁ!
ぼくは、創也の手をにぎる。
「なんで、おまえが名前を書いてるんだ?」
「ぼくも出場するからにきまってるじゃないか」
カチューシャを頭につけ、ついてる目玉を楽しそうにふる創也。
ぼくは、深呼吸して気持ちをおちつけてから、きいた。
「"出場する"ってのは、この『WATER WARS』にでるって意味か?」
「もちろん!同じグループに入って内人くんを助けてあげるよ」
「………」
ダメだ。これで、優勝できる確率はゼロになった。
ため息が、体の奥から湧いてくる。
「おまえ、ぼくを優勝させたくないのか?」
「なぜ、ぼくが出場したら、優勝できないんだ?」
……なぜ、わからないかを、ぎゃくにききたい。
ぼくは想像する。
創也をつれて戦場に立った自分。まちがいない、二分でたおされる自信がある。
どうしよう……。”[P.114]
今回も面白い。
次は栗井栄太のゲーム。
“余裕の笑みを見せる創也。
「安心したまえ。ぼくが、いままでうそをついたことがあるかい?」
「いまも、ついたぞ」
「………」
気まずい沈黙が流れた。
創也が、フッとほほえむ。
「言葉をかえよう。——ぼくが、いままで信頼を裏切ったことがあったかい?」
「ぎゃくにきくぞ。いままで、信頼にこたえたことがあったか?」
「………」
ふたたびの、気まずい沈黙。
さきに口をひらいたのは、創也だ。
「そこまで疑うのなら、あしたになって吠え面かくなよ!」
「おー!吠え面がどんな顔かわかんないけど、かかないよ!」
そして、ぼくらは同時にそっぽをむく。
「フンだ!」”[P.291] -
Posted by ブクログ
ネタバレ人気シリーズ7巻。
ついにゲームを作り始めた2人。内人がシナリオを書く約束。報酬は100万円。だけどなかなか書かない内人は、ソーヤに問い詰められて出まかせの物語を語る。それがゲームのシナリオに。
プレイヤーは勇者の資格をなくしている。それを集めないと、地球は滅ぼされる。悪役の怪人は頭の中で、勇者の資格を盗んだのだ。勇気のないプレイヤーは怪人を追いながら、児童公園や駄菓子や、町外れの鉄塔などで勇気をためていく。
おおよその筋がきまっただけだけど、宣伝も兼ねてがゲームを作る課程を深夜ラジオで紹介する、とソーヤは決めた。中高生に人気の番組に宣伝することで多額のお金を払った。パーソナリティは自身もゲーム好きな落語家・山楽亭楽小。ゲストにピエロという、しゃべらない謎の男も登場して・・・!?
実践編ではどうなるか、期待。リアル・ロールプレイング・ゲームなので。 -
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ネタバレ今回の小説は前編だというのに、450ページ越え、小学生にはなかなかの重量感のある読み物になっている。
話は、相変わらずおどけているクイーンがピラミッドキャップを盗むのだが…最後には一緒にあべこべ城へと来たモーリッツ教授から奪い去られてしまう。話はこれから、ピラミッドキャップの中へと登場人物たちが進んでゆくことだろう。
しかし、師匠に対して、好悪の念を感じさせるクイーンは、それまでの現実離れしているような浮遊感とは一味違った人間味を帯びているような気がする。おとぎばなしのような小説。
今も読み続けているのは、クイーンが好きだからというより、薦めてくれた中学時代の友達への想いからだろう。 -
Posted by ブクログ
“しずかになったジョーカーは、おちついた声でRDにいう。
「リミッターの切れたクイーンを、説得するのはむりだ。真正面からむかっても、勝てるはずがない。」
[どうしますか?]
「…………」
ジョーカーは、考える。
しかし、どれだけ考えても答えがでない。
——敵にまわすと、これほどうっとうしい相手だったのか。
ここで、首をひねる。
——しかし、味方にいてもうっとうしいことにかわりはない。
結論がでた。
——とにかくクイーンはうっとうしい。
もちろん、この答えがなにかの役に立つわけではない。
「まず、春咲家に潜入するよ。そこからは……いきあたりばったりだ。」
[了解しました。]
かなり不安だったが、RDも、そういうしかなかった。”[P.227]
7巻目。
久々!
背負子探偵仙太郎がなかなか好き。
“「なんだ、ずいぶんねむそうだな。枕がかわって寝られなかったのか?」
「おれもいちおう、探偵卿だぜ。いままでのことから推理してたんだ。」
Vサインをだそうとして松葉杖のバランスをくずし、あわてる仙太郎。
「じゃあ、影郎の正体とかわかったのか?」
「まぁな。」
仙太郎がニカッとほほえむ。
「ちょっとばかり店のことが気になって、本調子じゃないけど、そうそうはずれてないと思うぜ。」
——本調子じゃない……?
ヴォルフの眉が、ピクンと動く。
「おまえ、"いちおう"探偵卿なんだろ?推理できなかったら、そこらのチンピラ以下だぞ。」
「容赦ないね、旦那は。」
すこしだけ真面目な顔になると、つぶやいた。
「やっぱ、おれにコンビニ王はむりなのかな……。」
「ああ、むりだ。そのかわり、おまえには探偵卿の道がある。二股かけずに、探偵卿の仕事に専念しろ。」
「ほんとうに容赦ねぇな。」”[P.339]